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2015年7月

2015年7月31日 (金)

チェロ四重奏のロンドンデリー

弦楽器ではヴァイオリンだけでなく、チェロでもよく「ロンドンデリーの歌」は弾かれていまして、私も何度か弾いたことがありますが、チェロ四重奏版も存在します。ファースト・チェロはかなりハイポジになって、ヴァイオリンの中音域位までは出せますから、チェロだけでアンサンブルと言うのが可能にもなり、素晴らしい曲や編曲が色々あります。また機会がありましたら、そちらもアップします。2本目はチェロ・ソロによる演奏ですが、通常の譜面ではなく、かなり凝った難しい編曲のようです。

Londonderry Air (Irish Song Ar. M.A. Throckmorton )

Johnstone plays Danny Boy

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2015年7月30日 (木)

クライスラーのロンドンデリー

「ロンドンデリーの歌(あるいはダニー・ボーイ)」の代表的な名演として、フリッツ・クライスラーのヴァイオリン演奏と、オーソドックスな混声合唱を上げておきます。このクライスラー自身の編曲版でよく知られているようですが、音域がどんどん上がって最後はかなりのハイポジになっていると思います。
この曲の歌詞は色々あるようですが、戦地に赴く息子を思う母の歌、という歌詞もあるらしいと聞いたことがあります。スコットランドのパーティング・グラスが葬送の歌でもあったように、明るい曲調の内に別れの悲しみを切々と訴えながらも暗くはならず、しみじみと感動的な曲になっているのは、ケルトの民謡の特徴でしょうか。

Fritz Kreisler plays Londonderry Air

Choirs of Jesus College Cambridge - Londonderry Air (arr. Bob Chilcott)

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2015年7月28日 (火)

BILL EVANS "Danny Boy" (Londonderry Air)

アイルランドの民謡で最も有名なものの一つは、間違いなく「ロンドンデリーの歌(あるいはダニー・ボーイ)」だと思いますが、ロンドンデリーが北アイルランドにあることは余り知られていないかも知れません。北アイルランドと言えば、長年の血生臭い紛争で有名ですが、そのイギリス領北アイルランドで、この歌は事実上の国歌としての扱いを受けているそうです。器楽では、古くはクライスラーのヴァイオリン演奏がよく知られていると思いますが、ジャズでもよく取り上げられる曲です。今日のビル・エヴァンスによる独奏は、彼らしいハイセンスで洒脱な演奏でした。

BILL EVANS "Danny Boy" (Londonderry Air) Piano solo.

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2015年7月27日 (月)

Golden Bough

小さな島なのに次々と音楽関係の映像が出てくるマン島ですが、そろそろ離れてアイルランドの方へ行ってみます。マン島の音楽もやっているらしいグループと言う事で、ゴールデン・バフが上がっていました。イギリスのARCなどから沢山の盤が出ている有名なグループです。ビデオに以下のように出ていました。ケルトの7つの国は、フランス側のブルターニュとスペイン北西部のガリシアもありますが、そちらはまたいずれ。イギリス側の5つは、後はアイルランドですが、ここも北アイルランドと別々に分けて回ってみようかと思います。
Rooted in the traditional music of the seven Celtic nations (Ireland, Scotland, Wales, Cornwall, The Isle of Man, French Brittany and Spanish Galicia), Golden Bough has become a popular and in-demand group on both sides of the Atlantic. Since their formation in 1980, this trio of modern day minstrels has traveled great distances to numerous countries, to bring their music to enthusiastic folk fans the world over. Backing themselves on an array of acoustic instruments; Celtic harp, guitar, octave-mandolin, mandolin, accordion, violin, penny-whistle and bodhran, they blend their voices in the pristine harmonies that have become a Golden Bough trademark.

Gavin's Hornpipe/Off to California by Golden Bough

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2015年7月24日 (金)

Mactullagh Vannin

一昨日のDalby Songがとても素晴らしかったので、少しでも多くの方に見て頂きたいと思いまして一日開けました。今日の演奏はマン島のトラッドのようですが、メンバーはアジア系の人もいるように見えます。アイルランドの音楽なら分りますが、この小さなマン島の音楽を演奏するために集まるとは、驚きです。

Mactullagh Vannin

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2015年7月22日 (水)

Manx Tradition: Arrane Ghelbee (Dalby Song)

今日のマン島のハープ中心の曲は、特に甘美で印象的です。この島と思しき美しい景色や不思議な建物と何とぴったり合っていることでしょうか。昔々ある夏の夕方に謎の老人が舟でBraddaからDalbyの辺りにやってきて、一節歌って去って行ったというこの曲。言葉は聞き取れなかったようですが、このメロディはDalbyの人々の心を捉えて離さず、代々語り継がれて来たそうです。ケルト・ハープ中心で弾き継がれて来たのでしょうか。この素朴な演奏がまた良いです。こういうアノニム(作者不詳)の曲は世界中にあるでしょうが、以下のビデオ解説文中のAnd no one knew whence he came, nor whither he went, nor who he wasという部分に非常に惹かれるものがあります。この曲が入った盤がないか、調べてみたくなりました。
In the long ago a curiously shaped boat would be seen at the close of a summer evening coming from Bradda towards Dalby. In the boat sat an old man with long white hair, who rowed until off Niarbyl Point; there he rested on his oars and sang this melody, which runs up and down the minor scale with the lilt of the waves. And as the thing became known, the people would come and stay on the shore to listen to his music, for it was very sweet to them; but his boat was far off, and no words could be distinguished. When the old man had made an end of the song, he rowed south-westward till he was seen no more. And no one knew whence he came, nor whither he went, nor who he was, but the people of Dalby knew his song and taught it to their childrens children." . T. Quane of Dalby. The harpist is Charles Guard.

Manx Tradition: Arrane Ghelbee (Dalby Song)

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2015年7月21日 (火)

マン島の民謡とフォークダンス

マン島は僅か572平方キロの小さな島にも関わらず、民謡やフォークダンスの映像も色々ありました。民謡と国歌と題された曲は、どちらも古楽的な音楽で、イギリスとの長い複雑な歴史の中で、古い時期に作曲されたものなのかも知れません。踊りの方も古楽風ではなくても、他のケルトのダンスに比べると古色が感じられるように思いますが、どうでしょうか。

Tra va mish - Manx folk song

"Manx National Anthem" (Traditional) Sung by the London Manx Choir Ed Bell Winner 4841

Manx Folk Dance Society - Ny Fennee 13-08-2011

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2015年7月17日 (金)

マン島のフィドル

そして最もケルトらしい伝統音楽と言えば、やはりフィドルになるかと思います。ぱっと聞いた感じではアイルランドの音楽との類似性が強いように思いますが、マン島独自の部分もあるのでしょうか。
この島では「イングランド・アイルランドとも異なる独自の文化を築いてきた」とか、「法的にはグレートブリテンおよび北アイルランド連合王国の一部でもなく、自治権を持ったイギリスの王室属領である」とあるように、英国海峡に浮かぶチャンネル諸島(ココ・シャネルやジャージー牛乳の名前の由来がこの島々に)と並んで「イギリスの特別領域」と言うことなので、何か独自性もあるのでは、と思いましたが。
1本目のタイトルには、ダグラス(マン島の首都)でのアイリッシュ・フォーク・ミュージックとありますが、2本目にはアイリッシュとはっきり書かれてはいません。後者がマン島独自のフィドル音楽なのでしょうか?

Irish Folk Music - O'Donnel's Pub, Douglas, Isle of Man

O'Donnells Traditional Music - Douglas, Isle of Man

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2015年7月16日 (木)

フォークデュオSTRENGYNとマン島語

急な暑さが続いて昨晩は起きていられずダウンしてしまいましたが、今日は台風の中、アップします。四国でも瀬戸内のこの辺はそうでもないです。
マン島の何か特色のある音楽はないか探していました。何と読むのか分りませんが、Strengynという弦楽器デュオは、どこか海の香りを感じさせるような音楽をやっている素晴らしいコンビでした。マンドリンとバンジョー、あるいはギターのみのインストが見つかりましたが、高い音の弦2本と言う編成が海洋民族らしさを醸しているように思います。似た編成や楽器は、他にもポルトガル領のマデイラ諸島にあったことをぱっと思い出しました。ウクレレ、カヴァキーニョに繋がるような小型ギターが使われていましたが、Strengynのマンドリンの音にかなり似ています。
4本目は、マン島の土着のケルト系言語、マン島語によるスピーチ。

Isle of Man folk duo Strengyn

Strengyn - Dualling Mandolins!

STRENGYN, Playing in Douglas, Isle of Mann.

Mark Kermode speech at Hango Hill (in Manx)

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2015年7月14日 (火)

マン島

もう一つイングランドにケルトの地方がありまして、それはグレートブリテンとアイルランドの間に位置するマン島です。youtubeでは、世界でもっとも歴史の長いオートバイレースの、マン島TTレースの映像が多いです。主に英語が喋られていますが、土着の言語としてケルト語派のマン島語があります。ビージーズ のギブ三兄弟がこの島の出身者であることを今回初めて知りました。
周りのケルト地域の音楽と違う面があるのか知りたくて、伝統音楽のものを探してみました。ハンガリー系と思われる演奏者による映像が、まず見つかりましたが、ハンガリーとどう繋がりがあるのか、今の所不明です。しかし、美しい景色と素朴で温かみのある音楽、どちらも非常に素晴らしいです。

Celtic folk music from Isle of Man - Ellan Vannin by Arany Zoltán

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2015年7月13日 (月)

コーンウォールのハープとダルシマー

コーンウォールで何か弦楽器はないかなと思っていたら、ケルティック・ハープとハンマー・ダルシマーの演奏がありました。明るく楽しげなハープと、古雅なダルシマーです。ハープの方は大分前に見たウェールズのものにそっくりなように思います。

Sarah Deere-Jones Celtic Harp Cornwall

Estren & Porthlystry are 2 traditional tunes from Cornwall. They are featured in Sarahs Cornish Tunes book from www.cornwallharpcentreshop.co.uk
for more harp music put Deere-Jones into the search.

Constantine - Cornish folk/medieval tune played on Hammered Dulcimer in Cornwall

Carole Talboys plays a bespoke Maestro Pro 15 + 15 by Music Magic. Hammered dulcimer may have arrived in England by the late Medieval period.

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2015年7月 9日 (木)

ブレンダ・ウートンの歌声

Brenda Woottonさんの映像は他にも色々ありました。コーンウォール語で歌っている曲もあります。この人の温かいヒューマンな歌声は本当に素晴らしいです。不思議な綴りのDelyo Syvyは、Strawberry Leavesの意味だそうです。先述のように、ワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」が好きなもので、コーンウォールはどうしても気になってしまいます。あの楽劇の中には、ケルトの旋律はなかったと思いますが。。

Brenda Wootton - Delyo Syvy

Brenda Wootton - The Trees They Are So High (montage)

Brenda Wootton - Clegh (montage)

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2015年7月 8日 (水)

Brenda Wootton - Cornish Folk Song

合唱ではありませんが、コーンウォールにルーツを持つ往年の女性歌手Brenda Wootton (1928–1994)の素晴らしい映像がありました。コーンウォール語で歌っているようです。優しく哀愁を帯びた子守唄のような忘れがたい歌です。
彼女はコーンウォール語の詩人にして民謡歌手のみに留まらず、全てのケルト諸国や遠くオーストラリアやカナダまで、コーンウォールの伝統と文化を広めた「大使」のような存在だったとのこと。ロンドンで生まれた後、育ったのはコーンウォールの最西端のNewlynという漁村で、古い伝統が色濃く残っていたと思しき辺境で育ったことが大きいのでしょう。2本目は英語の歌ですが、故郷コーンウォールのことを歌っています。

Brenda Wootton - Cornish Folk Song

Brenda Wooten sings Cornish Folk Song from a 1978 recording. A new Cd of Brenda's work has just been released (Nov 2010) Details from http://www.brendawootton.com/

Brenda Wootton - Lyonesse

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2015年7月 7日 (火)

コーンウォールの伝統音楽

話者は1万弱でも、母語としている人がいないらしいコーンウォールに、伝統的な音楽はあるのだろうかというのが、非常に気になるところです。やはり音楽のルーツは、その土地の言葉による民謡などにあると思いますので。
それが器楽や合唱で結構見つかりました。フィドル、アコーディオンなどの楽器は、もちろん他のケルト地域や、イングランドとも共通していますが、似通った舞曲の細部に、それぞれのケルト諸族ごとの違いがあるのかなと推測しますがどうでしょうか。男声合唱は、ウェールズのコーラスの影響でしょうか? とても素晴らしいのですが、言葉は英語のようです。また、コーンウォール語のコーラスも探してみます。

Traditional Cornish Music

An Awhesyth (Cornish Music)

Traditional Cornish Singing From The Sea Shanty Group Bone Idol ( Scilly Boys)

Cornish sing-along

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2015年7月 3日 (金)

コーンウォール

もう一つのケルトの地、コーンウォールはイングランドの南西部でウェールズの南に位置する半島。コーンウォールと聞くと、クラシックファンの中にはワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」のトリスタンが、コーンウォールの騎士だったことを思い出される方もいらっしゃると思います。この楽劇の元になっているケルトの説話では、コーンウォールとアイルランド、ブルターニュの3箇所のケルトの地が登場します。
コーンウォール語(Cornish)はケルト語派に属する言語で、一時、断絶の危機を迎えていたそうですが、イギリス政府によって復活・保存が進められているとのこと。母語としている人はいないようですが、この言葉を理解する話者は1万弱いるようです。

Free Cornwall - Cornwall is not England

CORNWALL IN 30 MINUTES

WIKITONGUES: Elizabeth speaking Cornish

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2015年7月 2日 (木)

歌の国

ウェールズは「歌の国」として知られるほど、合唱も盛んなようです。一昨日のようなトリオから、今日のような大きな編成の合唱まで、素晴らしい声の芸術を聞かせます。ウェールズ語特有の言葉の響きも魅力だと思います。しかし、スコットランドやアイルランドでは余り合唱を聞かないように思うのに、同じケルト民族で何故ウェールズでは合唱が発達したのでしょうか。イングランドに一番近いからでしょうか?

The Morriston Orpheus Choir - Myfanwy (yn Gymraeg)

Welsh Folk Song - Hen Ferchetan (English Lyrics in description - Mae'r Gymraeg ar sgrin)

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2015年7月 1日 (水)

Olion Byw

こちらはウェールズのフィドルとアイリッシュ・ブズーキ?のデュオ。ユニゾンか3度の和音で軽快に奏されるトラッドに、清々しい印象を覚えました。ウェールズの首都カーディフでの演奏のようですが、その解説文が英語ではHere's a live take of one of our sets, recorded at Dempseys, Cardiff, 11/07/13なのに対し、ウェールズ語ではDyma têc byw o un o'n setiau ni wedi recordio yn Dempseys, Caerdydd, 11/07/13となっています。CardiffがCaerdyddになるのですね! 何とも不思議な綴りです。グループ名のOlion Bywも、読めません(笑) Olionも、オリオンと読んで良いものかどうか。2本目ではギター伴奏でのヴァイオリンと、歌も聞けます。

Olion Byw: Dawns Forys Gymraeg - Polacca Gymraeg - Pibddawns Ruog

Olion Byw: Ym Mhontypridd mae Nghariad - Smeceno Horo

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