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2014年2月

2014年2月28日 (金)

「タイのモン族の音楽」の音源

タイに戻ります。例の楽器、Penn Mang Khawkで検索したら、例の「タイのモン族の音楽」の音源が出てきました。ジャケットもそのまま載っています。この金色の不思議な仏像と共に、強烈に印象に残っていた演奏です。先日この打楽器の演奏風景を見ましたが、更に複雑なことをやっているようで、やっぱり独奏とは思えない超絶技巧に聞こえます。この盤は最近見ないので廃盤かも知れません。Air Mail Musicから再リリースされてるかも知れませんので、近々当ってみるつもりです。

เดี่ยวเปิงมางคอก [ Peung Mang Khawk Solo ] - ปี่พาทย์มอญ [ Piphat Mon ]

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2014年2月27日 (木)

パコのモノクロ映像

パコの名演が耳について離れませんので、もう一日パコ・デ・ルシアのモノクロ映像を。モノクロだから必ず古いという訳ではなさそうですが、オーソドックスなフラメンコ演奏が多いように見受けられます。昨日の一本目に関しては、まず間違いなく10代後半の演奏だと思います。10代にして、あの完璧なテクニック! 凄いという他ないです。
フラメンコの代表的な曲種のブレリアスとソレアの独奏と、シギリージャス(カンテと踊り付き)、サパテアードを上げておきます。

Paco De Lucia - Bulerias,( La Plazuela

Paco de Lucia -Solea

Paco de Lucía - Siguiriyas

Paco de Lucia - Zapateado

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2014年2月26日 (水)

追悼パコ・デ・ルシア

フラメンコ・ギターの鬼才と言われたパコ・デ・ルシアの訃報が飛び込んできました。今日、2月26日滞在先のメキシコで亡くなったそうです。
彼の演奏を初めて聞いたのは、80年頃話題になったスーパー・ギター・トリオだったでしょうか。その後カンテのカマロン・デ・ラ・イスラとの共演や、ファリャの「恋は魔術師」など何枚か耳にして、この辺りが民族音楽へ耳が向く大きなきっかけの一つだったように思います。大分前にスペイン枠で彼の演奏も取り上げましたので、できるだけ重複しないようにしたいと思いますが。
一本目は若い頃の端整でオーソドックスなフラメンコ・ギターのソロ。既に彼の切れ味鋭いテクニックが顔を覗かせています。二本目はスーパー・ギター・トリオに大分近づいた感じが出ています。 しかし、66歳とは早過ぎます。 合掌

Paco de Lucia "Impetu"

Paco de Lucia - Entre dos aguas (1976) full video

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2014年2月25日 (火)

Penn Mang Khawk

東南アジアに戻ります。モン族の器楽合奏を近くで撮影したビデオがありました。PLAYA SOUNDの「タイのモン族の音楽」に入っていたPenn Mang Khawkという楽器ですが、今日の一本目の4分過ぎに出てくる打楽器がそれではないかと思います。ジェゴグに似た竹製のパーカッションを想像していましたが、膜面の黒い塗り物と、側面の締め紐から、タブラやパカワジ、ムリダンガムのようなインド系の太鼓に似ていることが分ります。胴の材質は不明ですが。ゴングも半円形のような面白い形をしています。

Thai music mon ปี่พาทย์มอญ 2

Thai music mon ปี่พาทย์มอญ เพลงแมลงภู่ทอง

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2014年2月21日 (金)

クロアチア民族舞踊団 LADO

昨日は招待券を頂いていたクロアチア国立ラド民族音楽舞踊団の高松公演に行っていたので、ブログはお休みしましたm(_ _)m 高松のフォークダンス・サークルの方々がお客さんのほとんどだったようですが、非常に楽しいコンサートでした。全く予備知識なしで行きましたが、その演奏の達者なことと、歌声の見事さ(チベット聲明のような低音もあり)、カラフルな衣装の舞踊とステージも目を見張るものがありました。
ホラ、ホロ、オロ(国によって呼び方は様々)に代表されるバルカン系フォークダンスの楽しさは勿論ですが、特に周辺国の音楽の影響?が色々と垣間見えたのが興味深かったです。ハンガリーの民謡、ブルガリアン・ヴォイス、ダルマチアのクラパ歌謡(少しイタリア~地 中海的)、クレタ島のリラ、ギリシアのブズーキなどに似た音楽が紙芝居のように次々聞こえてきました。スラヴらしい深淵を覗かせる無伴奏の合唱も絶品でした。(クロアチア語はスラヴ系なので、ロシア語から類推のきく語彙が結構あります) クロアチアが音楽文化の十字路でもあるから色々な要素が元々入っているのか、ラドの皆さんがクロアチア各地の多様な音楽を演奏できるからなのか、どちらなのでしょうか。
クロアチアの音源と言えば、心当たりのあるのはイギリスのARCからの何枚かで、このレーベルは現地盤のライセンス・リリースが多いのですが、どうやらラドの音源は出ていないようです。会場ではクロアチア盤のCDとDVDが並んでいたので、すかさずゲットして帰りました。
一本目は、昨日のプログラムと同じ1曲目、2曲目の順に出てきます。2曲目は何とも摩訶不思議なダブルリードのデュオでした。

LADO Ensemble - Croatian Folk Dance at 62nd Dubrovnik Festival

Ansambl Lado,narodni plesovi i pjesme Hrvatske, I

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2014年2月19日 (水)

ウォルク・カッファ

ウォルク・カッファというアディゲの舞踊も、6年前にブログで取り上げましたが、今日の映像はその後アップされていたもの。タイトルに「ノーブル」とありますが、まさに北コーカサス民族の誇りを音に表した様な、非常に印象的で美しい曲と舞踊です。カフカスのレズギンカやイスラメイから、イランのレングにかけて、この辺りには8分の6拍子が目立ちますが、カッファもやはり同じ拍子。ローマ字表記はwork' k'afaとなっていますが、決してワーク・カファとは読まないで下さい(笑) Kabardinka ensembletとなっていますので、アディゲではなくカバルダのグループかも知れません。

Circassian Noble dancing (Adyghe work' k'afa) -'Kabardinka' ensemble

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2014年2月18日 (火)

ソチ五輪でのナルメスのサーカシアン・ダンス

昨日の映像はアディゲの舞踊団がゲストではなく、五輪関係者(あるいは来場者)をゲストに演じられたステージでした。サーカシアン・ハウスという施設がソチ五輪パークにオリンピック期間中は常設されていて、そこでのナルトというアンサンブルのステージでした。ナルトはアディゲ国立大学の民族舞踊アンサンブルでしたが、今日のナルメスはプロの団体。当ブログで07年暮れ辺りに北カフカス特集した時にも何度も取り上げたグループです。
一本目がソチ五輪でのナルメスのステージ。2,3本目は07年後に追加されていたステージの映像。日本で喩えるなら、北海道で催しがある際にアイヌの民族文化を紹介するのに似ているでしょうか。多分こんな催しが企画されるのではと、想像していましたが、やはりその通りでした。

Circassian Folk Ensemble "Nalmes" dazzles Sochi Winter Olympics Crowds

Nalmes tlapachase - 720 p.mp4

NALMES ZEFAUK.mp4

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2014年2月17日 (月)

ソチ・オリンピック・ゲストのアディゲ舞踊

ソチ・オリンピックが盛り上がっていますので、少し東南アジア・シリーズをお休みして、そちらに行ってみます。そもそも当ブログは、ソチから近い北コーカサス辺りから始めましたので、ルーツの地でもあります。コーカサス系の中のサーカシアに入るアディゲは、ソチのあるロシア連邦のクラスノダール地方に囲まれた、コーカサス系の飛び地。サーカシアとは、西からアディゲ、チェルケス、カバルダと連なる北西コーカサス諸族の総称です。カフカス系の舞踊の中でも、特に古風で優雅な美しさを見せるアディゲの舞踊が招待されてのステージのようです。

"Nart" Circassian Dance Ensemble of Adigea hypnotizes a packed house of Sochi Olympics guests

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2014年2月14日 (金)

モン族の音楽と舞踊

PLAYA SOUNDの「タイのモン族の音楽」を聞いているだけでは分らなかったモン族自身の姿が、youtubeでは色々確認できます。女性の踊りの動きとか衣装、楽器をどんな風に合わせているか、など分るだけでなく、歌も出てきます。中国の京劇に似た男性?の衣装があったり(3本目後半)、それでも音楽はインドシナそのもの。タイ族のピーパットだけを聞いていたのでは分らない、東西音楽文化の融合の一側面がこちらで多く見えるように思います。サイン・ワインのようなセットが見えるので、3本目はミャンマー側かも。

mon music

mon music

Mon Cultural Festival of Music and Dance

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2014年2月13日 (木)

タイのモン族

フランスのPLAYA SOUNDから88年に出た盤に「タイのモン族の音楽」というCDがありました。実はタイ族のピーパットより先にこちらを聞いたもので、かなり強い印象があったのですが、モン族はモン・クメール語派に属している通り、タイ族よりはクメールに近く、タイの中では少数民族で、ミャンマーの方に多く住んでいるようです。
ゴング音楽はこの辺り共通の響きですが、CD冒頭のPenn Mang Khawkという、おそらく竹製のパーカッション(ジェゴグに少し似た音)の演奏がかなりインパクト大でした。モン族と言えば、中国に多く住むミャオ族(苗族)の支系で、自称をモン(Hmong)という全く別の民族集団がありますが、Mon族とは言語系統も異なるそうです。ややこしいですね。
ダブルリードとゴング、銅鑼のような打楽器が中心に聞こえる演奏を、一本上げておきます。Penn Mang Khawkも入っているようです。

Mon dance, Mon tribe, Thailand

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2014年2月12日 (水)

Fong Naam

一まずタイの方に戻って、今日はフォン・ナアム・アンサンブルの演奏です。西洋音楽とシャム音楽の融合音楽と、伝統的タイ音楽の両方を演奏する団体で、もう随分前から名前を聞くので、最近どんな活動をしているのか、今回10年ぶりくらいに調べてみました。
メンバーでありプロデューサーでもあるブルース・ガストンがピアノを担当していて、アルバムが何枚かありましたが、彼のプロデュースは今も継続しているのでしょうか? 日本の鬼太郎との共演も幾つか見えます。
エキゾティック・サウンズで名を馳せたマーチン・デニーにも、タイ音楽を取り入れた曲があったように思いましたが、現在捜索中です。
映像はタイ色の強い演奏から順に並べてみました。

เทพบรรทม [ Thep Banthom ] - วงฟองนํ้า [ Fong Naam ].wmv

หิมะรำลึก [ Snowy Reflections ] -ฟองนํ้า ๑๐ ปี [ Fong Naam ].wm

Lex Olsen - Fong Naam

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2014年2月11日 (火)

Royal Ballet of Cambodia

昨日の映像はゴングが入ってなかったようですが、今日の「カンボジアの王宮舞踊」ではゴングが中心。やはりカンボジア音楽はゴングがないと、と思います。女性の踊り手の衣装や所作も、ひときわ美しく輝いています。
暗黒のポル・ポト時代には多くの音楽家も虐殺されたと言われますが、その苦難の時期を越えて甦った優雅なカンボジアの宮廷音楽。最近出たBuda盤にも近い内容の舞踊ではと思います。

The Royal Ballet of Cambodia 2010 - 2

The Royal Ballet of Cambodia 5

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2014年2月10日 (月)

クメールの古典舞踊

まだタイで色々予定していますが、先回りしてカンボジア(クメール)の音楽と舞踊を見てみましょう。タイやミャンマーの古典音楽のベースと言われるカンボジアの古典音楽と舞踊ですが、確かにそっくりで、ピーパットよりもっと優雅で整然とした印象があります。舞踊の装束も大変美しいものです。
木琴系が中心になっているのはピーパットと変わらないようですが、この映像で聞く限り太鼓はピーパットよりもっと規則的に叩いています。後列の演奏風景がよく見えませんが、管楽器(ダブルリード?)と鉦(ゴングの一種?)にも大きな役割が当てられているように聞こえます。

khmer classical dance

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2014年2月 7日 (金)

ピーパット ゴング中心に

面白いサンプルが見つかりました。2本目のアメリカ人学生のピーパット楽団の演奏で、ゴングが何人もいてよく確認できます。一本目は一昨日のPiphat Orchestra-Siam Societyの演奏ですが、こうして並べると、遥かに複雑なことをやっているのがよく分ります。アメリカの方は、ゴングの基礎的な叩き方が確認できそうです。それに対し、1本目のゴング奏者の演奏の複雑なこと! ミュートするようにマレットを止めるような奏法はラナートと共通で見られますが、この奏法が非常に印象的です。ヴァイブラフォン(鉄琴)のような楽器も、かなりな部分おそらくユニゾンで彩を添えています。わくわくするような音楽です。

Thai Piphat Orchestra-Siam Society

KSU Thai Ensemble-Spring 2012

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2014年2月 6日 (木)

タイ舞踊

木曜はたまにブログをお休みしていますが、何故かと言うとイーテレのスコラを見るためで、今晩から星川さんが出演されるので、これから5回は必ず見ようと思っています。と言う訳で早め?のアップです。
タイの器楽アンサンブル、ピーパットは、昨日のグループのように各奏者のテクニックを聞かせる演奏もありますが、大体は優美なタイ舞踊の伴奏が役目なのではないでしょうか。衣装と言い、所作と言い、実に美しい舞踊で、思わず見惚れてしまいます。12ではなく7平均律から来る浮遊感が、一層その魅力を増しているように思います。その7平均律の中心になっているのは、ラナートとゴングではないかと思いますが、ゴングの方をまだよく見てないので、また後日タイ・ゴングで調べてみたいと思います。メロディは何処か演歌風だったりもするのですが、この音の外れ方(西洋の12平均律から見て)が面白いですね。

Traditional dance of Thailand.

タイ舞踊 thaidance

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2014年2月 5日 (水)

シャムのピーパット

タイのピーパットと言うと、昔はユネスコ盤やフォン・ナーム・アンサンブルの録音くらいだったように思いますが、映像で見ると、そのエキサイティングな面がよく分ります。マレットの使い方から、音程の取り方、各楽器の組み合わせ方など、手に取るように分ります。2本目の後半など、本当にエキサイティングです!

Thai Piphat Orchestra-Siam Society

Thai Piphat Orchestra with Kaen flute-Siam Society

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2014年2月 4日 (火)

タイとミャンマーの木琴系

今日は木琴系楽器の見比べです。タイの方は、伝統的器楽合奏のピー・パットの中心楽器の一つで、ラナートと呼ばれていますが、ミャンマーの方の木琴は何と言うのでしょうか?
タイの方が、オクターブの7つ均等割りから来ると思われる一種の浮遊感が、より強く感じられるように思います。西洋音楽の12平均律に慣れた耳には、ほとんど全てずれていると見て良いのかも知れません。
ミャンマーの方はサウンとのデュオが多いように見受けられます。仏事のバックに使われているようですが、優雅な音楽よりも仏像の後ろの後光が、リアルな電気仕掛けの花火状になっているところに、どうしても目が行ってしまいます(笑) 日本の仏像には、まずありえないことでしょう。

Piphat Ensemble

Myanmar classic music

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