タアラブのスンバティ名曲
金曜は居眠りで日付を越えてアップできずでした(笑)m(_ _)m
今日の一本目でも、エジプトのアラブ音楽の名曲が聞こえます。1分半くらいから出てくる、速いカーヌーンのソロからのロンガ・ナハーヴァンドですが、この曲はリアド・アル・スンバティの作曲の中でも特に有名だと思います。彼が大歌手ウム・カルスームの曲も書いたことや、自身素晴らしいことこの上ないウード弾き語りを聞かせたことは、大分前に当ブログで取り上げたことがあります。
タアラブは、19世紀のザンジバル王国の頃にエジプトのカイロから音楽家を招聘し、独自の楽団を育成したことから生まれています。アラブ音楽の導入から生まれたタアラブはザンジバル王国の宮廷音楽となりました。当初はアラブ系の男性が主導する宮廷音楽だったそうですが、その後大衆化して東アフリカ沿岸のスワヒリ文化圏の人々に広く親しまれるようになったとのこと。先日のビ・キドゥデは、アフリカの音楽と深く結びついて大衆化してきた後の名歌手になるようです。
一瞬ですが、器楽でスンバティの曲が出てきたりするのも、その名残りと言えるでしょうか。器楽奏者の腕の見せ所として、演奏されているのだろうと思います。マカーム名は、アラブではナハーヴァンドですが、トルコではファラファザとなっているようです。パレスティナのウード名人シモン・シェヘーンと彼の楽団の名演を2本目に、ウードとリクのデュオも3本目に入れておきましょう。
Taarab-Concert DCMA, Zanzibar, January 2010
Simon Shaheen - Longa Farahfaza (Turath)
Riad Al Sunbati - Longa Riad (Ahmed Zaki)
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