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2013年4月30日 (火)

追悼ヤーノシュ・シュタルケル

インド亜大陸の音楽巡りの途中ですが、大家の訃報が入りましたので、今日はシリーズをお休みします。
20世紀の大チェリストの一人、ヤーノシュ・シュタルケルが4月28日に88歳で亡くなりました。彼はカザルス以降の最も偉大なチェリストの一人だったと言って良いでしょう。80年代の初め頃、私もコロムビアのLPで初めてJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲第3番とコダーイの無伴奏チェロ・ソナタを聞きました。TVでも見ましたが、ゆるぎないテクニックの冴えと豪快な演奏に圧倒されました。これまでに当ブログで何度か取り上げていて重複しますが、コロムビア盤と同じカップリングで、J.S.バッハ第3組曲の前奏曲とコダーイの一楽章をアップしておきます。88年の東京ライヴで、TVで見たのはこの時の映像だったような気がします。余談ですが、亡くなってから彼がユダヤ系だったことを知りました。昔の弦楽器奏者には非常に多いのですが、シュタルケルもだったか!という思いで一杯です。
心よりご冥福をお祈り致します。

Janos Starker - Bach Cello Suite 3 I. Prelude

Janos Starker - Kodály Cello Solo Sonata I. Mvt

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チェロ」カテゴリの記事

コメント

追悼ーヤーノシュシュタルケル 17年前にnhk/fm放送をエアチェックした「20世紀の名演奏」を聴いている。バッハの無伴奏チェロ組曲1,3,5,6(アルマンド)、コダーイの無伴奏チェロソナタなど。木綿の肌触りのような音色。作曲者の音楽だけがもろに聞こえてくる。特に、ピーターバルトークが録音したコダーイの無伴奏チェロソナタは圧巻だ。これ以上の演奏はもう出ないだろう。一般的にはカザルスの方が好評だが、バッハとコダーイだけはシュタルケルが好きだ。

投稿: 月夜の案山子 | 2013年5月26日 (日) 09時09分

月夜の案山子様
先日はコメント有難うございました。J.S.バッハの無伴奏チェロに関してはカザルスの演奏が最高(あるいは至高)とする人は今でも多いですが、その偉大さは少しも変わりませんが、今日の聴衆の耳にはスタイルや音楽性の古めかしさがあることも確かです。
コダーイの無伴奏はシュタルケルが初演した曲ですし、同じハンガリー人ですから、他の演奏者がいくら頑張っても凌駕できない面は確かにあると思います。

投稿: Homayun | 2013年5月29日 (水) 22時49分

コダーイの無伴奏チェロ・ソナタですが、シュタルケルは十八番にしていましたが、初演したのは、この曲を献呈されたイェネー・ケルペイというチェリストでした。1918年5月7日だそうですから、シュタルケルの生まれる前でした。失礼致しました。

投稿: Homayun | 2013年5月31日 (金) 00時07分

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