« 2015年9月 | トップページ | 2015年11月 »

2015年10月

2015年10月30日 (金)

Yann Fanch Kemenerの歌声

ブルターニュには、他にも印象的な歌声を聞かせる歌手がいて、92年頃だったか池袋の店にいた頃によく売れていた盤にKeltiaのSonjという宗教歌アルバムがありました。youtubeは残念ながら見れなくなっていましたが、ヴォーカルのAnne Auffret(アンヌ・オーフレ)で検索したところ、男性歌手Yann Fanch Kemenerの映像がヒットしました。仏Arionのこの盤は、マントを着たジャケット共々、アカペラの独唱がとても印象的でした。

Mab er Brigant - Yann Fanch Kemener

Yann-Fañch Kemener & Aldo Ripoche: Ar veleien

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年10月28日 (水)

マルシャンと東欧音楽

ブルターニュの歌手エリック・マルシャンは、そう言えば特別に東欧の音楽に目が向いている人だったと思い出しました。タラフ・ドゥ・ハイドゥークスがまだ一般に大ブレイクする前の93年に、同じルーマニアの別なタラフであるTaraf de Caransebesとの共演盤をSilexから出していました。彼の中で東欧音楽がどういう位置づけにあったのかは、よく分りませんが、ブルターニュ音楽と深い所で共鳴してのことだろうと思います。ライブ映像もありました! この人、大分お年かと思ったら、まだ60でした。オコラ盤が出た90年は、まだ30台半ばだったのですね!
明日ですが、前と同じく地元のラジオ局ラヂオバリバリに20時から出るため、ブログはお休みすると思いますm(_ _)m サイマルやTuneinなら今治以外でも聞けますので、宜しければ是非お聞き下さい。

Erik Marchand et le Taraf de Caransebes "Marv eo ma mestrez"

Éric Marchand et le taraf de Carancebes (Huy 2002)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年10月27日 (火)

エリック・マルシャンの歌声

もう一人のブルターニュ音楽の大御所と言えば、エリック・マルシャンをすぐに思い出します。彼の横顔のOcora盤は、確か80年代からCD化されていました。古い盤ですが、確か再発もされています。昔の録音は結構姿を消して行ってるオコラにあって、レーベルとしての力の入れ方が分るように思います。ブルターニュ語(ブルトン語)を巧みに操るマルシャンは、最近も多彩な活躍を続けていますが、このオコラ盤ではロマ出身のティエリー・ロバン(ロビン?)のギターやウード、更には北インドのタブラまで、異種交配の見本のような見事なコラボレーションを実現していますが、これは伝統的なブルターニュの歌唱のスタイルを崩さない所に秘密があるようです。

Erik Marchand et Thierry Robin: Bolom kozh (Le vieux bonhomme)

Erik Marchand & Marcel Guillou: Heuliad Plinn/ Mélanie

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年10月22日 (木)

アラン・スティーヴェルmeetsゴーデック・シスターズ

ブルターニュ音楽シーンを牽引してきたアラン・スティーヴェルが、斬新なバックでボンバルドを吹いたり、ゴーデック・シスターズのお婆ちゃん達に会っているシーンを収めた貴重な映像の5本組です。こんな映像が見られるのは、youtubeの賜物です。語り部としてのお婆ちゃん達から、現代のブルターニュ音楽シーンに伝統歌が歌い継がれる、その現場を見るかのようです。例のブルターニュのKeltiaレーベルの録音が1975年でしたから、正に同じ年の映像のようです。

Alan Stivell A bout portant partie 01

Alan Stivell A bout portant partie 02

Alan Stivell A bout portant partie 03

Alan Stivell A bout portant partie 04

Alan Stivell A bout portant partie 05

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年10月21日 (水)

Goadeg Sistersの歌声

ブルターニュの音楽に戻ります。例のSoeurs Goadec(英語の場合Goadeg Sistersという綴りも見かけます)の歌唱です。カタカナ表記は、ゴーデック・シスターズというのをよく見かけました。当らずとも遠からずだと思います。1900年生まれが最年長の3人姉妹のアカペラ・コーラスで、とても渋いけど実に味わい深い歌声です。ブルターニュのKeltiaレーベルの録音が1975年と言うことでしたから、当時で75歳。後のエリック・マルシャンなど、ブルターニュ・トラッドの源と言えそうな素晴らしい歌声と歌です。

LES SOEURS GOADEC 'KONSKRIED SANT NIKOLAZ" From LP. "AR C'HOAREZED GOADEG"

Les Soeurs Goadec - Gavotten ar menez.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年10月20日 (火)

加藤さん再訪とウード音源の数々

先日ウード奏者の加藤吉樹さんが今治を再訪、10月11日のバリパサールでソロ・ライブをされた翌朝、拙宅に寄られた際にかけた音源の数々について。ウード関係中心に棚から引っ張り出しました。2時間ほどの短い時間でしたが、音楽談義に花が咲いた楽しい一時でした。

Img_8963_50

上のLP2枚は1980年・高3の時に今治のトチギレコードで購入。ここには写ってないユネスコ・コレクションのイランと並んで、当時夢中になって聞いた2枚です。

左のエジプトのウード奏者Khamis El Finoはオリエンタルムード満点かつダイナミックな演奏が魅力の演奏で、伴奏のダラブッカは、3拍目に低音が2つ入るところが、典型的なアラブのリズムとして名高いバラディでもサイーディーでもない現在では余り聞けないタイプのリズムパターンだそうです。ウードとダラブッカ共に、この盤で初めて聞いたもので、鮮烈な印象があります。CD化はされていませんでしたが、この盤などのSmithsonian Folkwaysの膨大なアナログ時代の音源は、カスタムCDRまたはDLで入手可能になっていて、この盤もありました。早速発注をかけました。余談ですが、ジャケットのハミス・エル・フィノ氏を見た時、オリエンタルカレーの「ハヤシもあるでよ~」のCM名文句がぱっと頭に浮かびました(笑) と言っても、アラフィフ以下の方には意味不明でしょうが(笑)

右のユネスコ・コレクションの「アラブ音楽・マカーム」は、前回の4月、加藤さんにレバノンのジプシーのブズク名人Matar Muhammadの超絶演奏をお聞かせしたので(フランスInedit盤)、スタジオ録音(イネディとは別テイク)の入ったこの録音も、と思いましたが、ウードのジェルエス・サレハの妙技をかけただけで終わってしまいました。B面のイラキ・マカームと女性独唱ナエルも白眉で、聞き所の多い一枚です。Smithsonian Folkwaysでは、スミソニアン・フォークウェズ音源だけでなく、MonitorやオランダPhilipsのUnescoコレクションなど、別なレーベルの音源も入っているので、今後の再発に期待です。

下のCDの方では、やはりウード関連と言うことで、イランのウード弾き語り名人Abdolwahab Shahidiの名演の入った3枚が左に並んでいます。フランスOcoraのMusique Persane(ペルシアの音楽)は、90年前後にはペルシア音楽で一番手に入りやすく内容も最高の名盤でしたが、残念ながら現在は廃盤。ここではサントゥールの巨匠ファラマルズ・パイヴァールの楽団と演奏していますが、伴奏陣がまた最高で、ケマンチェのアスガール・バハーリー、トンバクのホセイン・テヘラーニ、タールのジャリール・シャフナーズなど、70年前後のトッププレイヤーが並んでいます。その右はシャヒーディーのウード・ソロのCALTEX盤、その右もCALTEX盤ですが、この2枚共、OcoraのMahur旋法の一曲目と同じシャヒーディーの自作曲Negah Garm To(欧文綴りは怪しいです)の別テイクが入っています。どれも最高で、いずれもParisaのCALTEXやTaraneh盤と並んで、96年のZeAmi開店当時のベストセラーでした。(来年2016年で20周年になります)

その右は、今は無きレーベル、ディスク・アラブのマンスール・ナリマンのウード独奏。教本と併せてお見せしました。シャヒーディーとは違って、ウードのみでペルシア音楽を聞かせる珍しい演奏。

その横2枚は、江戸の浄瑠璃・新内です。小泉文夫さんの話から、新内にも飛びました。左から岡本文弥氏の「月夜の題目舟」(泉鏡花の小説「葛飾砂子」に基づく)の入った92年リリース盤と、富士松鶴千代さんの新内2大名曲「蘭蝶」「明烏」のカップリング。実は彼女は私の師匠で、サイン入りの宝物です。この蘭蝶の一節を、3回目のポレポレチロリンゴールド出演の際(10月29日20時)に歌うことになりそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年10月19日 (月)

バガド・ケンペルのライブ

けたたましい程の大音量で有名な、ブルターニュのパイプ・バンド、バガド・ケンペルの映像は他にも沢山ありまして、色々な音楽性がクロスする楽しいステージを展開しています。後ろに配置されたドラムの音も高いのが、面白いです。低い音だと埋もれてしまうからでしょうか。よく聞くとブルターニュ音楽特有の鄙びた寂しげな感じも確かに聞き取れます。

Bagad Kemper - Brest 2015

Bagad Kemper Concours de Brest 2015 - Officielle HD

Bagad Kemper - Lorient 2014

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年10月16日 (金)

Bagad KEMPER

その繊細で哀愁のあるビニューとボンバルドが沢山集まって、びっくりするような音楽を紡ぎだしているのが、ブルターニュの老舗パイプ・バンドのバガド・ケンペル(あるいはバガド・カンペル?)です。スコットランドのバグパイプもびっくりの、勇壮な世界も表現します。この落差は何なのでしょう。今日の映像では、音楽性の多様な面も見せています。

Bagad KEMPER Concours de Lorient 2015

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年10月15日 (木)

ビニューとボンバルド

フランス北西部に突き出たケルトの地、ブルターニュの楽器に焦点を当ててみます。特徴的な楽器にビニューボンバルドの組み合わせがあります。バグパイプ系のビニューと、ダブルリード系のボンバルドは、どちらも甲高い音ながら、哀愁味溢れる音色が実に素晴らしく、ブルターニュ音楽を鮮やかに彩っています。バグパイプとチャルメラのようなダブルリードの組み合わせというのは、他にもどこかにありました。東欧かインド西部ラジャスタン辺りだったでしょうか。しかし、このケルトの旋律は他では替え難い独特な美しさがあります。ボンバルドの方が音が高いのかと思ったら、バグパイプ系のビニューの方が高いのが不思議な気もします。2本目の黒人二人の演奏は、ブルターニュの人の演奏より見事かも。

Bombarde biniou suite en-dro

Josset & Martin - Couple biniou bombarde

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年10月14日 (水)

Arany Zoltanによるガリシア・トラッド

物販などを経て、久しぶりのブログ・アップになります。ケルトではブルターニュだけかと思いましたが、Arany Zoltan(アラニー・ゾルタン)は、スコットランドやスペイン北西部のガリシアの音楽も取り上げていました。ガリシアでも、ケルトの地らしくバグパイプがよく聞かれますが、彼がここで演奏している曲はどこかで聞いたことのある曲で、ガリシアの曲とは全く知りませんでした。

Folk music from Galicia - Deixame subir by Arany Zoltán

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年10月 8日 (木)

Arany Zoltanによるブルターニュ・トラッド

Arany Zoltán(アラニー・ゾルタン)という、明らかにハンガリー系とすぐ分かる名前の音楽家によるブルターニュ音楽がいくつかありました。ハンガリーの人が何故ブルターニュか? という疑問がまずわき起こりますが、プロフィールを見る限り、中世音楽やヨーロッパのトラッドを追究する上で出会ったのでは、と思われます。ヨーロッパ音楽の古層を探ると、ケルトに辿り着くということでしょうが、中でも鄙びた味わいのブルターニュ音楽を選ぶところが面白いです。
11日の即売の準備に時間が取られて、ブログは休みがちになっておりますm(_ _)m 今日は何とかアップ出来ました。

Folk music from Bretagne - Tri martolod by Arany Zoltán

Celtic folk music from Bretagne - Ar Soudarded Zo Gwisket E Ruz by Arany Zoltán

Celtic music from Brittany by Arany Zoltán

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年10月 6日 (火)

ブルターニュの音楽

そろそろアイルランドを一旦離れて、他のケルト地域の音楽を見てみようかと思います。フランス北西部に突き出たブルターニュ半島もケルトの地。明らかに他のフランス各地と異なる民族文化が今でも息づいています。ゴーデック・シスターズとかを探してみたいところですが、Bretagne Traditional Musicと検索して出てきた映像から取り上げてみます。一本目の伴奏をしているボンバルドとビニューは、典型的なブルターニュの音。女性達の衣装は、まさにゴーデック・シスターズを思わせる特徴的なブルターニュの伝統衣装です。二本目のSoazig(ソアジグと読んで良いのかは不明)は確かBudaからCDのあったハープの女流演奏家。

breton music

Breton folk music - Soazig - Ar Soudarded

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年10月 2日 (金)

アスマハーン / アラブの花

今日は久々に新譜紹介です。美貌の歌姫として知られたアスマハーンは、1917年シリア生まれ。名歌手兼ウード奏者のファリード・エル・アトラッシュを兄に持ちます。しかし、活動絶頂期の1944年に自動車事故により26歳という若さで亡くなってしまい、今なお伝説のように語り継がれています。
彼女の録音は、90年前後頃からディスクアラブ(Club du Disque Arabe(AAA))などフランスのレーベルから何枚も出ていました。しかし、レーベル自体の活動停止などで、久しく彼女の盤も見ることが少なくなっていましたが、この度エジプトのMLPレーベルの音源がBEANS RECORDSから「アスマハーン / アラブの花   伝説の歌姫 録音集」(原題:ASMAHAN / Double Best)として、日本語解説付きで発売されました。1940年前後とは思えない美しい映像と音源で、往時の艶美な歌声をどうぞ。この盤の2枚目の6曲目『Emta Hataraf』(いつ気がついたの)を、映画の劇中で歌うシーンの映像です。

اسمهان - امتى حتعرف

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年10月 1日 (木)

再びBoys of the Lough

他にアイルランドのトラッドと言えば、チーフタンズやポーグスくらいしか思いつかない程、個人的には疎いエリアですが、前にも取り上げましたBoys of the Loughが、やはりとても素晴らしい演奏を披露していることは、よく分ります。Margaret's Waltz / Captain Carswell / Jig of Slursの3曲メドレー。特にフィドルの技には目が釘付けです。

Boys of the Lough 2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2015年9月 | トップページ | 2015年11月 »