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2013年6月11日 (火)

渓間のガザル カシミールのラバーブ

キングの「渓間のガザル~カシミールのラバーブ」(現在のシリーズでは「カシミールのラバーブ~ムハンマド・スブハーン・ラートル」)の名演を残したスブハン・ラートルのyoutubeが2本ありあましたので、今日はこちらを上げておきます。この辺りや近くのフンザの音楽などについては、5年ほど前に中央アジア方面からの流れで取り上げたことがありましたが、スブハーン・ラートル自身の映像は初だったと思います。残念ながらラーガ・キルワーニの演奏はありませんでしたが、ラバーブを高く構える独特な奏法と、ガザル(愛の歌)での味わい深い歌声が聞ける貴重な映像でしょう。
カシミールのラバーブについて、小泉文夫氏の解説に以下のようにありましたので、参考までに引用しておきます。最新の研究では状況が変わってきている部分があるかも知れません。確かに立てて構えるカシミールのラバーブは、より日本の琵琶に近いように見えます。一般によく知られているバルバット~ウードのラインとは別に、ラバーブも琵琶(五弦)のルーツではというお話、とても興味深いものがあります。

この類のラバーブはアフガニスタンとカシミールに多く見られる。その中間に位置するフンザに、古い形の素朴なラバーブが見られても、あながち不思議ではない。このラバーブは、現在北インドで用いられているサロッドと言う撥弦楽器や、南インドに残るスヴァラバットないしスヴァラガットと呼ばれるものの、最も古い祖先と言われ、それらの中間をつなぐ楽器として、スルスリンガルなど、現在ではほとんど使われなくなってしまった楽器だが、絵画や彫刻に見られ、一部の残存物は博物館などに見られる楽器があることから、これらは多分、あの紀元2世紀の仏教遺跡アマラーヴァティの浮彫りに描かれた五弦リュートの子孫とも推察される。つまり、古代の西域亀茲において盛んに用いられた五弦直頸琵琶、すなわち敦煌やキジルの千仏洞に壁画として描かれ、その実物はわが正倉院に残る五弦琵琶と、このアフガニスタンやカシミールのラバーブとは遠縁ながら繋がりを持っているかも知れないのだ。(以下略)

Walo Ha Baagvano - Subhan Rather

Mohammad Subhan Rathore & Abdul Ghani - Ghazal "I Did Not Know the

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