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2014年1月28日 (火)

ビルマの竪琴

30年余り前までは、ミャンマー(旧称ビルマ)と言えば、「ビルマの竪琴」と寝釈迦で有名だったように思います。ビルマの竪琴は竹山道雄の児童向け作品ですが、2度映画化もされています。
ビルマの竪琴とは、サウンのことですが、古代インドに起源を持つ弓型のハープで、敦煌の壁画や高野山二十五菩薩来迎図などの仏教美術の中に同種の楽器が描かれていますが、今でも演奏されているのはミャンマーのサウンのみになっています。
この楽器の調弦は琉球音階やヨナ抜き5音音階など5種類があるそうです。調は7つあり、それぞれ歌曲のジャンルと結びついているとのこと。ビルマの音階はオクターブを7つに均等に分割しているそうなので(インドネシアでも確かそうです)、そうすると平均律からは、ほとんどの音が少しずつずれているのではと思われます。最近まで続いた政治的な混乱を忘れさせるような典雅な響きの楽器です。一本目を見ると、またヴァリハに似て聞こえてしまいます。

Nang Kay Thi - The burmese harp

The Burmese Harp ビルマの竪琴 (1956) HD trailer

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