« 2013年12月 | トップページ | 2014年2月 »

2014年1月

2014年1月31日 (金)

アンタナナリヴォのヴァリハ流し

ミャンマーのサウンに似て聞こえるヴァリハの演奏を探してみました。短いですがこれなどはイメージに近い曲調です。マダガスカルの首都アンタナナリヴォの街中をヴァリハを持って流しているのでしょうか? 20年以上前の映像のようです。最近の演奏は他国の音楽の影響が強く感じられ、ヴァリハ本来の素朴な独奏が意外にyoutubeに上がってないようです。
カタログの編集はようやく終盤にさしかかりました。年明け後引き込んだ風邪で遅れておりました。今しばらくお待ち下さい。m(_ _)m

 

Joueur de valiha au marché du zoma (Antananarivo 1989)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月30日 (木)

ウー・ミン・マウンの至芸

サウン名人U myint maung(ウー・ミン・マウン)の映像が幾つかありました。ミャンマー語で探せばもっとあるのかも知れませんが、一本目の曲名のように完全に文字化けしてしまいます(笑) 昨日の一本目の「満月の夜」という素晴らしい曲も彼の作曲でした。
この涼しげな音色や音階は、やはりマダガスカルのヴァリハにそっくりに聞こえてしょうがないのですが、映像に仏教美術が出てきたり、一曲目のマハーギータ(「偉大な歌」の意)というサンスクリットのジャンル名を目にすると、敬虔な仏教圏の音楽であることに、はっと気付かされます。ジャワ西部スンダ地方のカチャピ・スリンのカチャピにも少し似てますが、カチャピがスチール弦であるのに対し、サウンは太めの糸?の弦で、その柔らかい音色が印象的です。

Myanmar Classical : ထူးမျခားနား- Yi Yi Thant + Harpist U Myint Maung

Inle Myint Maung & Yi Yi Thant - Phong Moe Thoon Laun

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月29日 (水)

サウンの奏法

もっとサウンに接写した映像を上げておきましょう。昔は7~12弦だったのが、現在は16弦が主流になっています。右手の親指と人差し指ではじき、開放弦にない音は左手の親指の爪を弦に当てて音を変えるようですが、その様子がよく分ります。
キングの「伝説の竪琴~ミャンマーの音楽」(現在のシリーズでは「ビルマの音楽~竪琴とサイン・ワイン」)の解説を参考にしていますが、この盤のサウン名人、u myint maung(ウー・ミン・マウン)で検索しても出てこないようです。

Full Moon Night - Burmese Harp

Saung Gauk: "Lu Ma Hnaw" by U Phone Myint

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月28日 (火)

ビルマの竪琴

30年余り前までは、ミャンマー(旧称ビルマ)と言えば、「ビルマの竪琴」と寝釈迦で有名だったように思います。ビルマの竪琴は竹山道雄の児童向け作品ですが、2度映画化もされています。
ビルマの竪琴とは、サウンのことですが、古代インドに起源を持つ弓型のハープで、敦煌の壁画や高野山二十五菩薩来迎図などの仏教美術の中に同種の楽器が描かれていますが、今でも演奏されているのはミャンマーのサウンのみになっています。
この楽器の調弦は琉球音階やヨナ抜き5音音階など5種類があるそうです。調は7つあり、それぞれ歌曲のジャンルと結びついているとのこと。ビルマの音階はオクターブを7つに均等に分割しているそうなので(インドネシアでも確かそうです)、そうすると平均律からは、ほとんどの音が少しずつずれているのではと思われます。最近まで続いた政治的な混乱を忘れさせるような典雅な響きの楽器です。一本目を見ると、またヴァリハに似て聞こえてしまいます。

Nang Kay Thi - The burmese harp

The Burmese Harp ビルマの竪琴 (1956) HD trailer

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月27日 (月)

パッワインとマダガスカルのヴァリハ

ミャンマーのサイン・ワインの花形楽器パッワインのある種の演奏に、とてもマダガスカルのヴァリハ(竹筒琴)に近く聞こえる曲調があったので、先日引き合いに出しました。パッワインではインドネシア調の曲も多く聞こえますが、ジャワの音楽にスレンドロ、ペロッグ、ソロッグの音階があるように、ミャンマーにも色々音階があるのでしょうか?
一方マダガスカルの方も、ジュスタン・ヴァリのように見るからにマレー系だろうと思われる奏者と、黒人系の奏者では音楽の感じが違うように思いました。ヴァリハで他国の音楽(フォルクローレ等)を弾いている映像も多いので、注意深く聞き分ける必要がありますが。マダガスカルのマレー系住民の祖先は、ボルネオ島から移住したマレー系の言語を話す人々と言われますから、ミャンマーとさほど離れてないことになります。あるいは、そう言う血縁の近さだけでなく、インド洋交易からも旋律の共通性が生まれたのかも知れません。
1本目が名手ジュスタン・ヴァリの演奏。パッワインは、2本目がマダガスカルのヴァリハに似て聞こえた方、3本目がジャワ音楽に似て聞こえた演奏です。

Justin VALI avec Ny Malagasy Orkestra

burmese circle drums virtuoso (pat Waing)

Pat Waing - U Tun Tun Oo

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月24日 (金)

サイン・ワインの楽団

今日はパッワインだけでなく、ミャンマーのサイン・ワインの楽団の色々な楽器が映っている映像を探してみました。楽器としてはインド風だったり、音階的にマダガスカル(マレー系)だったり、銅鑼の音は中国的だったり等々、パーツから感じ取れる印象は色々ですが、こうしてトータルで見てみると、やはりインドネシアやタイのゴング系の音楽に似ていることがよく分ります。ダブルリードの管楽器は、サイン・ワインで一番活躍しているかも知れません。
一曲目はミャンマーのボクシングで使われる音楽だそうです。二本目はノイズがちょっと残念ですが、舞踊劇?と歌の伴奏としてのサイン・ワインと、各楽器がよく確認できます。
月曜からは、パッワインとマダガスカルのヴァリハとの比較、ビルマの竪琴(サウン)などを取り上げる予定です。

Myanmar Traditional Sports Theme Song

Myanmar - Orchestra

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月23日 (木)

パッワインとタブラ・タラング

今日はミャンマーのサイン・ワインの花形楽器パッワインと、北インドのタブラ・タラングの見比べです。こうして並べてみると、そっくりに思えます。膜面の黒い塗り物がどちらにもあるので、ルーツは同じでしょうか。どちらかが真似たのか、両方でそれぞれ生まれたのか、それも不明ですが。タブラ・タラングと言えば、Wergo盤などのあった3本目の名人カマレーシュ・マイトラが有名ですが、動画はないようです。

Myanmar Saing Waing

Tabla Tarang by Sanjeev Kanitkar

Pandit Kamalesh Maitra: Raga Deen Todi

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月22日 (水)

ミャンマーのサイン・ワイン

インドシナの典雅な器楽合奏、まずはミャンマーのサイン・ワインから。一際目を引く楽器が、パッワインという円形の中で演奏する打楽器でしょう。調律を変えたタブラの方だけを並べてラーガを演奏する北インドのタブラ・タラングを思わせるところがあります。様々な調律の太鼓?を円形に並べ、メロディとリズムを演じていますが、まさしくインドとシナの両方を感じさせるようでいて、メロディは遠くマダガスカルのヴァリハの音楽も思わせるような、実に面白い響きです。北インドのターラと中国の銅鑼とチャルメラ、マダガスカルのヴァリハ、インドシナ~インドネシアのゴング音楽、それらが同時に聞こえてくるような国籍不明な印象を受けます。直に接しているインド東部との関連も見逃せません。

Myanmar (Burmese) Saing Waing (Pat-waing performance)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月21日 (火)

ミャンマーとカレン、カヤンの舞踊

年明け早々引いていた酷い風邪でアップが滞り勝ちでしたm(_ _)m
一本目のミャンマーの舞踊音楽は器楽合奏のサイン・ワインになるでしょうか。ワニの形の琴Mi Jaun、ゴング系のKyi Waingなどによる音楽は、明らかにクメール音楽ルーツのインドシナの響きながら、国籍不明に聞こえるところがあります。それはキング盤を聞いても強く思うことです。
ミャンマーとタイ北部にまたがって住むカレン族も、ミャンマー人と同じチベット・ビルマ語派でありながら、少数民族の音楽だからでしょうか、似た楽器構成でも荒削りな感じがあります。カレン系とされるカヤン族(首長族)の女性の踊りもありました。音楽はかなりたおやかですが、やっぱりこの頸の長い女性達が踊る姿は、優美と言うよりちょっと不思議という他ない感じです。
この後は、ミャンマーのサイン・ワイン、タイのピー・パット、クメールの宮廷音楽の聞き比べ、見比べに徐々に移って行きたいと思います。

Myanmar - Gi-Ta-Thwar-Yar-Ka-Han-Par-Dance

カレン族の踊り2-3 รำของกะเหรี่ยง2-3

Padaung (Kayan) traditional Dance, TV Myanmar

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月17日 (金)

首長族とカレン族

他に、と言うか最も「黄金の三角地帯」辺りで有名な民族と言えば、タイとミャンマーにまたがって住むカレン族でしょう。首長族として知られている民族がカレンになるのかどうか、今ひとつはっきりしませんが、よく知られているのはこの不思議な習慣ゆえでしょう。ウィキペディアによると、首長族として知られるカヤン族(パダウン族も、カレン系諸族に入るとのこと。ミャンマー側で独立闘争を行っているグループとは、相当イメージ的な開きがあります。

カレン族の踊り1-3 รำของกะเหรี่ยง1-3

ミャンマーのカレン族による歌と踊りです。

チェンマイ の 首長族

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月15日 (水)

北タイのアカ族

タイ北部「黄金の三角地帯」の少数民族、次はアカ族。例のFremeaux & Associes盤での綴りは、昨日のラフ族がLahu、アカ族はAkhaとなっていました。同じ民族だろうと思います。音楽はどこも2拍子系のシンプルなものが多く、一本目ではゴング系らしき音がバックから聞こえてきます。これらの動画も日本語のタイトルがついています。

アカ族

アカ族プロモーションー1.mp4

アカ族プロモーションー2.mp4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月14日 (火)

ラフ族プーカイ村祭り

ゴールデン・トライアングルの方に戻り、チェンライ県のラフ族プーカイ村祭りというシリーズを、3本だけ上げておきます。日本語のタイトルがついているので、日本人が撮って来た映像と思われます。
まず注目すべきは、シンバルのような楽器で、これはやはりゴングの一種と見るのが妥当でしょうか。片面太鼓は逆に西の方から伝わってきた楽器かも知れません。フォルムとしては、それ以外に考えられない形です。2本目ではケーンも登場します。ほとんど必ず若い男性が吹いているようで、この役割分担に興味深いものがあります。東西の音楽文化の片鱗が、この北タイの山里の鄙びた祭りに集まっている感じです。

ラフ族プーカイ村祭りー1.MP4

ラフ族プーカイ村祭りー2.MP4

ラフ族プーカイ村祭りー3.MP4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月10日 (金)

昆明のリス族

タイ北部ゴールデン・トライアングルのリス族は、中国南部の雲南省などにもまたがって住んでいるようで、実は中国内の人口が一番多いようです。雲南の省都、昆明(クンミン)での祭りの映像がありました。雲南内の怒江リス族自治州から昆明に来ているリス族の人たちのようですが、彼らの祭りの光景は、少し日本の祭りの継獅子を思わせるものがあります。人の上に乗るのではなく梯子ですが、カラフルな民族衣装と共に、曲芸的な動きが印象的です。
彼らが話すリス語は、チベット・ビルマ語群のイ語グループに属し、イ族やナシ族と近い関係にあるそうです。イ族も中国南部の代表的少数民族の一つです。

昆明・五一狂歓節(01) 傈僳(リス)族のお祭り「上刀山」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月 8日 (水)

ケーンと笙

「黄金の三角地帯」だけでなくインドシナ半島各地で見られるマウス・オルガンの類の管楽器は、日本の雅楽に用いられると近縁の楽器になります。雅楽が元々大陸から伝わってきたことを考えれば、類縁楽器があっても不思議ではないのでしょうが、奏でられる音楽はかなり違う感じのものです。まず宮廷音楽と民俗音楽というところからして異なっているようです。荘厳でスタティックな笙とは違って、リズミカルに楽しげに吹かれることも多いようですが、これも一種の祭礼音楽になるのでしょうか。黄金の三角地帯でもラオスのようにケーンと呼ばれているのかは不明ですが、一説では、この楽器が中国の笙の原型であると言われていて、と言う事は、日本の笙のルーツにも当ることになりそうです。
もっと本サイトに力を入れたいので、今年からブログ・アップは飛び飛びになることもあるかと思いますが、どうぞ宜しくお願い致します。m(_ _)m

Lisu hilltribe children's Dance - MaeSalong,Thailand リス族の子供達(タイ)

太食調調子

笙:宮田まゆみ「星の輪~宮田まゆみ笙の世界~」1986

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月 6日 (月)

黄金の三角地帯の正月

あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。m(_ _)m
松の内は邦楽でと考えておりましたが、前に取り上げた「春の海」や「翁」以外に特に思いつかないので、色々見ていたら、タイ北部のリス族の旧正月の踊りという映像が見つかりました。ちょうどインドの次は東南アジアの方に回ろうと思っていたので、正に渡りに舟(笑)
リス族の住む辺りは「黄金の三角地帯」と言われていた辺りになります。タイ、ミャンマー、中国の雲南省に接するゴールデン・トライアングル地帯は麻薬の産地として有名ですが、チベット系、クメール系、中国系など様々な少数民族が住んでいて、民族文化の豊かな地域としても知られています。ここで聞こえるダブルリードの楽器は、ラオスのケーンに似ていますが、日本の雅楽の笙にもそっくりな作りの管楽器です。
黄金の三角地帯の音源はBuda、Arion、Fremeaux & Associesから出ています。いずれもフランスのレーベルです。

リス族(北タイ)の旧正月のおどり

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2013年12月 | トップページ | 2014年2月 »