« 2014年2月 | トップページ | 2014年4月 »

2014年3月

2014年3月31日 (月)

ヴェトナムのブルース  キム・シン

今日からヴェトナムに移りたいと思います。まずは昨今人気の高いHUONG THANH(フン・タン)の大先輩に当る歌手になるでしょうか、キング盤でお馴染みのキム・シンの演奏です。
彼はダン・グェッ(2弦の月琴)やギターを独奏し、また弾き語る盲目のガイルオン歌謡の名人で、キングのワールドルーツミュージックライブラリーに1枚と、スウェーデンのCapriceからも音源がありました。ガイルオンはハット・チェオやハット・ボイのような南ヴェトナムの伝統劇の流れを汲む音楽劇で、インドシナ停戦後、「南」では独立した伝統歌謡として民衆に支持されてきました。
「ヴェトナムのブルース」と評されたりもする、ハートフルで繊細な爪弾きは、鳥肌ものです。ライ・クーダーが共演したがっていたとかいう逸話があったり、数年前にはゴンチチとの共演がTVでオンエアされたことがありました。

Kim Sinh - Khuc Tah Tinh Ha Tinh

Kim Sinh — Vọng Cổ

Kim Sinh, Dom Turner Vong Co

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月28日 (金)

ケーン

今日はラオスのケーン自体に焦点を当ててみようかと思います。雅楽に使われる笙の兄弟楽器であると共に、マウスオルガンの異称があるように、パイプオルガンの響きを思わせるものがあります。長さがある分、低音も豊かに聞こえます。3本目はヨーロッパの方がアイルランドのジグを演奏しているようですが、このような表現力もテクニックがあれば可能ということなのでしょう。完全にバグパイプの代用に聞こえます。日本人にも馴染み深いペンタトニック(5音音階)だけでなく、西洋の音階も演奏可能ということですね。

Khene - Lessson 1

Lompat phai by master Daeng toy

three jigs on the khene

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月26日 (水)

ラオスのケーン

ラオスの音楽=ケーンと言うのは、おそらく民族音楽を聞かれる人の間では常識のようになっていると思いますが、実際色々なタイプの音楽を聞いてみて、ほとんどの音楽にケーンが出てくることに、やはり驚いてしまいます。笙と言えば、日本ではメジャーな楽器とは言えないと思いますが、その兄弟(ルーツとも)楽器がかくも多用されているとは。かつてヨーロッパでオルガンが楽器の王者だったことと、少し似ているようにも思います。

Khub SheePunDorn

Mouei Keng Sam Jaeng.DAT

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月25日 (火)

ラームの女性ポップス

南ラオスの民謡ラーム関連の女性ポップスでしょうか。なかなかに艶っぽく艶かしくて良いものですね。衣装の独特な美しさにも目を惹かれます。バックでケーンの音がかすかに聞こえ、ラオス音楽の特徴を刻印しています。2本とも同じ曲ではないかと思いますが、ミニマルで朗らか、優しいメロディ・ラインです。しばらく耳について離れなくなりそうです(笑)

LAM MAHAXAY

LUM MAHAXAY ( ladsamee )

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月24日 (月)

ラオスのケーンとラーム

今日の映像はイサーンではなくラオスの方になると思いますが、笙の兄弟楽器ケーンと太鼓の伴奏による、南ラオスの民謡ラームでしょうか。リズミカルな演奏に加えて、女性陣の独特な手の動きも、とても興味深いものがあります。
2本目では、男性の歌い手にもこの手の動きが見られます。2本目にははっきり解説があって、カムムアン県(Khammouane)はラオス・中部の県の一つで、仏領インドシナ時代の建築物が建ち並び、数多くの鍾乳洞や誰が作ったか分からない石壁など、観光資源に富む、とありました。

KHENE LAO ( lam lao )

Lam Mahaxay

The traditional Lao singing of Mahaxay region, Khammouane province.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月20日 (木)

イサーンの歌と器楽

イサーンの音楽は、なかなか伝統的な演奏に当りませんが、今日の一本目はこれまで見た中で最高です。ケーンと低音豊かな太鼓の伴奏で、ヴェテランと思しき男性歌手が歌っています。こういうのが良いんですね。歌声はもちろん伴奏の太鼓にも、何とも言えない味があります。タイトル通り、モーラムの伝統的なスタイルでは。
2本目は伝統楽器のデモ演奏のように見えます。各楽器の特性が垣間見えて興味深いです。ケーン奏者は一番奥にいるので、よく聞こえませんが、ラナートらしき木琴系楽器がイサーンにもあることや、太鼓の音や奏法がどことなく西アジア的なところも確認できます。タイ族始め周囲の民族の音楽にはないタイプの太鼓の音なのが不思議です。

Isaan mor lam music: Lam Teuy

Isaan MUSIC

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月19日 (水)

イサーンの伝統的な歌

タイ東北部イサーン地方の音楽を見ていました。今日はもっと伝統的な演奏はないか色々探してみました。衣装や踊りは伝統的なものだろうと思いますが、伴奏楽器や音楽は西洋の要素がかなり入り込んでいるようです。伝統的なスタイルになるほど、笙を長くしたようなケーンを多く見かけるように思います。

Isan music-2, Mahasarakham University Band.mov

Thailand Grand Festival 2013 Amsterdam - Isaan Music 2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月17日 (月)

イサーンの音楽

しばらくブログはお休みしておりましたm(_ _)m タイ東北部のイサーン地方と言えば、語り物のモーラムやポーンラーンが有名でしょう。キング盤もありますが、歌謡の方のモーラムやルークトゥン共々ちゃんと聞いたことがなかったので、ほとんど今日初めて聞くような次第です。
中央タイのあの典雅な古典音楽とはかなり印象が違って、泥臭くとても人懐こいメロディが聞こえてきます。ラオスと同じラーオ族(タイ族の一派)が中心なので、ラオスの音楽に近いと言えるようです。2本目のジャンルはモーラムでしょうか?

Typicil Thailand Isaan Folk Music

THAI SONG TRADITIONAL - Thai Isan In The Country 2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月12日 (水)

再度 Penn Mang Khawk

タイに戻りまして、例のPenn Mang Khawkに似た楽器を見つけましたので、そちらを上げておきましょう。似ていると言うより、枠がないだけで、同じ楽器なのかも知れません。タイ語は全く読めないので、確認できなくて残念です。この通り、相当激しいプレイをする打楽器のようです。左の太鼓は、日本の和太鼓の小型のようですし、右の両面太鼓は、南インドのムリダンガムに構え方が少し似ています。ムリダンガムは左足の下ではなく、前だったと思いますが。
2本目に至っては、ほとんど格闘技の世界(笑) 轟音にご注意下さい。煙も出ています。ここまでやって良いのだろうかと思ってしまう程。(叩いているのは黒人でしょうか?)

การแสดงกลองไทยร่วมสมัย (6)
)

เดี่ยวเปิงมาง มันส์ๆ.mp4
)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月11日 (火)

大漁唄い込みと新相馬節

もう一日被災地の民謡を取り上げます。南部牛追唄が鎮魂歌(レクイエム)なら、大漁唄い込み(斉太郎節)は復興への応援歌のように聞こえる云々、震災直後に書きましたが、その通りの動画がその後色々と上がっております。やはり考えることは皆同じなのでしょう。
もう一曲、新相馬節も特に沁み入る曲ですので、浪江町出身の原田直之さんの唄で上げておきます。先日題名のない音楽界にも出演されていて、この民謡を歌われていました。

大漁唄い込み / 柴田三兄妹 in 龍島院(村田町)
)

新相馬節(福島県民謡) 原田直之
)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月10日 (月)

4年目の南部牛追唄

忘れられない、忘れてはならない3.11の前日になりました。毎年恒例になっていますが、今年も南部牛追唄を上げておきます。この曲はレクイエムのように聞こえて仕方ないと、2011年以来書いてきましたが、何年経っても同じ思いです。
若手民謡歌手の福田こうへいさんは2012年の日本民謡フェスティバルで優勝されましたが、この映像はその時のもの。私もこの番組をちょうどTVで見ておりました。その後知ったことですが、南部民謡の大家・福田岩月のご子息でした。この堂々たる節回しは直伝だったのですね。(2本目にその辺りの解説も出てきます)
毎年故・畠山孝一さんの名唱でアップしていましたが、彼は二代目福田岩月に師事していたそうです。この二代目が福田こうへいさんのお父上でしょうか。畠山孝一さんは震災の一ヵ月後に亡くなりましたが、2本目最初の映像は2005年のものだそうです。往年の華麗な節回しは聞けないものの、正に魂の唄というほかないです。(これまでアップした畠山さんのyoutubeは削除されたのか見当たらなくなっています)

南部牛追い唄 (唄:福田こうへい)

故畠山孝一民謡名人位に捧ぐ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月 6日 (木)

ラナートの超絶技巧

続けてタイのラナートのソロを見ていると、更にびっくりするような超絶技巧を披露している映像がありました。ピアノでは不可能と思われる高速の同音連打を含むスーパープレイには、本当に驚きました。音域的には遥かに狭いのにも関わらず、こんな豊かな表現を可能にしているのは、マレットを使うからでしょう。穏やかな合奏では見聞きできない、もの凄い演奏です。オクターブの7均等分割が、平均律にない独特な響きを生んでいます。

เดี่ยวระนาดเอก ฆ้องทองคำ ครั้งที่2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月 5日 (水)

ラナート独奏

しかし、ピーパットの中心楽器は何かと言えば、やはりラナート(木琴系)でしょう。ピーパットらしい音色はラナートとゴングが作っていると言って過言ではないと思います。
今日の一本には男女のラナート奏者のソロの妙技が収録されています。通常は2本でオクターブ(先述の通り12ではなく7均等割り)を叩いていることが多いようですが、時に左右が近づいて早いパッセージを奏しています。合奏でのオクターブの動きに慣れた耳には、とても新鮮に響きます。ドーラクに似た両面太鼓が基本リズムを刻んでいる上で、華麗な技を見せています。タイ語は全く分らないので、タイトルは、分りません(笑)

ประชันระนาด.wmv

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月 4日 (火)

Penn Mang KhawkとPat Waing

タイに戻ります。考えてみれば、モン族の音源で聞いたPenn Mang Khawkという打楽器は、ミャンマーのPat Waingにそっくりな訳ですが、音階を重視して叩いていたパッワインに比べて、ペン・マン・ハウク(カタカナにすればこんな感じでしょうか?)は、より強烈にパーカッシヴに聞こえます。パッワインの方が、高い音の太鼓が多かったように思いますが、Penn Mang Khawkは余り大きさの違わない太鼓が並んでいるように見えます。
一本目のKorphai Ensembleがモン族なのかタイ族なのか不明ですが、最初の方でPenn Mang Khawkが出てきます。オーソドックスなシャム音楽を少し脱構築したような印象を持ちました。2本目に比較のため、再度ミャンマーのパッワインの演奏を並べておきます。

โยคีถวายไฟ - วงกอไผ่ [ Korphai Ensemble ].wmv

burmese circle drums virtuoso (pat Waing)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月 3日 (月)

Arabic Cello

今日もちょっと東南アジアを離れて、ある人のFBで見て驚いた映像を上げておきます。チェロは西洋音楽だけでなく、特にアラブやトルコでは楽団の低音担当としてよく使われていますが、時に独奏を聞けることがあります。今日の映像も、あるマカーム(旋法)に則ったタクシーム(即興演奏)だと思いますが、ウードにそっくりのピツィカートから始まって(音域はほとんど同じでしょう)、アルコに入ってからも西洋奏法しか知らない者には驚きのテクニックを披露しています。
チェロはヴァイオリン属の弦楽器で、イタリア生まれですが、元のヴァイオリンのルーツは中央アジア(ウイグル辺り?)にあると言われています。これ程世界中の色々な音楽に対応できるのはヴァイオリン属の特徴だろうと思いますが、中東の音楽においてはルーツの地に近いからでしょうか、西洋の楽器であることを忘れそうにさえなります。大分前にトルコのジプシーのチェリストの独奏を上げたことがありますが、匹敵するくらいの驚きを覚えました。

Arabic Cello

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2014年2月 | トップページ | 2014年4月 »