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2014年10月20日 (月)

ボルネオのサペ

先週は睡魔やら疲れやらに負け通しの一週間で、アップは2回でしたm(_ _)m
次はスラウェシの西隣のボルネオの方に行ってみましょう。インドネシア語ではカリマンタンと呼ばれるこの世界第3位の面積を有する島は、北西部のマレーシア領とブルネイ、それ以外のインドネシア領の3つに分かれます。ボルネオだけで日本の2倍近くの広さですから、「島」と呼ぶのはおかしいような気もします。一昔前までは、オランウータンと4千メートルを越えるキナバル山、ブルネイの石油くらいしか知られていなかったようにも思います。ボルネオの名は、ブルネイが訛ったものと言われているようです。過酷な自然と山がちな地形が、容易に人を寄せ付けなかったのでしょうか。
ボルネオの伝統音楽の音源は、インドネシア側に集中しているようで、BudaとSmithsonian Folkwaysからの盤は把握しています。Budaの方は、首狩の習慣があったことで有名な原住民ダヤク諸族(Kenyah, Tunjung, Benuaq, Bahau)と遊牧民プナンの録音で、Smithsonian Folkwaysには撥弦楽器サペや、ペルシア~アラブ起源と言われているガンブースなどが入っていました。後者は音楽自体も正に中東起源の要素を残していて、ボルネオでそんな音楽が流れる不思議を感じさせます。
まず、今日はサペという弦楽器ですが、おそらく大きな共鳴胴があるためでしょう、豊かな残響と倍音を有する美しい音色の印象的な楽器です。伝統的には男性が奏することが原則のようですが、1,2本目ではタブーを破って?女性奏者が見事な音色を聞かせてくれています。この形を見ると、アイヌのトンコリを思い出しますが、繋がりはあるのでしょうか?

The Sape Player.wmv

Performance by Kelabit Tribe of Borneo - Alena Murang - Sape Musical Instrument- 8 march 2013

THE SAPE MASTER

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