N.ラジャムのヴィリボニ
今日はこれまでにヴァータッピ以外にカルナティック音楽で取り上げた名曲の一つ、ヴィリボニを一本上げておきましょう。大分前ですが、この曲はM.S.スブラクシュミ(サンギータ・カラーニディ収録)とマハリンガム(Stilのパリ・コンサート収録)の演奏で上げておりました。今日の映像は、この曲を何と北インド・ヴァイオリンの第一人者、N.ラジャムが演奏しているもの。娘のサンギータ・シャンカルが共演しています。音は悪いですが、さすがT.N.クリシュナンの妹ですから、ヒンドゥスターニの時とは異なるカルナティックらしい重厚さと格式の高さが感じられます。上記音源をお持ちの方は、聞き比べをお薦めします。龍安寺の石のように、ぽつりぽつりと音を置いていくようなマリ(マハリンガム)と、崇高ささえ感じさせるスブラクシュミの歌声、ヒンドゥスターニとの演じ分けが興趣尽きないN.ラジャムと、この一曲を廻っても色々な聞き所が見出せます。
Dr. N . Rajam With Sangeeta Shankar - Viriboni Bhairavi Raga Varnam
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