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2014年7月

2014年7月30日 (水)

記事数2000番 Lilis Suryani

今日で当ブログの記事数が2000になりました。特別な内容にしたいところですが、特に思いつかないので、引き続きインドネシアのクロンチョンで探しました。クロンチョン~マライとタイトルがなっているのと、穏やかなポップス調からムラユ・ポップスかなと思いましたが、このLilis Suryani(リリス・スルヤニ)という女性歌手は1948年ジャカルタ生まれとのこと。クロンチョンをマイルドに取り込んだ感じと言えば近いのでしょうか。あるいは、こういう歌唱も含むということは、クロンチョンの懐の深さや柔軟性の表れでしょうか。古いベンガル歌謡に似た懐かしさも覚えます。キュートなルックスと優しい歌声がなかなか良いです。彼女は、まだ50代の若さで07年に子宮癌で亡くなったそうです。

Lilis Suryani - Yulandi

Lilies Suryani - Airmata..

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2014年7月29日 (火)

Keronchong

クロンチョンはインドネシア語でタイトルのように綴ります。ブンガワン・ソロ以外でも良い感じの演奏風景が色々ありました。編成は「フルート、ヴァイオリン、チェロ、ギター、ベース、チャッ、チュッ(弦3本の小型ギター)が加わり、打楽器は使用されず、弦楽器だけでリズムを作るのが特徴」とウィキペディアにありましたが、ベースはチェロと見紛う位に小さいのが目に留まりました。
チャッ、チュッは、ウクレレやカヴァキーニョのように、ポルトガル音楽文化の影響が刻印された楽器と見ることが出来るでしょう。大体ハワイアンにそっくりな南国的なムードに溢れていますが、3本目の最初などは中部ジャワのガムラン音楽の影響も感じられます。

Keronchong Hujan

Keronchong Gala-Part 4 (Kartina Dahari Tribute)

Keronchong Gala-Part 2 (Globalisasi Kerochong)

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2014年7月28日 (月)

潘迪華のブンガワン・ソロ

ブンガワン・ソロは名曲ですから、沢山動画が上がっていますが、その中に香港の大スター潘迪華(レベッカ・パン)の歌唱がありました。60年代頃の録音ではないかと思われます。清々しい美声と美貌に魅了される一本です。こういう歌唱を聞くと、ジャワ島の歌であることを忘れ、ますますハワイアンとの区別がつかなくなりそうです。
明日はブンガワン・ソロ以外のクロンチョンについても探してみようかと思っています。

潘迪華 (Rebecca Pan) - Bengawan Solo [HQ]

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2014年7月25日 (金)

ブンガワン・ソロ

今日はクロンチョンの代表曲ブンガワン・ソロです。同名のインドネシア料理店が昔六本木にありました。まずそのことを思い出す人も多いかも知れません。
お聞きになればすぐ分かると思いますが、ハワイアンやブラジルの音楽にかなり似ています。ウクレレとカヴァキーニョの類似にも表れているように、どちらもポルトガルの音楽文化が重要なルーツとしてあります。
インドネシアを支配していた東インド会社と言えば17世紀にオランダが設立、20世紀半ばまで続きましたが、その前の16世紀にはポルトガルがインドネシアの島々を支配していました。長いオランダ支配の時代を越えて、音楽においては今でもポルトガルの影響が残っているということになるのでしょう。逆に言えば、オランダからの音楽での影響は何かあるのか、気になるところでもあります。
ブンガワン・ソロとは、ジャワ島中部を流れる「ソロ川」を意味しますが、ソロ(スラカルタ)は中部ジャワのガムラン音楽の中心地でもあるという点が面白いと思います。全くタイプの異なる音楽ですから。

Bengawan Solo

Bengawan Solo - Sundari Soekotjo (Official Video)

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2014年7月24日 (木)

Elvy Sukaesih

インドネシアの大衆音楽には、東インド会社の頃から入ったポルトガル音楽文化の影響の色濃いクロンチョンや、アラブ、インドの音楽やロックを導入したダンドゥットなどがありました。名曲「ブンガワン・ソロ」に代表されるクロンチョンは今でも根強い人気があるそうですが、ダンドゥットの方はどうなのでしょうか。80年代に女性歌手エルフィ・スカエシが「ダンドゥットの女王」として、日本でも大変な人気を博しました。個人的には80年代からほとんど聞くことのないまま来てしまったので、逆に新鮮に感じる部分もあります。どちらも深遠なガムラン音楽とは全く異なる印象がありますが、両面太鼓クンダンや竹笛スリンは、ダンドゥットの伴奏楽器としても活躍しています。

Lagu Lama Elvy Sukaesih : "Lonceng"

Gerbang KDI Elvy Sukaesih Ft Jaja Miharja Dangdut Gadis Atau Janda

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2014年7月23日 (水)

木枯し紋次郎

実はインドネシア語と言えば、真っ先に思い出すのが、この人。中村敦夫さんです。木枯し紋次郎の大ブームの後、俳優名鑑で東京外国語大学のインドネシア語科を出られていることを知って、とても驚いたものです。東南アジアを舞台にした小説も書かれていて大いに惹かれましたが、まずコーカサス関係の著書を古書で見つけて手に入れました。

新木枯らし紋次郎ed

木枯し紋次郎 最後の決闘

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2014年7月22日 (火)

マレーシアとジャワのタリアン

先日のGambyong Pangkurという踊りのリンクに、「タリアン」という名の入った舞踊が見えました。タリアンと言えばマレーシアの、東南アジア、南アジア、イスラームの要素の入り混じった独特な舞踊を思い出さずにいられませんが、ジャワのタリアンという踊りとは関係ありなのでしょうか? とりあえずマレーシアを2本、ジャワを1本並べてみます。
翻訳にかけてみると、Gambyongはジャワ語で「ダンス」、Tarianはインドネシア語でやはり「ダンス」の意味でした。マレーシアのムラユ語(マレー語)はインドネシア語とそっくりなので、マレーシアでも単に「ダンス」の意味なのでしょうか。因みにPangkurは「つるはし」の意味だそうです。
音楽之友社から出ていた「世界の民族音楽ディスク・ガイド」のマレーシア盤の拙稿レビューには、「代表的な舞曲のInang, Joget, Zapin, Masriごとに編集されている。(中略)ジャワ系ガムラン・セットを中心に、アラブのウードも入る。ゴングを初めとしたガムランは、もっぱら2拍子中心のリズムを担当。演奏されるメロディや奏法も、アラブ風、マレーシア風等、様々で、まさにインド洋の交易路に生まれた混血音楽である。(以下略)」と書きましたが、youtubeにはもっとポピュラーな音楽まで「タリアン」として上がっていました。

Malay Traditional Dance - Tarian Asyik (Asyik Dance)

Tarian tradisional malaysia - IETC 2013

TARIAN JAWA.GAMBYONG. By Wahyu.

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2014年7月17日 (木)

ジャワ舞踊

ジャワの舞踊も素晴らしい映像が沢山ありますので、少し見てみましょう。ジャワ舞踊と言う場合、中部ジャワのスラカルタやジョクジャカルタ、あるいは東部ジャワ(スラバヤやマドゥラまで)の舞踊を指し、西部ジャワの踊りはスンダ舞踊と呼ばれるそうです。確かに前に少し見たスンダの舞踊とは異なる雰囲気があります。
1本目は踊りも素晴らしいですが、両面太鼓の暴れ方が凄くて、ガムランがバックに下がってよく聞こえない位です。ここでも聞けるようなコーラスの優雅さは、やはりジャワ音楽の華でしょう。上記のどの地方の踊りなのか知りたいところですが、手がかりがありません。
2本目も同じGambyongという語から始まっているので、共通点ありと思われます。やはり艶かしい一人踊りに目を奪われます。こちらは演奏陣に西洋人が見えます。演奏はともかく、歌唱には無理があるのでは。
ジャワの舞踊は5,6世紀にまで遡るそうですから、プレ・イスラームの頃からの伝統ということなのでしょう。バリ島以外はイスラームが中心で、世界最大のイスラーム教徒人口を抱えるインドネシアですが、現在もヒンドゥー教が中心のバリ島と、舞踊においては共通する部分が多いのでしょうか。
明日は所用のためブログをお休みしますm(_ _)m

Gambyong Pangkur (Hieronia Intan)

Gambyong Pareanom

Javanese Gamelan "Pangkur" Dance

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2014年7月16日 (水)

ジョクジャカルタとスラカルタのクラトン

クラトンと言えば、キング盤にあったようにスラカルタ(ソロ)の王宮かと思いましたが、youtubeには「ジョクジャカルタのクラトン」と言う映像が何本か見つかります。クラトンはスラカルタと結びついていたので、意外に思いました。クラトンと名のつく映像を、ジョクジャカルタとスラカルタの両方で貼っておきますが、どちらも静謐で荘厳な印象が強い点では変りません。

Kraton Yogyakarta, Gendhing Sumyar

Gamelan at the kraton - Yogyakarta

Surakarta, An Ancient Royal Court Dance Performance at the Kraton Solo, Indonesia

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2014年7月15日 (火)

ジョクジャカルタのガムラン

中部ジャワのガムランを再度見てみようと思いますが、ソロ(スラカルタ)の前に古都ジョクジャカルタのガムランから。王宮のガムランらしい優雅さを湛えた演奏と舞踊です。音階はペロッグとスレンドロが中心のようですが、1本目を見ると音の動きには独特な部分が感じられます。

Gamelan Jawa - ISI Yogyakarta

Jogjakarta Kraton Performance by Gamelan and Dancers

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2014年7月11日 (金)

ジャカルタの声楽入りガムランとインドネシア語について

「ジャカルタのガムラン」で検索して出てきた映像に、声楽がフロントに出ていて、更に声楽と言うより芝居か仮面舞踊のような映像が中心になっているものがありました。こういうタイプは全くこれまで見たことがなく、とても珍しく思いました。言葉はインドネシア語かジャワ語、スンダ語のどれでしょうか? ジャカルタならおそらくインドネシア語だと思いますが、本州の半分ほどの面積のジャワ島には、他にも東部のマドゥラ語などもあり、同じ系統とは言え、そういう多言語環境にあることは余り知られてないようにも思います。

Gamelan Jawa Uyon Uyon Gayeng W O Bharata Jakarta CAPING GUNUNG

Gamelan Jawa Uyon Uyon Gayeng W O Bharata Jakarta

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2014年7月10日 (木)

ジャカルタのガムラン

スンダの音階の一つマンダルンガンについては、よく分らないままですが、次に行きます。
インドネシアの首都ジャカルタはジャワ島の西部にありますが、スンダ地方には入らないようです。ジャワの伝統音楽音源は、スンダ地方か中部ジャワのソロかジョクジャカルタに集中しています。なので、ジャカルタの音楽状況はどんな感じなのか、気になるところではあります。上記いずれかの地方から音楽家が来て、観光客などを前に演奏しているということかも知れませんが、今日は幾つかガムラン関係を上げておきます。

Gamelan Jawa Uyon Uyon Gayeng W O Bharata Jakarta SINOM 1 & 2

Gamelan In Jakarta ジャカルタのガムラン

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2014年7月 9日 (水)

Mandalungan

もう一つあるとされるMandalungan(マンダルンガン)という音階?で検索してみました。80余り出てきましたが、この音階の曲ばかりという訳ではなさそうです。イダ・ウィダワティのしっとりと美しい歌唱など、いくつか上げておきます。2本目がそうだとしたら、ペロッグとそっくりに聞こえますが。

KAWIH - IDA WIDAWATI

Duriat Sarasa (Cianjuran Laras Mandalungan) .mp4

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2014年7月 8日 (火)

ペロッグ音階

今日は沖縄音階に似たペロッグの方をちょっと見ておきます。1本目はオーソドックスなジャワのガムランのスタイルですが、インドネシア以外に色々な国の人が参加しての演奏。2本目はバリのスティールパン(ハンド・パン)の演奏。カリブのスティールパンを応用して作られているようです。良い音がします。3本目はグンデル中心の映像で、叩いた後ミュートする様子がよく分ります。4本目ではグンデルとラバーブだけでなく、木琴系の楽器が入っていますが、この音色と音階からは、どうしてもカンボジアやタイの音楽を連想します。

Singo Nebah, Pelog Barang

Pelog hand pan

Javanese Gamelan Saron Melody Sampak Pelog Barang - KBRI Abu Dhabi

Ladrang Wilujeng Pelog Lima

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2014年7月 7日 (月)

スレンドロ (サレンドロ)音階

ヨナ抜き長音階に似ているということは、一部の演歌や「蛍の光」のようなスコットランド民謡のようなペンタトニックに似ていると分っても、スレンドロはソロッグやペロッグほどには把握しにくいように思います。そこで、今日は幾つか並べておきます。グンデル演奏を2本と、ジャワの女性ヴォーカル入り一本。スレンドロらしく、それぞれ往年の縁日のような懐かしげな雰囲気があります。
おそらく、分りにくさ、捉え難さの中心は「全音+αの音程が五つ存在する音階に聞こえるが、大体220-270セントの幅を持つ五つの音で構成された音組織と見てよい。」(ウィキペディアのスレンドロの解説記事)ことから来ているのでは。平均律から外れた音になっているから、大筋では上記のような五音音階に似ていても、玉虫のように色々に聞こえるのではないでしょうか。

Ldr. Pangkur, slendro manyura

Ladrang Wilujeng laras slendro pathet manyura.MOV

Asmaradana, slendro manyura

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2014年7月 4日 (金)

スレンドロとペロッグ

ソロッグ音階は、日本の都節に似ているということで分り易いですが、ジャワのガムラン音楽において最も基本的なスレンドロとペロッグの違いは、なかなか分りにくいようにも思います。そこで、チューニングについての映像がありましたので、上げておきます。
ペロッグは琉球音階に似ていましたが、スレンドロの方は幾つか見てみて、二六抜き短音階もしくはヨナ抜き長音階に似ているように思いました。前者は日本の民謡やブルースなど世界中に似た旋律が沢山あります。後者は日本の浪曲とか一部の演歌で聞ける音階です。3本目のような初歩的な楽曲(おそらく)だと、その性格がよく分るように思います。「蛍の光」も演奏していますが、スコットランドにはこの曲以外にもヨナ抜き長音階になる旋律が多いので、日本人にも馴染み深いと言われます。
更にマンダルンガンという音階もあるそうなので、また後日調べてみます。

Gamelan Tuning Systems - Slendro & Pelog

Slendro Hand Pan

Gamelan Slendro - Ikan Kekek & Gendang Sembilan

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2014年7月 3日 (木)

ソロッグのトゥンバン

先月の20日にトゥンバン・スンダを取り上げた時はペロッグの曲だったと思いますので、ソロッグ音階と思われる歌唱を上げておきます。この曲などは、正に純邦楽の曲を聞いているのかと錯覚する程、似た雰囲気を持っています。楽器だけ見ても、カチャピは琴、スリンは尺八にそっくりです。
何故これ程似た音楽があるのか、いつも不思議に思いますが、インドネシアの主要民族であるマレー系のルーツの地が、台湾にある説が有力であることと関係があるのかも知れないと思うことがあります。台湾から近い奄美の民謡でもヨナ抜き短音階~都節風な旋律がありますが、都節のルーツは本土ではなく奄美だったりしたら・・と思ったり。
一方ペロッグ音階は沖縄音階に似ていますから、こちらも南伝と見て良いのでは。そうなると、沖縄音階の方が本土まで来なかったのは何故かというのも気になってきます。もう一つ最大の焦点は、マレー系の中でも何故スンダ地方にだけ都節風があるのかという点です。

Tembang Sunda Cianjuran: Cinta Waas, Gawil, Rumingkang, Panutup Sengot

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2014年7月 2日 (水)

ジャイポンガンとトゥンバン

歌、器楽、踊りの全てがよく見えるジャイポンガンの演奏と、トゥンバン・スンダを並べてみます。ウィキペディアによると「西部ジャワのガムランは、いわゆるスンダ・ガムランと呼ばれるものである。ガムラン・ドゥグン、ジャイポンガン、ガムラン・サレンドロ、カチャピ・スリン、トゥンバン・スンダなどがある。」とありました。同じ楽器を使っていてもコンビネーションによって呼び名が変るのでしょうか。ジャイポンガンのガムランのセットは、ガムラン・ドゥグンに酷似しているように思います。一方トゥンバン・スンダでは、カチャピ・スリンが中心で歌われるのが最大の特徴でしょう。一般にガムランを強く想起させるゴング類が入らなくてもガムラン音楽に分類されるところが面白いと思いました。ジャイポンガンにおいては、クンダンという両面太鼓が重要で、この楽器の妙音もよく確認できます。

jaipong sunda

Tembang Sunda

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2014年7月 1日 (火)

イジャ・ハディジャーのソロッグ

今日もジャイポンガンの名歌手イジャ・ハディジャーの歌唱ですが、これまた実にしっとりと美しい歌声です。音階はソロッグではないかと思います。日本のヨナ抜き短音階や都節に似た雰囲気を持っています。この哀婉な調べは、特に日本の年配の方には受けが良いはず。
かつて民族音楽学者・故小泉文夫氏は、西ジャワのトゥンバン・スンダを、「まるで日本人のために作られたのかと思わせるほど、私たちに直接訴える力を持っている」と語っていたそうです。ジャイポンガンも同じ音階構造を持っていると思われますが、この機会にトゥンバンとジャイポンガンの違いも少し解明できたらと思っています。
45秒辺りに、例のワーナー盤「魅惑のジャイポンガン」のジャケットと同じ写真が出てきます。

Idjah Hadidjah-NYI ARUM BANDUNG.wmv

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