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2015年1月

2015年1月30日 (金)

ハルダンゲルフィドルとフィドル

北欧の代表的かつ特徴的な擦弦楽器と言えば、ノルウェーではハルディングフェーレ(ハルダンゲルフィドル)、スウェーデンではニッケルハルパが有名です。もう一日ハルダンゲルフィドルの爽やかな音に浸ってみましょう。この音を聞くと、フィヨルドから吹いてくる涼風(寒風?)を連想してしまいます。足を踏み鳴らしてリズムを取るところも確認できました。(随分大きな板に乗っていました)
2本目は一般的なフィドル(ヴァイオリン)合奏を取り入れた野外での礼拝のようです。合間に唱えられるノルウェー語の賛美歌や聖句共々、とても興味深い映像です。途中ハルダンゲルフィドルの演奏シーンもあります。

Traditional Norwegian Music - The Hardanger Fiddle

outdoor church service with traditional norwegian music in bostolen Romsdal (video by ben&hanny)

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2015年1月29日 (木)

ノルウェーのハルディングフェーレ

ヨーイクは少数民族の歌でしたが、一般のノルウェー人の伝統音楽で最も有名なのは、やはりハルダンゲルフィドル(あるいはハルディングフェーレ)の音楽でしょう。美しい細工が施され、倍音を豊かに響かせる共鳴弦が付いたこの楽器も、youtubeで演奏風景を見ることが出来ます。20年くらい前はなかなか難しいことでした。94年のリレハンメル・オリンピックの頃は、ハルダンゲルフィドルという呼び名が一般的だったように記憶しています。一本のハルディングフェーレで、清々しく楽しげなダンス音楽から、まるで物語を語って聞かせるような演奏まで多彩に演じ分けます。

hardingfele fiddle 'Heimfarmarsj'

Haakon Solaas plays Fanitullen on the hardanger fiddle

Ragnhild Hemsing plays the Hardanger fiddle - "Valdresguten" - Halling dance.

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2015年1月27日 (火)

ヨーイク合唱

北欧に戻ります。サーミ人(ラップ人)の伝統歌唱ヨーイクですが、クラシックの合唱に盛んに取り入れられているようで、混声、男声、女声それぞれ、かなりyoutubeが上がっています。今日の3本では同じ曲と思われる旋律が聞こえます。ヨーイクをモチーフにした同じ合唱曲(タイトルはPseudo Yoik?)のようです。日本でも柴田南雄の作品に、民謡の追分を合唱に取り入れる試みがありましたが、似た方向性を感じさせます。ヨーイクは旋律よりも抑揚と強弱を重視しているようにも聞こえるので、追分よりも木遣りに似ているかも知れませんが。

Jaakko Mäntyjärvi: Pseudo Yoik - Swiss Youth Choir; Andreas Felber

Pseudo-Yoik NT - Pohjan Laulu - dir Mihkel Koldits

Pseudo~Yoik Lite - Jaakko Mäntyjärvi

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2015年1月26日 (月)

ブロッホの祈り

今日は私事になりますが、2月1日の今治での催しで、エルネスト・ブロッホの「祈り」というチェロの曲を弾くことになりましたので、参考にした演奏を3本貼っておきましょう。モダン・ダンス(子供中心)、お能(仕舞と能管)、ジャズ・ピアノ、チェロという風変わりな組み合わせで、「星の祈り」という演目をコラボします。ブロッホの「祈り」他、3曲ほど暗譜で弾きます。
ユダヤ人作曲家らしく、東欧系ユダヤのカントール(シナゴーグでの合唱長)の歌声を模したような、細かいコブシとアシュケナージ(ピアニストではなく東欧系ユダヤ人のことですが)らしい深い情趣に富んだ曲です。同じようなタイプでは、マックス・ブルッフのコル・ニドライの方がよく知られていると思いますが、ブルッフは非ユダヤ人だったからでしょうか、協奏曲のような華やかさはあっても、カントールの歌の節を模すところまでは行ってないように思います。コル・ニドレイ(こちらがヘブライ語では正確な発音)のメロディは、そのまま冒頭に出てきますが。
「屋根の上のヴァイオリン弾き」(森繁さんではなくハイアム・トポル主演の映画版)を見られた方なら、中に出てきた男性の詠唱を思い浮かべれば、イメージ的に近いと思います。
youtubeは結構上がっていてAmit Peledというアメリカのユダヤ系チェリストのが一番気に入って参考にしました。ついで女流のソル・ガベッタで、ヨーヨー・マのは、さすが上手いですが、ちょっとアレンジが入っているのが少々残念。後に弾いているのは、J.S.バッハ無伴奏3番のジーグですが、何故この2曲繋げて弾いたのかも気になるところ。

Amit Peled in live performance of Prayer (from Jewish Life) by Ernest Bloch

Sol Gabetta feat. Andreas Kern - 'Prayer' (Ernest Bloch) [live]

Yo-Yo Ma performs at Brandeis Commencement

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2015年1月23日 (金)

yoik-n roll マリ・ボイネ ヨーイク合唱

サーミ(ラップ)のヨーイクも、伝統的な姿だけでなく、様々な音楽のスタイルと融合して楽しまれているようです。ロックン・ロールならぬ、ヨーイク・ン・ロールなる語も見えます(笑) 更にはクラシカルな合唱まで。いずれも極北民族特有の大らかな唱法が息づいています。女性歌手マリ・ボイネは、ノルウェー北部出身のサーミ人で、ヨーイクを取り入れたワールド・ミュージック作品で大変有名な人。彼女はReal Worldからのアルバムで80年代から知られていたように思いますが、最近も色々活動の幅を広げているようです。

yoik-n roll - joik/musikk

Mari Boine - Goaskinviellja / Eagle Brother (Oslo Opera House, 2009)

"Pseudo-Yoik," Jaakko Mäntyjärvi

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2015年1月22日 (木)

サーミのヨーイク

スカンジナビア北部で忘れてはいけないのが、サーミランド(昔はラップランドと呼ばれていました)に住むサーミ人の伝統的歌唱ヨーイクです。枠太鼓を叩きながら歌われる素朴な歌声は、雪景色に何とも言えずピッタリです。トナカイの放牧のイメージが強い彼らですが、現在はほとんどが定住しているそうです。フィン・ウゴル語に入るサーミ語を話す少数民族ですが、ほとんどがスウェーデン語、フィンランド語、ロシア語、ノルウェー語なども話すバイリンガルとのこと。

A Sami Yoik from Lapland, Finland

Last Yoik in Saami Forests?

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2015年1月21日 (水)

ソルヴェーグの歌

ばたばたしていてアップが開きました。金曜のフィンランドのチェロ・デュオで弾き語られていた歌を聞いて、ノルウェーの作曲家グリーグの「ソルヴェーグの歌」を思い出しました。隣国ですが、同じスカンジナヴィアということで、似た雰囲気があるように思いますが、いかがでしょうか。
「ソルヴェーグ(ソルヴェイグ)の歌」は、中学などの音楽の時間に皆さん聞かれたかと思いますが、グリーグの「ペール・ギュント」の中の印象的な一曲です。イプセンの戯曲らしいムードを持った子守唄です。ノルウェー民謡の女性の独唱に、同じような寂しげな旋律はかなり多いように思います。(アメリカのNew Albion盤「Nordisk Sang」が秀逸でした)

Marita Solberg Solveig's song Edvard Grieg Peer Gynt

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2015年1月16日 (金)

カンテレとチェロ

昨日のリンクから、カンテレとチェロの両方を演奏するViola Uotilaという若手女流演奏家の映像がありまして、どちらもかなり素晴らしいので貼っておきましょう。カンテレでLasse Jalava作曲のカンテレ協奏曲を、チェロでは前半の地元フィンランドの作曲家Taneli Kuusisto:のConsolation(慰め)という曲がシンプルで素晴らしく、耳コピしてみたくなりました。後半のシューマンの幻想小曲集も抜群に上手いですね。更にチェロ二重奏では、素晴らしい歌声も披露していました。(しかし、この人いつも暗譜のようです)
何故カンテレとチェロなのか、彼女のプロフィールを知りたいと思いましたが、ウィキペディアはフィンランド語だけでした。http://www.violauotila.net/

Viola Uotila kantele

Viola Uotila cello and Anton Uotila Piano Stockholm chamber music competition 15.4.2012

Viola Uotila- vocal and cello, Tomi Uotila- cello : Tulisoroinen

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2015年1月15日 (木)

コネヴィツァの鐘

カンテレのよく聞く名曲に「コネヴィツァの鐘(Konevitsan kirkko)」という曲があります。コネヴィツァとは現在はロシア領のラドガ湖に浮かぶ島で、その島の教会の鐘の音をモチーフにしているそうです。その教会はフィンランド系ロシア正教会の総本山だとか。ロシアに譲渡されたカレリア地方の教会の鐘を模した曲は、その歴史を映すかのように哀調を帯びて語りかけます。この曲は、名人Martti PokelaのFinlandia盤にも入っていました。(もっと手に入りやすい英ARC盤には入っていませんが)
2本目は映画のワンシーンでしょうか。Piirpaukeは1974年から活動しているグループで、伝統音楽にプログレッシヴ・ロックが入った音楽を演奏しているようです。映像は、まさにそのラドガ湖でしょうか? 荒涼とした風景に「コネヴィツァの鐘」をモチーフにした音楽がピッタリはまっています。この不思議な映画がとても気になりますが、日本語字幕で見られるようなタイプではなさそうです。
参照サイト:TERESIANKANTELE-カンテレ奏者はざた雅子

Konevitsan kirkko ,38str.kantele

Piirpauke - Konevitsan kirkonkellot (1975)

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2015年1月14日 (水)

カンテレ

今日からお約束通り、北の方の音楽です。フィンランドのカンテレは、前にも少し上げたように思いますが、この寒い冬になって、久々に聞いたら清々しい気持ちになりました。前はロシアのグースリなどとの比較もしたように記憶しています。弦の数の多いものや、エレキ・カンテレも存在するようですが、昔ながらの10弦の素朴な響きが一番良いように思います。

Ani Utupaita Arja Kastinen 10 string kantele

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2015年1月 9日 (金)

二代目竹山の津軽山唄

尺八のみの伴奏で歌われる民謡の名歌、津軽山唄も、以前に何度かアップしましたが、昨日のリンクに二代目高橋竹山さんの独唱がありまして、とても素晴らしかったので上げておきましょう。彼女の演奏は、初代竹山さんがご存命の頃のドキュメンタリーで見たのが初めてだったように思います。二代目はまだ竹与と名乗られていました。色々な民族楽器や民族音楽に深い愛着を示していた初代からの影響でしょうか、95年の「津軽三味線とその試み」では、トルコのロンガ・シャーナーズを演奏されていました。
早いもので、あれから20年。彼女の歌う津軽山唄は岩清水のように清々しく厳しく、実に素晴らしいです。おまけで、初代とよく演奏されていたと言う新じょんから変奏曲も。素晴らしいテクニックは勿論のこと、初代譲りの歌心溢れる演奏です。更におまけで、初代との二重奏もありましたので、そちらも。黒田節や琉球音階など色々な民謡が飛び出します。

二代目 竹山・津軽山唄を独唱

二代目竹山・九州の旅日田公演 新じょんから変奏曲

高橋竹山と二代目竹山の二重奏#03

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2015年1月 8日 (木)

南部牛追い唄

狭義の松の内は7日までですが、中途半端なので後2日延ばして今週一杯民謡で行きます。「南部牛追い唄」は、あたかもレクイエムのように聞こえて仕方ないと言うことで、毎年3月11日に取り上げて来ましたが、いつ聞いても心に沁みいる唄です。歌い手の福田こうへいさんは昨年末の紅白にも出られていました。この2012年6月24日の「日本民謡フェスティバル2012」­に於いて優勝された時の放送は、私も生で見ておりましたことも、去年か一昨年書いたように思います。現在では民謡だけでなく、演歌界の若手ホープとして大活躍されています。民謡出身(あるいは素養のある)の演歌歌手は女性には多いですが(香西かおり、藤あや子に、長山洋子も?)、男性は少なそうです。

南部牛追い唄 (唄:福田こうへい)

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2015年1月 7日 (水)

磯節

昨日の4本目の、「山中節は、江差追分、磯節と並んで日本三大民謡と呼ばれ・・」というコメントが気になったので、茨城県の磯節も少し見てみました。完全にノーマークでした。以下の解説のように、船歌が遊郭で洗練されて云々というプロセスは、山中節や各地の民謡と通じる部分があると思います。
茨城県三浜地方のお座敷唄。三浜地方とは那珂川の川口に並ぶ湊、平磯、磯浜(水戸の三浜という)を中心にした漁場の呼称。もとは常陸海岸で櫓漕ぎの作業唄として歌われたもので、江戸時代、水戸の船乗りが江戸へ通うとき、水戸の舟であることを示すため船端を叩いて歌っていたのを、明治二十年代に那珂湊の芸妓置屋藪木万吉(通称ゲタ万)の娘金太が編曲して、三味線唄にしたという。編曲者については異説があって、祝町に住んでいた俳人渡辺竹楽坊とも伝えられている。実際には、江戸時代に水戸藩の外港として繁昌した那珂湊あたりに伝来した船歌が、祝町などの遊郭(筑波、潮来とともに常陸の三遊郭)に入り、三味線唄となって洗練されたかと考えられている。 「日本民謡辞典」(東京堂出版)より

三味線弾き語り 磯節

俚謠 正調磯節 水戸〆太

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2015年1月 6日 (火)

山中節

遅れ馳せながら、明けましておめでとうございます。お正月休みで重くなった腰がやっと上がりました(笑) ZeAmi共々、本年もどうぞ宜しくお願い致します。
松の内は邦楽で、というのが恒例になっていましたので、今年も今日と明日くらいは純邦楽で行きたいと思います。大分前に民謡を取り上げた際に書いたかどうか忘れてしまいましたが、今日の山中節は、日本伝統文化振興財団の「決定版 日本の民謡」で聞いて以来、そのゆったりと粋な節に魅了されていた一曲で、三代目米八さんの洒脱とも言えそうな美声には聞き惚れました。さすが芸所金沢に近い石川の民謡らしい、ちょっと民謡離れした粋があるように思います。
一本目の米八さんは、SPですから先代か先々代の録音では。TVの長寿民謡番組、キンカン素人民謡名人戦(1961~93)の審査員で出ていた「松子先生」(佐藤松子さん)のSP時代の歌唱もありました。現代のうめ吉さんの歌唱も併せて。

以下、何度も引用している「日本民謡辞典」(東京堂出版)から
石川県の南部、福井県寄りに粟津、片山津、山代、山中と温泉郷が続くが、この温泉郷を中心に歌われる三味線調のお座敷唄。石川県の代表的な民謡であるばかりでなく、「草津節」(群馬県)と共に温泉民謡の双璧をなすものである。北海道帰りの船頭や漁師が持ち帰った「江差追分」が変化したなどと言われているが、元来は古くからこの地方にあった盆踊り甚句で、七七七五調の三句目以下を繰り返すと言った、テンポの早い、節回しの簡単なものであったのが、浴客相手の座敷唄に用いられて変化してきたもの。
ユカタベーと称する小娘女中と浴客が掛け合いに歌ったことから〈湯の廊下節〉とも言われた。「薬師山から 湯座屋を見れば シシが髪結うて 身をやつす」は近世の流行俗謡の「高い山から 谷底見れば 瓜や茄子の 花盛り」の類型の一つ。シシは浴客相手の遊女のことだが、近年猪とこのシシをもじって〈鉄砲猪踊〉と呼ぶテンポの速い賑やかな唄が酒席の騒唄として用いられだした。

山 中 節(山中温泉 米 八)

山中節(佐藤松子)2

うめ吉 "山中節"

山中節全国コンクール

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