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2013年8月26日 (月)

ヒンドゥークシュのカラシャ族

古代のガンダーラに近いと思われるヒンドゥークシュに住むカラシャ族(あるいはカラシュ族)は、古代ギリシア人の末裔と言われますが、アレクサンダー大王の帝国以来なのか、その後のグレコ・バクトリア帝国などの末裔なのか、どうなのでしょうか。大分前にTVでドキュメンタリーが放送されたこともありましたが、一見ギリシア系という風にはなかなか分らないように思います。カラシャの音源は、PLAYA SOUNDから出ていました。
この辺り(西北インド、パキスタン、中央アジアにかけて)はギリシア系王朝の後、仏教の栄えたことで有名なクシャーナ朝が興りますが、この王朝ではイラン系言語であるバクトリア語を使用していたことが明らかとなったため、実はイラン系民族と言えるのかも知れません。インドの宗教のように思われている仏教は、ビハールで生まれた後、西のギリシア系やイラン系民族の間で(大乗仏教として)育まれたらしい点は、とても興味尽きないものがあります。そして、クシャーナの祖先と思われる大月氏もイラン系言語を用いていたという説が有力なようです。

Kalash valley Tour in Chitral Hindu-kush North Pakistan

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