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2015年8月

2015年8月28日 (金)

ディック・ゴーハンの歌声

昨日取り上げましたグループ、The Boys of the Loughを偶然見ていて、ディック・ゴーハンがそのメンバーだったことを初めて知りました。90年頃にユーロトラッドのシリーズから出ていたHandful of Earthを聞いたことがあるだけですが、渋くてかっこいい歌声だけはよく覚えています。そのCDは行方不明ですが、youtubeがありました。動画を見るのも初めてです。ギター弾き語りで歌詞は英語のようなので、「イングランドの歌手」と勘違いも長年していたようです。

Dick Gaughan - Handful of Earth

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2015年8月27日 (木)

リールの名演

ジグについては何度か取り上げましたので、リールの名演を探してみました。フィドルの際立つ演奏が特に光りますが、小さいバグパイプのuilleann pipesの演奏もこれまで余り見たことが無かったので、興味深く拝見しました。1985年と言う、やはりそれなりに昔になった時期の演奏だからこそ出せた音楽の旨みなのでしょうか。
今日の2本を演奏しているThe Boys of the Loughは、70年代から活動している老舗ケルト・バンドで、スコットランドとアイルランド両方の音楽を演奏しています。この2本ではフィドルのAly Bainの演奏に目が惹き付けられますが、ギターだけでなく渋い歌声も聞かせるディック・ゴーハンは、確か90年前後にユーロトラッドのシリーズからHandful of Earthが国内発売もされていた名歌手です。

Boys of the Lough - Reels, 1985

Irish traditional music : "The Boys Of The Lough" : 2 reels

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2015年8月26日 (水)

ジグとリール

アイリッシュを聞いていてよく出てくるのが、ジグとリールという舞曲の組み合わせです。それぞれ特徴がよく分るような映像を探してみました。ジグの方は、バロック期の8分の6拍子のジーグの延長ということがよく確認できます。ブズーキはアイリッシュ・ブズーキではなく、ギリシアのブズーキに見えます。フィドルとバグパイプ、ハープ、フルートまで入った楽しい演奏です。一方、リールの方は、分りやすい偶数拍子です。ジグの8分の6拍子も、一聴2拍子のようで、一拍が3つに分れていると理解すれば分りやすいと思います。

Traditional Irish music : "Na Casaidigh" - jig medley

The Wedding Reel - Traditional Irish Music - The Donegal Reel

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2015年8月25日 (火)

Traveller's Rest Clip

ようやく「アルフォンシーナと海」の呪縛?から解けて来たようです(笑) アイルランド北部ドニゴールの音楽に戻ります。やはりフィドルからですが、とことんフィドルに耳を集中させることで見えてくることもあるのかなと思って、何本か並べてみます。よく「ジグとリール」と並称されますが、その違いについても調べてみようかと思います。酒場でのフィドルのアンサンブルを見ていると、一ヴァイオリン弾きとしては、クラシックではありえないボウイング(弓使い)や、規則的な左手の動きに目が釘付けになります。6本ほどあるシリーズの3本ですが、アイルランド音楽の展開の秘密も、こういうフィドリングを耳で追っていくことで分ってくるでしょうか?

Traveller's Rest Clip 1 - Traditional Irish Music from LiveTrad.com

Traveller's Rest Clip 4 - Traditional Irish Music from LiveTrad.com

Traveller's Rest Clip 6 - Traditional Irish Music from LiveTrad.com

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2015年8月21日 (金)

Alfonsina y el Mar Roland Dyens

「アルフォンシーナと海」の原曲はピアノ伴奏による歌曲ですが、メルセデス・ソーサの歌唱が余りに見事で、お婆ちゃんになってからの歌も絶品でした。ギター・ソロの編曲も色々ありますが、原調で弾いているRoland Dyens(ローラン・ディアンス)による自編自演が特に素晴らしいです。

Alfonsina y el Mar Roland Dyens

この歌の歌詞には、アルゼンチン文学史上に名を残したAlfonsina Storni(アルフォンシーナ・ストルニ)が、病を苦に入水する直前に残した詩が引用されているそうです。以下は詩の一部です。スペイン語詩の簡潔な表現が素晴らしく、彼女の儚い人生への哀悼の思いが深く刻まれています。

Por la blanda arena que lame el mar
(海が洗うやわらかい砂浜を通って)
su pequeña huella no vuelve más.
(彼女の小さな足跡はもう戻ってこない)
Un sendero solo de pena y silencio llegó
(苦しみと沈黙の孤独な小道は)
hasta el agua profunda.
(深い海の底へたどりついた)
Un sendero solo de penas mudas llegó
(声のない苦しみの孤独な小道は)
hasta la espuma.
(海の泡に消えていった)

(訳:堀尾暁子)

Mercedes Sosa " Alfonsina y el mar " folclore Argentino 1972

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2015年8月20日 (木)

「アルフォンシーナと海」再び

アイルランドとポーランドの舞曲比較の途中ですが、ある歌が耳について離れないので、今日はその歌を取り上げます。2012年7月 5日 (木)の当ZeAmiブログで取り上げました「アルフォンシーナと海」ですが、最近タンゴ歌手冴木杏奈さんの歌唱をApple Musicで聞いていたら偶然出てきて、「あ、この印象的な曲は?」とふと思って、大分前にうちのブログでも取り上げたことを思い出しました。
このアルゼンチン・フォルクローレの名曲「アルフォンシーナと 海」は、入水自殺した女流詩人アルフォンシーナを悼む、余りに悲しいけれども、この上なく美しい曲です。涙腺が決壊する曲と言えるでしょう。「ミサ・クリオージャ」で有名なアリエル・ラミレス作曲で、トゥクマン(70年代の名作アニメ「母を訪ねて三千里」で有名な町)生まれのメルセデス・ソーサの名唱で知られていますが、ギターソロ編曲も何種類かあるよう です。8分の6拍子の特徴的なリズムは、アルゼンチン北西部のZamba(サンバ)のリズムです。ブラジルのサンバ(Samba)とは無関係です。

Mercedes Sosa - Alfonsina y el Mar

Mercedes Sosa-Alfonsina y el mar

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2015年8月18日 (火)

マズルカとオベレク

昨日の2本目の動画のコメントに「これはマズルカではなく、オベレクでは?」と書いている人がいました。より速いテンポの「オベレク(Oberek)」と、ゆっくりとしたテンポの「クヤヴィヤック(Kujawiak)」の2つは、どちらもマズルカに似た舞曲ですが、いずれも4分の3拍子を基本とする、となっています。「基本とする」という箇所にひっかかりました。今日の2本目は「ポーランド中部マゾウシェ地方のマズルカ」のようですが、これは偶数拍子に聞こえます。この例外的な?マズルカが海外に渡って偶数拍子の踊りが生まれたのでしょうか?

Mazurek

Mazurek

Oberek

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2015年8月17日 (月)

アイリッシュのマズルカ

長い?お盆休みから重い腰を上げて(笑)、ブログを続けます。
マズルカと言えば、ポーランドの舞曲として余りに有名で、ショパンやシマノウスキのようにクラシック作品に取り入れた例も多いのですが、そのマズルカは結構他の国でも聞くことがあります。確かブラジルにもあったと記憶していますが、アイルランドにも入っていたようです。
今日の一本はアイリッシュのマズルカの踊りのシーンです。楽器はもちろんアイルランドのものですが、フィドルとアコーディオンはポーランドでも使われていたと思います。試しにポーランドのマズルカ(mazurek)と並べてみます。大きな違いは、ポーランドでは3拍子系なのに対し、アイルランドの方は4拍子という点で、「第1拍は付点リズムが多く、第2もしくは第3拍にアクセントが置かれる。」というマズルカ本来の特徴の内、後者だけ当てはまっているでしょうか?

Mazurka Set Dance at the Thatch in Ballyshannon: Traditional Irish Music from LiveTrad.com

Mazurek

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2015年8月11日 (火)

南ドニゴールのフィドル

更に見ていくと、南ドニゴールのフィドルという4本組の映像がありましたが、これがまた素晴らしく、ドニゴールのフィドルの奏法などの秘密が各演奏家の話から次々明らかになるようです。一見何の変哲もないヴァイオリンに見えますが、作りも少々違うのかも知れません。荒涼とした海辺や、どこかノスタルジックで美しい景色と、この地のフィドルの音は不可分に結びついているように見受けられます。昨日の2本目と同じく、TVのドキュメンタリーでしょうか?

The South Donegal Fiddle Part 1 of 4

The South Donegal Fiddle Part 2 of 4

The South Donegal Fiddle Part 3 of 4

The South Donegal Fiddle Part 4 of 4

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2015年8月10日 (月)

ドニゴールのフィドル

アイルランドの北部に位置し、北アイルランドの西に隣接するドニゴール州は、エンヤアルタンを生んだ地方として知られていますが、フィドルを中心として伝統的な音楽が豊かに残っている地方としても知られています。古くはNimbus盤などもありました。ゲール語話者も多いようで、2本目ではゲール語が多く聞こえてきます。貴重な古映像が一杯です。

Altan Donegal Traditional Irish Music

Canúintí Ceoil 2 - Regional styles in traditional Irish music - Donegal

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2015年8月 7日 (金)

FRANKIE GAVIN & AIDAN COFFEY

昨日は生放送のためブログはお休みしました。同じ番組に9月24日にも出ることになりましたので、よろしければまたお聞き下さい。
今日の一本、息の合った実に素晴らしい演奏です。アイリッシュ・トラッドには全く疎い方ですが、FRANKIE GAVINの名前はよく見かけます。曲名はDERRY HORNPIPE。「ロンドンデリーのホーンパイプ」と訳せますが、角笛とかバグパイプの意味ではなく、17世紀後半に生まれたイギリスのフォークダンスのようです。

FRANKIE GAVIN & AIDAN COFFEY - THE DERRY HORNPIPE / THE KILAVILL REEL (BalconyTV)

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2015年8月 6日 (木)

ぽれぽれちろりんごうるど

今晩は、生放送の告知です。宜しければ是非お聞き下さい。ブログのシリーズの方は、本日はお休みします。

8月6日、FMラヂオバリバリの20時からの1時間番組、「ぽれぽれちろりんごうるど」にゲストで出ることになりました。今治以外でも、アプリのTuneinやPCのサイマルラジオで聞けます。

西川さんのこの番組は4,5年くらい前からよく聞いていましたが、最近まかな瑠音さんや大野夏織さん青野和範さんなど、知人が次々出るようになって、ほぼ毎週聞いておりました。

民族音楽の話、チェロの話、弦楽の話などすることになるかなと思っております。ラジオに出るのは東京エフエム以来、21年ぶりです(^-^)

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2015年8月 5日 (水)

ロンドンデリー辺りのフィドル

ロンドンデリー辺りのアイリッシュ・フィドルはどんな感じなのか、あの歌を生んだ背景がストレートに見えるのかどうか、知りたくて探してみました。アイリッシュの場合、こういう街での上手すぎないセッションが、とても面白いです。一本目のリズムは、J.S.バッハの無伴奏のラストを飾ることで知られるジーグの現代版なのだろうと思います。同じような速い8分の6拍子が聞こえてきます。「ロンドンデリーの歌」は8分の6拍子ではないので、バラードの一種とかになるのでしょうか。踊りは8分の6拍子が多くても、民謡は色々ということなのだろうと思います。
省略形?のデリーという名前は、 インドのデリーかと思ってしまい勝ちですが(笑)、アイルランド語で 『オークの木立』("oak-grove")または『オークの木』( "oak-wood")を意味するDaire(現代アイルランド語: Doire)からきているそうです。タイトルのFleadh Cheoil DerryのFleadh Cheoilは「音楽祭」の意味のようなので、デリー(ロンドンデリー)音楽祭での映像と言うことになります。フラー・キョールと発音するそうですが、全く推測も出来ないです(笑)

Fleadh Cheoil Derry - Irish traditional Music group holds excellent session

Traditional Irish music on the streets of Derry-Londonderry

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2015年8月 4日 (火)

ロンドンデリーの街

すっかり猛暑に負けて夏モードのアップになっております。お盆前後を中心に、こんな感じが今月は続くと思いますm(_ _)m
「ロンドンデリーの歌」は名曲だけあって、youtubeも星の数ほどありますが、そもそも北アイルランドにあるロンドンデリーという町はどんな所か、というのも気になります。この機会に少し見てみましょう。

Londonderry City of Culture Northern Ireland

Londonderry On The Foyle

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