チェロによる北インド音楽
ベンガル・シリーズの途中ですが、今日はチェロによるヒンドゥスターニ音楽を上げておきます。FBフレンドのIさんからの情報で、これはチェロ弾きの一人として見過ごせない演奏でしたので。
女流チェリストSaskia Rao-de Haas(表記はサスキア・ラオ-デ・ハースで良いと思います)はオランダ人のようですが、民族音楽学をアムステルダム大学で学び、ロッテルダム音楽院ではバンスリ名人のハリプラサド・チャウラシア等に師事する内に、インド音楽に傾倒していったようです。その後、本場インドのデリーで師事した内の一人、シタール奏者のShubhendra Raoと結婚して、この名前になったとのこと。彼女は西洋クラシックの熟達したチェリストでもあり、東欧の民族音楽なども弾いたり、更には作曲家でもあるそうです。夫のシュベンドラ・ラオとニューデリーに住み、西洋とインドの音楽の架け橋として活躍しているサキア・ラオ・デ・ハース。北インド古典音楽では、ベース・シタールのスルバハールのような低音楽器もあるので、不自然さは感じられず、ガマクの艶かしさは擦弦楽器ならでは。ヴァイオリンに比べてチェロは音程(指)の間隔が倍なので、演奏は至難だろうと思います。1本目はソロのミヤン・キ・マルハール。雨のラーガです。2本目は夫妻の共演。
Saskia Rao-de Haas on her Indian Cello performing Miyan ki Malhar
Shubhendra & Saskia Rao at Kennedy Center for web.mov
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