チェンバイとイェスーダスのヴィリボニ
今日は往年の大歌手チェンバイ・バイドヤナタ・バガヴァタールと、インド映画のプレイバックシンガーとしても知られるイェスーダスのデュエットのヴィリボニを上げておきます。昔この組み合わせを聞いた時は、その意外性にかなり驚いたものでした。
イェスーダスと言えば、その名前に表れている通りキリスト教徒ですが、おそらくヒンドゥー文化を濃厚に湛えているであろうヴィリボニを、どんな思いで歌っているのか、そこにも大いに興味があります。彼は南インドの南西に位置するケーララ州出身で、ケーララには西洋伝来ではない(おそらく中東から直の)古くからのキリスト教徒が多くいることでも有名です。更にはケララの中でもコーチンですから、古くからのユダヤ教徒のいる町としても知られています。
そういう話はまた後日触れるとして、師弟関係にあったというチェンバイとイェスーダスの歌唱を聞いていると、44歳年上のチェンバイ爺さんの若手を見守る温かく厳しいまなざしを感じます。(この動画は確か昨年末にもアップしていました)
Chembai & Yesudas (together) Classical-Viriboni Varnam
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