ガムラン・ドゥグンとカチャピ・スリン
今日はジャワ島西部、スンダ地方のガムラン・ドゥグンとカチャピ・スリンの音楽です。ガムラン・ドゥグンは、中部ジャワのガムランの壮麗さ、壮大さとは異なる、小編成のしっとりした響きがあります。ガムランも小さいように見受けられます。
スンダ音楽の音階はスレンドロ、ペロッグ以外に、ソロッグという音階がよく聞かれます。これは日本の都節に近い哀感溢れる艶美な節回しで、江戸系邦楽や昔の演歌を聞くような、不思議な懐かしさを覚えさせるものがあります。間のアジア諸国にはほとんど全く見出せないのに、これだけ離れたジャワに似た旋律があるのは、何とも不思議です。カチャピと竹笛スリンは、琴と尺八を思わせるところがあります。2本目のカチャピ・スリンと歌による演奏(トゥンバン?)が、ソロッグに当るでしょう。
私がガムラン・ドゥグンやカチャピ・スリンを初めて知ったのは、87年のNHKFM「世界の民族音楽」の故・成澤玲子氏の番組だったように記憶しています。当時はスレンドロをサレンドロと言っていましたが、3つの音階についての解説もあったと思います。
Java Gamelan degung
Kacapi Suling - Kulucu Malati - asepsumardi
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