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2014年10月 3日 (金)

トラジャのスリン

トラジャ族と言うと、嫌でも目に入ってくるのが葬送儀式の映像で、亡くなってから大分経って、ほとんどミイラ化した親族の遺体に服を着せているようなビデオも沢山上がっていますが、ここでは上げないことにします。葬送に贅を尽くし「死ぬために生きている」とも言われるトラジャ族は、「死を突然で断絶的な出来事とは考えず、プヤ(Puya)と呼ぶ魂の地(または来世とも考えられる)へ至るゆるやかな流れの一環と捉えている」(ウィキペディア)そうです。
昨日見た男性の踊る「マニンボン」(Manimbong)と女性の踊る「マダンダン」(Ma'dandan)は、どちらも戦いの舞踏だそうですが、この玄妙なコーラスにも常に死を冷静に?見据えたトラジャらしさが表れていると見て良いのではと思いました。少しチベット聲明に似て聞こえたのも、それで納得です。
器楽演奏もありましたので、今日はそちらを上げておきます。ジャワやバリに見られた竹笛スリンのスラウェシ版です。こちらもジャワやバリのスリンのような華やかさはなく、2本目などは虚無僧尺八を思い出させます。

TORAJA MUSICAL INSTRUMENTS - THE BAMBOO FLUTE

suling toraya

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