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2013年11月

2013年11月29日 (金)

バルシュ・マンチョも

今は亡きトルコのロック・スター、バルシュ・マンチョもデデ・エフェンディのイネ・ビル・ギュルニハールを歌っていました。ロック歌手ですが古典音楽を歌っても実に美しく、何より良い声してますね。ゼキ・ミュレンの歌唱は発音や歌い方に癖があってちょっと苦手でしたが、マンチョの声はデデ・エフェンディの世界にぴったりで高雅な趣き。しかし、これ程トルコ音楽の多ジャンルの歌手に歌われているのは、何故でしょうか?

Barış Manço - Yine Bir Gülnihal (1992 - Gülhane Parkı Konseri)

Yine Bir Gülnihal Aldı Bu Gönlümü - Barış Manço

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2013年11月28日 (木)

オスマン軍楽&赤軍合唱団

昨日と同じく、デデ・エフェンディの名曲イネ・ビル・ギュルニハールですが、何とオスマンの軍楽とロシアの赤軍合唱団の共演による演奏がありました。しかもフロントにはタンゴ舞踊付きで。トルコとロシアと言えば度重なる露土戦争以来、犬猿の仲とばかり思っていたので、目が飛び出るほど驚きました(笑)
トルコの軍楽はコンサートを見に行ったこともありますし、男声合唱の分厚い響きが圧倒的なロシアの赤軍合唱も個人的に非常に好きな方なので、同時に見られるのは嬉しい限りですが、何故こういう共演が実現したのでしょうか? このオスマン時代の名曲が赤軍合唱団のレパートリーに入ったというのが何より驚きです。

Ottoman Military Band and Red Russian Army Choir - Yine Bir Gülnihal - Tango

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2013年11月27日 (水)

Yine Bir Gülnihal

オスマン・トルコ時代の大作曲家イスマイル・デデ・エフェンディの佳曲Yine Bir Gur Nihalについては、大分前に何度か取り上げましたが、久々に見てみたら、また色々な演奏が上がっていました。シェヴァル・サムが歌っていればと思いましたが、どうも見当たらないようで。代わりに例のシャルクの名歌手ネスリン・スィパヒや、サナートの名歌手ゼキ・ミュレン、トルコ出身の名ピアニストのファジル・サイ、更にはギター独奏まで、驚くほど色々ありました。この曲がいかに愛されているかということでしょうか。ゼキ・ミュレンの歌い方は、発音などに独特な癖があって、ちょっと抵抗がありましたが(笑)
この曲、ジョシュクン(Coskun)から出ている「トルコ古典音楽のファスル(組曲) Vol.5~デデ・エフェンディ」で初めて聞いて以来、耳について離れず、後にトルコ・ウードを独習している時に、ウード教本にこの曲が移調されて何度も出てきたことなども前に書いた記憶があります。

Nesrin SİPAHİ-Yine Bir Gül Nihâl Aldı Bu Gönlümü (RAST)R.G.

Zeki Müren - Yine Bir Gülnihal Aldı Bu Gönlümü

Yine bir gülnihal Fazıl Say

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2013年11月26日 (火)

シェヴァル・サム

4年前にアキュレックと共にオスマン古典歌曲の同曲異演(確かYine bir gul Nihal)で見ていた女性歌手の一人にシェヴァル・サムがいましたが、ここ1,2年の間に出たアルバムは、ワールドミュージック・リスナーの間でかなり評判が良かったようです。特にII テックはミュージック・マガジン誌のベスト・アルバム2012ワールド部門で第4位になったそうで。
デビュー作のセックと併せて最近になってようやく耳を通してみましたが、ほとんど8割方はオスマン古典音楽そのものと言って良い内容で(どちらも冒頭には器楽の前奏曲に当るペシュレヴが入っています)、こういう古典的作品集がそれ程上位になっていたとは、驚きました。こういう路線のトルコ音楽は他にも沢山あるので、もっと注目を浴びて良いようにも思います。男性歌手ですがミュニール・ヌーレッティン・セルチュクなどはその中心的な存在です。また、先日の記事にコメント頂きました様に、もっと正統派シャルクを歌っていた女性歌手にネスリン・スィパヒなどもいました。(クドゥシ・エルグネルの楽団と共演したドイツCMP盤は現在は入手困難だと思いますが)
アキュレックに比べてシェヴァル・サムの方がCDでは古典色をはっきり出しています。youtubeではあれ程見事に古典作品を歌っていたアキュレックが、CDではポップ寄りになっているのが少々残念ではあります。今日はシェヴァル・サムの歌唱で、Ben Seni Sevdiğimiをどうぞ。白いりんごさんからコメント頂いた、デデ・エフェンディのベステニギャル・マカームのシャルクBen Seni Sevdim Sevsli Kaynayip Costumで探してみましたが、それとは別な曲のようです。中立音程が多く長調か短調とはカテゴライズし難いオスマン的な後者とは違って、ストレートな短調のメロディで、民謡系の歌に聞こえます。二本目は上記のII テック収録の2曲目です。ヒュッザムのペシュレヴの後にこの曲が来ます。

Volkan Konak & Şevval Sam - Ben Seni Sevdiğimi

ŞEVVAL SAM AHIM GİBİ AH VAR MI ACEP

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2013年11月25日 (月)

アキュレックのシャルクとアラベスク

アキュレックの動画も、この4年ほどで随分増えているようです。見覚えのない映像から、今日はシャルクとアラベスク(あるいはハルク?)を一本ずつ。
一本目のシャルクは、オスマン古典歌曲と呼んで良いジャンルでしょう。ウードやカーヌーンなどの古典楽器の奏でる細密なオスマン古典音楽の音の動きが見事、その中に艶美なアキュレックの歌が調和する美しさが聞きもの。二本目はサズ(バーラマ?)とタパンの伴奏で、それだけで民謡系の音楽であることが分ります。こちらでも泣きの詠唱を聞かせています。
異なるジャンルを歌い分けている訳ですが、日本で喩えるなら、江戸系三味線音楽(都節)と、地方の民謡(田舎節)を同じ歌手が歌うようなものでしょうか?

Dinmiyor Hiç Bu Akşam (UMUT AKYÜREK)

Umut Akyürek Ahirim Sensin

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2013年11月22日 (金)

ウムット・アキュレックの新作

これまで6年余り地域別シリーズで続けてきましたが、今後は注目盤がある時は、シリーズを一時お休みして単発でレビューを書いていこうと思います。
最近チーデム・アスランのレベティカ・アルバムウムット・アキュレックの新作が出ていますが、まずはウムット・アキュレクから。彼女の歌唱については、確か4年ほど前に集中的に取り上げました。オスマン・トルコの古典音楽の流れを汲む、端整で艶美な歌声にすっかり魅了されたものです。歌の上手さに舌を巻いた上に、この艶っぽい美貌!
ここ数年立て続けにCDが出ましたが、youtubeで聞いたようなオスマン古典音楽(ファスルが多かったように記憶しています)そのものではないのですが、節回しには十分にその美点が盛り込まれていました。まだ入ってはいないのですが、新作のアラ・トゥルカは“トルコの演歌”アラベスクを取り上げているようです。欲を言えば、4年前にyoutubeで聞いたような、混声合唱と古典楽団をバックにファスルを歌っているようなアルバムを聞いてみたいものですが。

Umut Akyürek-Ay beyaz deniz mavi eğlenin kızlar(ÂlÂ''turka albümünden)(Yeni albüm)

Rengin Ahengi (ALATURKA)

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2013年11月21日 (木)

スィッディのマルンガ

インドの黒人スィディと、弓琴のような楽器マルンガについての、9本に渡るドキュメンタリーがありました。アフリカからの彼らの祖先の移動ルートなども出ています。じっくり見れば、奏法などまでかなり色々なことが分りそうです。取り合えず最初の3本をあげておきますので、ご興味のある方はリンクから続きをご覧下さい。弓琴系の楽器は、おそらくインドの他地域では見られないと思います。しかし弾き語られる言葉の響きはインド的で、音楽も東インドの放浪芸人バウルなどを連想させる部分があるのが面白いです。この楽器がビリンバウに似ていることからでしょう、番組自体は英語ですがポルトガル語字幕が入っているので、ブラジルの放送局で放映された際の映像ではないかと思われます。

Projeto Sidi Malunga (1/9)

Projeto Sidi Malunga (2/9)

Projeto Sidi Malunga (3/9)

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2013年11月20日 (水)

インドの黒人音楽の色々

5日の一本目と同じ動画ですが、このアラブ風な太鼓叩き語りを聞いてとても驚き、ピンと来てタアラブをここ数日見てきました。インド洋交易によってなのか、アラブ方面から直接伝わったのか不明ですが、これは非常に興味深いサンプルです。この歌の節と枠太鼓の奏法が、元からインドにあるとは到底思えませんので。
一方、二本目のインド西部グジャラートのスィッディの映像は、スーダン系黒人の伝承のようです。こちらは明らかに一本目とは別系統です。同じインドの黒人の音楽文化において、このように大きな差が生じているのが面白いところです。一本目はタアラブ系音楽がインドに流れ着いたのか、黒人が散在している南西アジアの海岸沿いにイスラームと共にインドまで伝わったのか、どちらかではないかと思いますが。

Music of the Sidis Part 1: Africans in India

Siddhis of Gujarat (originally from Sudan)

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2013年11月19日 (火)

Samai Bayati-Ibrahim Al Aryan

そろそろインドに戻ろうとは思いますが、その前に7日の二本目で見たタアラブでのアラブの曲も引っかかっていましたので調べていたら、日本におけるアラブ音楽グループの草分けであるル・クラブ・バシュラフの「チュニジアとエジプトの古典音楽」の7曲目に入っていました。Ibrahim el Aryan(イブラヒム・アル・アリアン)のSamai Bayati という曲で、色々な所でよく聞くエジプトの名曲です。イスラエルとバレスティナの混成ユニット、ブスタン・アブラハムもやっていたかも知れないと思いましたが、手元に現物がありませんでした。
一本目に楽譜付き、二本目にウード・ソロ、三本目に7日の二本目と同じタアラブ楽団の演奏を入れてあります。

Samai Bayati-Ibrahim Al Aryan.wmv

Samai Bayati - Ibrahim Al Aryan

Taarab Music in Zanzibar

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2013年11月18日 (月)

タアラブのスンバティ名曲

金曜は居眠りで日付を越えてアップできずでした(笑)m(_ _)m
今日の一本目でも、エジプトのアラブ音楽の名曲が聞こえます。1分半くらいから出てくる、速いカーヌーンのソロからのロンガ・ナハーヴァンドですが、この曲はリアド・アル・スンバティの作曲の中でも特に有名だと思います。彼が大歌手ウム・カルスームの曲も書いたことや、自身素晴らしいことこの上ないウード弾き語りを聞かせたことは、大分前に当ブログで取り上げたことがあります。
タアラブは、19世紀のザンジバル王国の頃にエジプトのカイロから音楽家を招聘し、独自の楽団を育成したことから生まれています。アラブ音楽の導入から生まれたタアラブはザンジバル王国の宮廷音楽となりました。当初はアラブ系の男性が主導する宮廷音楽だったそうですが、その後大衆化して東アフリカ沿岸のスワヒリ文化圏の人々に広く親しまれるようになったとのこと。先日のビ・キドゥデは、アフリカの音楽と深く結びついて大衆化してきた後の名歌手になるようです。
一瞬ですが、器楽でスンバティの曲が出てきたりするのも、その名残りと言えるでしょうか。器楽奏者の腕の見せ所として、演奏されているのだろうと思います。マカーム名は、アラブではナハーヴァンドですが、トルコではファラファザとなっているようです。パレスティナのウード名人シモン・シェヘーンと彼の楽団の名演を2本目に、ウードとリクのデュオも3本目に入れておきましょう。

Taarab-Concert DCMA, Zanzibar, January 2010

Simon Shaheen - Longa Farahfaza (Turath)

Riad Al Sunbati - Longa Riad (Ahmed Zaki)

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2013年11月14日 (木)

バラの香り

最前列のカーヌーンをフィーチャーしたインスト部分ですが、こちらも大変に美しい曲です。ザンジバルのタアラブが、アラブのどこの音楽に似ているか連想しながら聞いているのも楽しいものです。メロディはエジプト風に聞こえ、リズムはベリーダンスの音楽にそのままなりそうですが、太鼓で言えば、ボンゴのような組太鼓が聞こえてきて、これなどはインドのカッワーリ(ニザーミ・ブラザースがよく使っていたので)やイラクの伝統音楽を思わせるものがあります。これはもう完全にアラブ音楽で、アフリカ的な要素は聞こえないように思います。

Culture Musical Club - Waridi - Taarab

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2013年11月13日 (水)

Bi Kidude - Pakistani

インド沿岸部の黒人文化との繋がりを探りたいと思って東アフリカに寄っているので、長居する予定ではないのですが、タアラブの味わい深い歌と伴奏にしばし浸っております。確か音源で最初に聞いたのはドイツNetwork Medienの「ザンジバルのスパイス~Mila na Utamaduni」だったと思いますが、その頃思っていたよりレパートリーが多様で、深い詩内容であることに驚いています。

Bi Kidude - Pakistani

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2013年11月12日 (火)

ターラブの女王 Bi Kidude

今日のタイトルは「ターラブ」としています。「タアラブ」よりこちらのカタカナ表記が一般に多いかも知れないので、両方載せておきますが、原語の音はタアラブの方が近いのではと思います。タアラブの女王とは、来日もしたビ・キドゥデのことで、残念ながら聞き逃してしまったライブの一つです。その公演は第23回<東京の夏>音楽祭2007で、伴奏したのが昨日のculture musical club zanzibarでした。
ヴァイオリンの淡々とした弾き始め、豊かな節回しや音色からして既にしびれますが、ビ・キドゥデの歌が出てからは、もうこれは何も言えないですね。凄いと言う他ない歌い手です。しかも、来日の年で御歳97歳!(2013年4月17日に亡くなりました)
因みにタアラブのアラブ音楽は19世紀にオマーンから入ったそうです。オマーンという、アラブ音楽ではマージナルな国にルーツがあるという点も、非常に気になるポイントです。一方、木曜の一本目に上げた曲は、すぐに思い出しませんが、確かエジプトのアブデルワハブの作曲だったように思います。こういうアラブ音楽のメインストリームの曲もタアラブ楽団は取り上げるんだと、かなり驚きました。

Bi Kidude & Culture Musical Club - Kijiti (Live Taarab)

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2013年11月11日 (月)

culture musical club zanzibar

木曜に上げたような端整過ぎるアラブ音楽でも、金曜に上げたようなクレオール的な感じでもなく、ちょうどその中間のような、アラブ、インド、アフリカの音楽が入り混じった雑種性があったように思って更に探したところ、Network Medien盤やBuda盤のタアラブのシリーズで聞いたようなタイプがありました。ウードはしばしば装飾部分が壊れていたりするのも、タアラブらしいラフさを演出しているように見えたりもします。ヴァイオリン連の、ぴったり音程があってない感じもタアラブらしく聞こえる点でしょうか。とにかく、こういうラフな方がタアラブのイメージとしてしっくり来ます。1965年に結成され、現在も第一線で活動を続けているカルチャー・ミュージカル・クラブの演奏。

culture musical club zanzibar

Culture Musical Club Studio Performance

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2013年11月 8日 (金)

クレオールなタアラブの歌

そして女性のコーラスが入ると、タアラブはこういうクレオールな感じにもなるようです。言葉はスワヒリ語でしょうか? 若干チープながら、これはこれで爽やかで良い感じですが、カルスームのような正統派アラブ歌謡から、こういうクレオールな印象の歌まで、何とその触れ幅が大きい音楽なのでしょうか!

Taarab: Usione soo, sema nae!

Taarab: Utalijua jiji A

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2013年11月 7日 (木)

ザンジバルのタアラブ

今日は火曜に引き合いに出したザンジバルのタアラブについて少し見てみます。タアラブは、インド洋交易路に生まれ育った混血音楽で、タンザニア沖とは思えないアラブ色と、インドの映画音楽の影響も流れ込んだ国籍不明の調べと言われますが、1,2本目のようなウム・カルスームの歌を聞いているかのような、端整なアラブ古典音楽楽団の演奏から、アフリカのリズムが前面に出た歌と踊りまで、レパートリー自体が多様です。この2本を見ると、想像以上にアラブ音楽色が本格的なことに驚かされますが、その一方で3本目のようにライトな大衆音楽になっているケースも多いようです。これはインド洋のモーリシャスやセイシェルとかのクレオール文化に通じるものがあるように思います。

ZANZIBAR TAARAB

Taarab Music in Zanzibar

Aso mtu ana Mungu~~~ zanzibar taarab

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2013年11月 6日 (水)

ビリンバウと弓琴

昨日の2本目に、ブラジルのビリンバウに酷似した楽器が出てきたので、ちょっとビリンバウとアフリカの同種の楽器を見てみましょうか。
ビリンバウは、ブラジルのダンスのような格闘技カポエイラに使われる弓琴の一種で、ボサノバ名曲などにも詠み込まれていたと思います。4本目のようにアフリカにも弓琴がありますが、瓢箪ではなく口腔で共鳴させることが多いようで、弓の形ではあっても、こちらは口琴と言った方が良いのかも知れません。(ガーナのこのタイプの弓琴はカンカラマと言った様に思いますが・・。故カクラバ・ロビさんの実演を見たような記憶があります) 口の形で倍音をコントロールし、間に語りや歌も交えた見事な演奏です。撥を持つ右手の動きも美しいです。
インドに弓琴が入ったのは、インドにおけるポルトガルの拠点だったゴアが近かったからでしょうか? カルナータカ州はすぐ傍です。

Como tocar berimbau com Contramestre Baiano Caxixi

Naná Vasconcelos - Africadeus (live Rome '83)

ナナ・ヴァスコンセロスの凄演

Berimbau africano

南アフリカのビリンバウ。南アではビリンバウとは言わないのかも知れませんが、ほとんど同じです。

EBANDO Mougongo Bwiti Music Video !Mambwiti!

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2013年11月 5日 (火)

Music of the Sidis

インドのアフリカ人、Siddiの音楽は、これまでに見た映像からは、インド風な要素は聞こえてこなかったように思います。楽器別に収録された今日の映像からは、アラブ的な面(あるいは東アフリカ、ザンジバルのタアラブ)、インドの放浪芸人の音楽に似た面などが聞こえてきます。
一本目の枠太鼓の奏法は非常に興味深く、かなりアラブ的な印象の演奏です。左手で小さくカチカチ叩くのが特徴的。歌詞はイスラームに関する内容でしょう。二本目の弓琴系楽器の弾き語りは、東インドのバウルを思わせるような所があります。楽器自体はブラジルのビリンバウにも似ています。
先日の、ザールのようなスーフィー音楽らしき儀礼音楽とは、いずれも相当な隔たりがあるように聞こえます。昨日の2本目はカルナータカ州(南インド4州の内の北西部)での映像だったようですから、スィッディの居住地域はグジャラートには限らないようです。その地理的な広がりから、このような音楽の多様性が出来ているのでしょうか?

Music of the Sidis Part 1: Africans in India

Music of the Sidis Part 2: Africans in India

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2013年11月 4日 (月)

Siddi

南西アジアの黒人儀礼音楽と言えば、南イランの黒人系治療儀礼の音楽ザールを真っ先に思い出しますが、同種の音楽は帯状に分布していて、アフリカ北部のエジプトなどにもありました。音源もそれぞれ出ているのも驚きですが、その帯が西インドのグジャラートまで伸びていた、ということなのでしょうか? スーフィー音楽とザールの音楽との繋がりもあるのかどうか、気になるところです。
金曜の一本目は、タイトルにDhamalというのがあったので、南アジアのスーフィー音楽に関連有りと思っていたのですが、ボリウッドのコメディ映画にもほぼ同名タイトルがあるそうで、これはどちらなのだろうかと思ってしまいました。ポリネシアン・ダンスと見紛うような賑やかなステージでしたから(笑)

How Black People (The Siddi) are treated in India

The Siddi People

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2013年11月 1日 (金)

グジャラートの黒人のスーフィー音楽

今日の2本は、グジャラートの黒人系住民のスーフィー音楽と見られる音楽です。インドの黒人のスーフィー音楽と、普通はなかなかこの3つが繋がらないように思いますが、特に2本目にはスーフィー音楽とはっきり書かれていますし、2本とも同じような衣装を身につけています。
とりわけ興味深い点の一つは、1本目において北アフリカでよく聞かれる甲高い叫び声のユーユーが聞こえることでしょう。打楽器群を中心に、時折トランペット~ホルン系の管楽器が吹き鳴らされるプリミティヴなトランス音楽は、ほとんどアフリカの黒人儀礼音楽のように聞こえ、インド風なところは皆無に近いように思います。

Siddhi Dhamal Folk Dance of Gujarat.

Sidi Goma - Sufi music from Gujarat

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