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2013年6月14日 (金)

ゼルバガリの名手 Malang

イランのトンバクについては、これまでに色々集中的に取り上げましたが、ゼルバガリについては確かやってなかったと思います。昨日の3本目のMalangというウスタッドが特に素晴らしい演奏を聞かせていました。他にも沢山ありましたので、タイプの違う演奏を2本上げておきます。
イランの古典音楽ではトンバクは拍節のある部分に使われますが、その部分が割と少なかったりするので、意外に出番は少ないものです。一方アフガンの音楽ではおそらく逆でしょうか。かなりの部分でゼルバガリが旋律楽器にからんできます。洗練の極みのようなペルシア音楽に比べると、野性味溢れるとまで言うと言い過ぎでしょうが、中央アジア音楽の匂いのするアフガニスタンの伝統音楽に生き生きとした輝きを添える楽器だと思います。腹に響くような低音も素晴らしいです。
昨日の3本目のように中央アジア的な曲調の一本目に対し、2本目はインド系のターラに則った演奏でしょうか。タブラの代わりにゼルバガリを叩いているように聞こえます。こういう両面性がアフガン音楽の面白いところです。

Ustad Malang Negrabi, ghechak Zerbaghali Afghanista.avi

Ustad Malang _ Zer baghali & sarang

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