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2015年2月

2015年2月27日 (金)

マリの結婚式

「マリの人々 ヨーロッパ最後の異教徒」とか「チュヴァシはヴォルガ・ブルガールの末裔」とか、7年前にはなかった刺激的なタイトルが並んでいて、かなり驚きました。特に西側で作られたと思しきドキュメンタリーも多く、今日の30分弱の「マリの伝統的結婚式」もその一つ。冒頭に出てくる角笛の音と形状からして、デジャヴュ感の入り混じった衝撃を覚えました。ハンガリーのHungarotonやオーヴィディス、オランダのPanなどから音源がありましたが、いずれも入手難の今日、現在も残る彼の地の音楽を聞ける貴重な映像です。

MARI TRADITIONAL WEDDING

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2015年2月26日 (木)

フィン・ウゴルの分布 ノヴォシビルスクのペイガン

ロシア民謡を聞いていても、アジアの文化が内在しているのではと思うことがあります。フィン・ウゴルの各国の国旗と人々(主に女性)が順番に出てくる興味深い一本ですが、バックに流れているこんなロシア民謡にも、どこかフィン・ウゴルの影響も隠れているのでは、と思っていますが。2本目は、ヴォルガ中流域からは離れますが、ウラル山脈の東に出たところにある大都市「ノヴォシビルスクの異教徒」と題する興味深い一本。英訳もついていますので、じっくりご覧下さい。

Finno-Ugric peoples

Pagan Novosibirsk The Movie

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2015年2月25日 (水)

ロシアのマリ (チェレミス)

ヴォルガ中流域のマリ(旧称チェレミス)についても、07年以降何度か見てきましたが、その後新たな動画が色々とアップされていました。「ロシアのマリ」と書くと、アフリカと思っていたマリがロシアにもあるのか?と混乱する人もいらっしゃるかも知れません(笑)  Europe's last pagans(ヨーロッパ最後の異教徒)かどうか分りませんが、同時に「最後の秘境」とも言い換えられるかも知れません。バルトークが、ハンガリーのマジャール民謡のルーツをこの地に探ったことは、余りに有名です。人々のモンゴロイド風な顔立ちや、五音音階など、東洋的に見えることは確かです。

Mari people - Europe's last pagans

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2015年2月24日 (火)

モルドヴィンの伝統文化

このブログを07年に始めた頃に集中的に探索していたのが、ロシア内のウラル・アルタイ系やコーカサス系民族でした。ですから、またこの辺りに戻って何か懐かしい感じも覚えます。ルーマニア東部のモルドヴァや、その東に隣接するモルダヴィアと混同してしまいそうな名前ですが、モルドヴィン人の住むモルドヴィアはヴォルガ流域にあります。何枚かこの国の伝統音楽を聞きましたが、昨日のヴァルティナの歌に似てるなと思ったもので、まずモルドヴィンに絞ってみました。今日は伝統文化についての映像。モルドヴィンの人々の風貌はほとんどコーカソイドそのものですが、隣のマリ(旧称チェレミス)になると、もっとモンゴロイド風な人が増えます。

The Mordvins. Part 1

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2015年2月23日 (月)

ヴァルティナとフィン・ウゴル

ウラル語族のブランチのフィン・ウゴル語族の故地を思わせるヴァルティナの歌というのは、先日も上げました一本目です。彼らの国、フィンランドを離れて、ウラル民族のルーツに向いているような、と形容できるでしょうか。メロディ・ラインが東洋なのか西洋なのか区別がつかないような印象を受けます。具体的にフィン・ヴォルガ系のモルドヴィン辺りの歌の映像があれば良いのですが、すぐには見つかりそうにないので、代わりに面白い一本を上げておきましょう。ルーマニアの放送局(TVR)のクルージ局の映像でしょうか。Mordvin, mari, udmurtの女学生にハンガリー語で話してもらっている映像のように見えます。一部それぞれの言葉が入っているようにも聞こえますが。BGMはハンガリー語に近いとされる、西シベリアのハンティ・マンシのシャーマン系音楽では? 彼女らの顔立ちも西洋と東洋の間という印象を覚えます。

Värttinä - Matalii ja mustii

Mordvin, mari, udmurt fiatalok magyarul

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2015年2月20日 (金)

ヴィオラ・ポンポーサ

ヴァルティナの色々な歌を聞いていると、ヴォルガ中流域のフィン・ウゴル系民族の歌と並べてみたくなる曲もありましたが、捜索に時間がかかりそうなので、今日はその前のトピックだったヴィオラ・ポンポーサという楽器についてです。youtubeには、アルペジーナという名で知られる不思議な形の弦楽器が、ヴィオラ・ポンポーサとして出てきます。J.S.バッハから現代音楽、トルコの古典演奏まで、色々な映像がありました。最後に、巨匠シギスヴァルト・クイケンによるヴィオロンチェロ・ダ・スパッラでの無伴奏1番のプレリュード。J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲は、第6組曲などでの演奏困難さから、現在のチェロではなく、このどちらかの楽器のために書かれたという説が有力になっています。

Bach Suite 1 Prelude - Rudolf Haken, 5-string viola

Balkan Tuysuz playing Rivinus viola pomposa

Sigiswald Kuijken - Suite nr 1 BWV 1007 prelude

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2015年2月18日 (水)

ヴァルティナ

フィンランドのヴァルティナを忘れておりました。音源はもう20年以上前から知っていても、来日公演を見てないので、映像で見るのは初でした。3~5人の女性コーラスが非常に特徴的で、スカンディナヴィア北部のサーミ風な部分や、ロシアなどスラヴ世界の地声女声合唱に通じる感じもあります。何よりこの観客を楽しませるステージは、さすがです。

Värttinä - Seelinnikoi

Värttinä - Matalii ja mustii

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2015年2月17日 (火)

Vasen

次のスウェディッシュ・トラッド・グループに行きます。ヴェーセンは89年に結成されたということなので、ヘドニンガルナと同じ年になります。結構活動歴の長いグループが多いのですね。ヴェーセンの編成は、ニッケルハルパ、ギター、スウェーデン・ブズーキ、フィドル、ヴィオラなどを使ったトリオ編成で、チェロ弾きの一人として個人的に注目してしまうのは、バッハが考案したと言う説があるヴィオラ・ポンポーサ(5弦ヴィオラ)も使用している点です。彼らも何度か来日しているようですが、残念ながらまだ見たことがありません。2,3本目で左のメンバーが弾いているのが、ヴィオラ・ポンポーサと思われます。5弦のヴィオラで、ヴァイオリンの一番高い弦と同じE線が付いているのでしょうか? ヴィオラの音域をカヴァーしていると思われる5弦ヴァイオリンというのもありますが、同じ調弦の5本でも、ボディが一回り大きいヴィオラでは音色が変ってくるでしょう。
余談ですが、スウェディッシュ・トラッドでは、オコラの「スカンディナヴィアの渓谷より」にも入っていたフリーフォートは、幸い05年に東京での来日公演を見る機会がありました。音楽の大らかで清らかな美しさと共に、メンバーの大きさ(身長)にも驚きました。

Väsen - Josefin's Waltz

"Flippen" - Väsen, with Chris Thile - 9/21/2013

Johsefin's Waltz, performed by Vasen

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2015年2月16日 (月)

Hedningarna

北欧のトラッド・グループについては、先述しましたようにリレハンメル五輪の年、1994年にガルマルナを某店でヘビロテして、結構お客様の注目を浴びたように記憶していましたが、それ以来になっておりました。ヘドニンガルナ(Hedningarna)や、ヴェーセンも最近まで知らずにおりましたが、ヘドニンガルナについては1989年と言う結構古いバンド創立で、スウェーデンのノルマン的なトラッドだけでなく、北部やフィンランドのサーミのヨーイクをふんだんに取り入れていることを知りました。今日の映像で見ると、女性の歌声は確かにヨーイク風ですが、使用楽器は枠太鼓は中東伝来のようにも見えますし、古楽器テオルボのような低音弦楽器など、脱スウェーデンにも思えるようなサウンドに驚きました。手前の擦弦楽器も、ヴァイキング由来の古い楽器だったりするのでしょうか?

Hedningarna on Almanac

Hedningarna - Drafur Och Gildur

Hedningarna - Tuuli

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2015年2月13日 (金)

ガルマルナ

来日歴のあるヴェーセン (Vasen) やヘドニンガルナ (Hedningarna) のようなスウェディッシュ・トラッド・グループの演奏でニッケルハルパが使われていた旨、6日にちょっと触れましたが、もう一つガルマルナというグループがいました。94年頃、以前いた店で当時のガルマルナのCDをヘビロテしていた時期がありましたので、良く覚えていましたが、あれから20年余り。アルバムの名前もすっかり忘れてしまい、今もメンバーや音楽性が変らずに続いているのかも知りませんでした。
そこで今日は、ガルマルナの90年代の演奏を中心に上げておきましょう。スウェーデンのトラッド色を色濃く感じさせながら、プログレのようなニューウェーヴのような、同時代的で先鋭的な音楽性を兼ね備えたグループでした。4本目は2014年のライヴ映像のようです。メンバーは、多分変っていないのでは? ニッケルハルパは見えませんが、ハーディーガーディーがありました。変らない音楽性のまま20年。素晴らしいことです。

Garmarna - Vänner och fränder

Melodifestivalen 1997 - En gång ska han gråta - Garmarna

Garmarna - Guds Spelemän (full album)

Garmarna -- Herr Holger (Live at Delsbostämman 2014)

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2015年2月12日 (木)

Griselda Sandersonのニッケルハルパ独奏

伝統的なニッケルハルパの演奏を、もう少し見てみましょう。素晴らしい独奏が結構上がっていますので。ノルウェーのハルダンゲルフィドルも、倍音豊かなため一本だけでも十分聞かせる楽器でしたが、それ以上に低音も豊かなニッケルハルパは雄弁なように思います。一本目はHjortingen's Polskaを含む3曲とありますが、ポルスカというのは、ポルカでしょうか? Griselda Sandersonさんの演奏には、絶妙な装飾音が入りますが、この辺が真のスウェーデン音楽らしさなのかも知れません。
http://www.waulkmusic.co.uk/griselda-sanderson

Traditional Swedish tunes on the Nyckelharpa

Hedgehog Polska by Griselda Sanderson

Griselda Sanderson playing the swedish nyckelharpa

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2015年2月11日 (水)

Catriona McKayのスコティッシュ・ハープ

一昨日のスコティッシュ・ハープ奏者のカトリオーナ・マッケイさんは、来日公演歴もある有名な演奏家でした。マッサンでスコットランドの音楽に注目が集まっている昨今ですし、少し彼女の演奏を見てみましょう。
彼女はスコットランドのダンディ生まれ。ケルティックハープとグランドハープの両方を学び、フィドラーズ・ビドのハープ奏者として、また同じバンドのクリス・スタウト(フィドル)との共演が多いそうです。スウェーデンのニッケルハルパとの共演で聞かせたハチロク・リズムのノリの良さに惹き付けられましたが、やっぱり2本目のようなスコティッシュ・フィドルとのデュオでも、熱演を繰り広げていました。即興の閃きを感じさせる演奏です。

Catriona McKay

Chris Stout & Catriona McKay WHITE NIGHTS-LIVE

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2015年2月 9日 (月)

ニッケルハルパとスコットランド・ハープのジーグ

J.S.バッハなどバロック期の作曲家の組曲によく出てくる舞曲の一つに、ジーグ(あるいはジグ)があります。大体フィナーレを飾るこのダンス曲は、8分の6拍子または8分の9拍子の舞曲で、イギリスやアイルランドの民俗的な踊りと言われています。実際アイリッシュのトラッドで頻繁にジーグの名を目にしますが、今日の一本目でスコットランドのハープとスウェーデンのニッケルハルパで演奏している曲も上記のリズムに入るように聞こえます。スコットランドも同じくケルトの地。アイルランドやウェールズと兄弟と言って良い様な、スコットランドのケルト音楽と、ニッケルハルパが何とぴったり合っていることでしょうか。
J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲第4番の終曲のジーグを、ニッケルハルパで演奏している映像がありましたので、二本目に上げておきます。チェロだと、それなりに難しい曲ですが、いとも簡単に演奏しています。(鍵盤なので音程の外れはないのでしょう)

3. Olov Johansson & Catriona McKay, Nyckelharpa & Scottish harp, 'Harppolska' composed by Olov Johansson

Bach on Nyckelharpa, Gigue

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2015年2月 6日 (金)

Nyckelharpa

次に、スウェーデンのニッケルハルパも見てみましょう。鍵盤つきのヴァイオリンという形態は、手回しヴァイオリンのハーディーガーディーに匹敵する位の視覚的インパクトがあります。共鳴弦の豊かな響きが特徴ですが、昔はドローンを鳴らすものもあったとか。そう言えば、どことなく北インドのサーランギにも音が少し似ています。
来日歴のあるヴェーセン (Väsen) やヘドニンガルナ (Hedningarna) のようなスウェディッシュ・トラッド・グループの演奏でもポピュラーになったこの楽器、リバイバルは1960年代のようですが、そのルーツは14世紀にも遡るかも知れないそうです。J.S.バッハの無伴奏チェロ1番のプレリュードを弾いたりしているのもありますが、やはり鄙びた感じのスウェーデンの伝統曲が一番しっくりきます。

Nyckelharpa slängpolskas

Louise spelar nyckelharpa, Stenselepolskan

Bohus Pirates of the Carabien Nyckelharpa Julia Frölich 13 years old

Bach on Nyckelharpa

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2015年2月 5日 (木)

Sjøfløyter (Sea flute)

昨日の2本目のリンクに、シーフルートの映像がありました。ブッケネ・ブルセの中にリコーダーらしき笛が見えましたが、このシーフルートだったのでは、と思いました。hataoさんが、ケルト的な装飾の入った演奏を聞かせています。ドイツから伝わったけど、海の笛と名づけられているのが面白いです。柔らかい木管の音色は、やはり古楽的です。

Sjøfløyter (Sea flute) - シーフルート / Norwegian recorder - ノルウェーの縦笛

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2015年2月 4日 (水)

セリエフレイテ

その他ノルウェーの特徴的な楽器に、柳で出来た指穴の無い笛セリエフレイテや口琴があります。底の穴を調節するだけで音程を変えられる、不思議な笛です。同じ組み合わせ(指穴の無い笛と口琴)は、ハンガリーにもありましたが、セリエフレイテはいかにもノルウェーらしい涼しげな音色。ケルトの笛演奏家 hataoさんの2本目で詳しく説明されています。ノルウェーのジャズ・サックス奏者ヤン・ガルバレクの演奏もありました。

Seljefløyte (Norwegian sallow flute)

Seljefløyte - 柳の笛)

Jan Garbarek Group, Bergen 2002 - 4 - Nu Bein)

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2015年2月 3日 (火)

Bukkene Bruse

ハルダンゲルフィドルを使ったノルウェー・トラッドのグループに、ブッケネ・ブルセがいました。1本目のCDが出たのは93年で、このジャケットにはっきり見覚えがありますが、既にリリースから20年以上経過していることに驚きました。確かリレハンメル五輪の頃、以前いた店で入れていたような記憶があります。現在もカタログ上生きているかどうか、調べれば分ると思いますが。
ハルダンゲルフィドルの他に、ナイーヴな印象の男性の独唱、フィドル、リコーダーの基本トリオ編成のようです。古楽的な趣きと、ソルヴェーグの歌のような雰囲気とが絶妙にクロスしたような儚げな美しさ。打楽器やベース楽器が入らないのが、この北国ノルウェー音楽らしいところ。

Bukkene Bruse - Bøn

Bukkene Bruse - Haslebuskane

Bukkene Bruse - Målfrid mi fruve

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