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2015年11月

2015年11月30日 (月)

パヴァーヌとガイヤルド

アルマンドに似た舞曲として、パヴァーヌの名前が上がっていました。パヴァーヌと言えば、ルネサンスの舞曲よりも、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」や、フォーレのパヴァーヌの方が広く知られているでしょうか。アルマンドについては、「16世紀のフランスでは、地面に足をつけた中庸の遅さ、の2拍子のダンスで、組になった男女が列を作って進みながら踊るダンスであった。パヴァーヌに似ているが、それよりは若干速いとされる。」とウィキペディアにあります。パヴァーヌは16世紀のヨーロッパに普及した行列舞踏で、宮廷舞踏としてはアルマンドに追い落とされた後も、フォーレやラヴェルの時代を越えて、現代までもその影響は生き続けているようです。16世紀イングランドの女王エリザベス1世は、ガイヤルドと並んでパヴァーヌを偏愛したそうで、荘重なパヴァーヌと急速な3拍子の跳ね踊りのガイヤルドはしばしば組み合わせて演じられたとのこと。その組み合わせのyoutubeもありました。

Pavane - Galliard

Ravel "Pavane pour une infante défunte" 1922 piano roll

モーリス・ラヴェル自身のピアノ演奏のピアノ・ロール録音。甘美な旋律は余りに有名です。

Faure Pavane Op 50 - Die 12 Cellisten der Berliner Philharmonker

ベルリン・フィルの12人のチェロ奏者による、フォーレのパヴァーヌ。フォーレらしい絶美の名旋律。確か時代劇「御家人斬九郎」に使われていました。

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2015年11月27日 (金)

ジーグとクーラント

アイルランドの音楽を見ている時にジーグは取り上げましたが、たまたま良いサンプルが出てきたので、クーラントの方は昨日と同じ映像になりますが、並べてみます。どちらもバロック舞踊の良いサンプル映像です。こうしてみると、3拍子や8分の6拍子などの3拍子系がいかに多いか改めて気付きました。ジーグよりは少し遅めの典雅なクーラントと、回るように速いジーグ。その違いはステップなどにあるのでしょうが、J.S.バッハの音楽などで聞くよりは、その違いが分りにくいような気もします。

Baroque Dance - Gigue / Il Giardino Armonico

Courante

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2015年11月26日 (木)

クーラントの踊り

アルマンドについては「17世紀には作曲家によってテンポにある程度の自由度がある4拍子の舞曲にされた。 その後の作曲家たちは自由な発想でアルマンドをとらえ、対位法を取り入れたり、さまざまな幅のテンポのものが作曲された。」とウィキペディアあるように、元の舞曲からは離れていっていると見て良いのでしょう。アルザスで最初に見た踊り辺りが、オリジナルの流れを汲む、近いものかも知れません。
一方、 バロックの組曲でアルマンドとサラバンドの間におかれるクーラントに関しては、よりはっきり分る舞踊の映像がありました。バロック組曲の最後に置かれるジーグと並んでテンポの速い曲のイメージが強く、一般に3拍子のフランス風舞曲とされますが、イタリアにもあってコッレンテと呼ばれていました。一本目の宮廷舞曲のようなのが最もバロックのクーラントのイメージに近いですが、2本目は随分とテンポがゆっくり目です。今回もマイスキーの演奏でJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲3番のクーラントと並べてみます。

Courante

Courante Dance

Bach - Cello Suite No.3 iii-Courante

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2015年11月25日 (水)

チェロ、ヴァイオリン、ピアノによるアルマンド

舞曲としてのアルマンドの特徴の確認できるような、東フランスのアレマンの伝統舞踊があればと探している訳ですが、なかなか見つからないので、その源流に当ると見られるバロック時代の作品の中でも、やはり特に素晴らしいJ.S.バッハのアルマンド作品をもう少し並べて見ておきたいと思います。チェロ、ヴァイオリン、ピアノによる演奏です。

'J.S. Bach - Suite for Solo Cello no. 1 in G major - Allemande' by Denise Djokic

全ての音を十分鳴らすのではなく、弱音の余韻のある音で表現するような、こういうスタイルは、やはりビルスマ以降のバロック・チェロの潮流の影響でしょうか。とても美しい1番のアルマンドです。

Bach Partita No 2 for Violin (Allemande)

名曲シャコンヌを最後に置く、無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ2番のアルマンド。演奏者名が分りませんが、素晴らしい演奏。動画で確認できるのは意外に少ないです。

Glenn Gould - Bach - BWV 828 - 2 - Allemande

ピアノの鬼才グレン・グールドがパルティータ4番のアルマンドを弾いています。グールド・ファンは目が釘付けの映像でしょう。私もその一人ですが(笑)

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2015年11月24日 (火)

バロック時代のアルマンドの踊り

バロック時代のアルマンドの踊りを復元している映像がありました。フランス・バロック期の作曲家リュリのバレエ音楽からアルマンドの部分に振り付けされているようです。この曲でも、ちゃんとアウフタクト(前の小節の終わりのしっぽのような部分)から始まっています。
20日にJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲6番のアルマンドを上げましたが、技術的には6曲中最も難しいだけでなく、天上的に美しい音楽でした。バロック時代の陽気なドイツ舞曲アルマンドが精神的に昇華されたような音楽になっていましたが、本来のアルマンドは今日の映像で見られるように、スキップするかのような軽やかさや、若干ユーモラスな一面もあります。無伴奏チェロで言えば、3番のアルマンド(今日の3本目)などは最もそのような踊りとしてのアルマンドに近いのかも知れません。しっぽと言っても、この曲では小節終わりの音ではなく、終わりの3つの音になっている点がユニークです。

Baroque Dance - L'Allemande

Allemande - Dança de corte barroca

Bach - Cello Suite No.3 ii-Allemande

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2015年11月20日 (金)

アルマンドの話

ロレーヌの伝統音楽では結局見当たらず、一昨日のアコーディオン奏者も、どうやらアルザスの人のようでした。想像以上に、東フランスにおけるアルザスの文化的な存在感は大きいのかも知れません。アルザス語などのドイツ南西方言は、総称してアレマン語とも言われますが、アレマンと聞いてクラシック・リスナーが思い出すのは、一般にドイツ舞曲と言われるアルマンドでしょう。「ドイツ語」をフランス語で「アルマン(Allemand)」と言うのは、アレマン語を話すアレマン人にルーツがあると言われるように、バロック舞曲のアルマンドも当時のこの辺りの舞曲が雛形になっていたのでしょうか。J.S.バッハなどのバロック期の組曲に必ず出てくるアルマンドは、アウフタクトで始まる特徴的なリズムを持っており、このリズムが現代のアルザスに残っていたりすると、とても面白いので探しているところです。J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲中、最も難しい6番のアルマンドを、ミッシャ・マイスキーの演奏でどうぞ。

Bach - Cello Suite No.6 ii-Allemande

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2015年11月18日 (水)

ロレーヌのアコーディオン

アルザス=ロレーヌ、と並べて言われることの多い東フランスのドイツに隣接する地域ですが、ロレーヌの方は音楽で掘り下げたことはなかったので、この機会に少し見てみます。フランス語ではロレーヌ(Lorraine)ですが、ドイツ語ではロートリンゲン(Lothringen)と呼ばれます。西にはスパークリングワインのシャンパンで有名なシャンパーニュ地方が隣接しています。何か特徴的な音楽はあるかなと思いましたが、今の所は辛うじて今日の一本くらいのようです。

Vincent & Maryline Menweg - France 3 Lorraine le 22/03/2008

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2015年11月17日 (火)

アルザスのアコーディオン

今日の一本は、アルザスのアコーディオンをフィーチャーしているようです。映像もコルマールを初め、アルザス各地の美しい街並みが次々HDで出てきます。言葉はドイツ語の方言、建築や衣装もドイツ風ですが、アコーディオン音楽を聞くと、やっぱりフランスだなぁという思いを強くします。こういう小粋な3拍子の曲調は、ドイツでは聞かないように思いました。

Cœur d'Alsace - Vignobles, villages fleuris et maisons traditionnelles

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2015年11月16日 (月)

コルマールの街

フランスで足踏みしている間に、大変なことになってしまいました。犠牲になられた方々のご冥福を祈ると共に、何とかこれ以上大変なことにならないよう願うばかりです。
12日にアルザスの音楽と踊りを取り上げましたが、メルヘンの世界がそのまま現実になったような美しい街として知られるコルマールでの映像でした。ジブリ作品の「ハウルの動く城」の舞台にもなっていたそうです。音楽と言うより、美しい街並みを拝見ということで今日は2本アップしておきます。

Colmar vue par Delphine Wespiser

Colmar - France

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2015年11月12日 (木)

アルザス地方の音楽と踊り

北フランスの旅、まずはライン川沿いのアルザス地方から。北と言うより、東フランスですが。
17世紀から19世紀にかけて何度もフランスとドイツを行き来した土地だけあって、言葉もドイツ語の方言のアルザス語が話されており、当然音楽や踊りもドイツ風です。言われなければフランスと分らない程かも知れません。とにかく家の作りや伝統的な衣装など、見えてくるもの全てがドイツ的です。しかし、多くの住民はフランス語とアルザス語のバイリンガルだそうです。2本目のようなコントとかにその一端が聞こえて、文化の混合具合が何とも面白いです。Witzoweは綴り的にポーランド語かと思いましたが。

Alsace traditional dances

Que notre Alsace est belle Witzowe

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2015年11月11日 (水)

オイルとオック

そろそろブルターニュを離れて、フランスの他の地域の音楽を見て行きたいと思います。ケルト繋がりでガリシアには飛ばず、そちらはスペインに回った際にしようかと思います。音楽だけを見てもフランスは地方別に多様な文化を見せていますが、特に南部のオック語圏(オクシタン)に顕著で、CDも数多く出ていますが、北部のブルターニュ以外のオイル語(いわゆるフランス語)地帯は余り録音も出ていないため、返って興味が湧いてきます。まずはすぐに見つかったミュゼット演奏から。

French accordion music- Jo Brunenberg - L'inconnu de Limoise - Accordeon Francais folk musette

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2015年11月 9日 (月)

Louis Capart, Anne Auffret

Anne Auffretでyoutube検索して少し前には上位で見なかったように思う動画が上がってきていますが、Louis CapartとAnne Auffretのデュオもその一つのようです。La nuit des étoiles celtiques(ケルトの星の夜)と題するシリーズの一本です。パリ生まれながら、フランス語とブルトン語(ブルターニュ語)の両方で歌うシンガー・ソング・ライターのルイ・カパールは、このジャンルでの大御所のようです。アンヌ・オーフレットと最後のTを発音しているようにも聞こえますが、ブルトン語では末尾のTを発音するのでしょうか? ここでもアンヌ・オーフレのリリカルな歌声とハープに耳が引き寄せられます。

Louis Capart, Anne Auffret - Pedenn an hini ne ket martelod

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2015年11月 6日 (金)

Concert Carhaix

アンヌ・オーフレの映像を更に見ていくと、Concert Carhaixと題するコンサートのシリーズがありまして、この2013年8月の映像がまた素晴らしく、特にケルティック・ハープの繊細かつ優美な弾き語りと、ビニュー&ボンバルド隊を従えての歌唱など、おそらく石造りと思われる会場(教会?)に心地良く響いています。Carhaixはカルハイックスではなく(笑)、カレと読み、ブルターニュ地域圏のフィニステール県のコミューンとありました。

Concert Carhaix 18 aoüt 2013 Ar Verjelenn - Re An Are, Anne Auffret

Concert Carhaix 18 aoüt 2013 Salud deoc'h iliz ma farouz - Re an Are hag Anne Auffret

Concert Carhaix 18 aoüt 2013 Santez Trefina - Re an Are hag Anne Auffret

Concert Carhaix 18 aoüt 2013 Da feiz hon tadou kozh - Re An Are et Anne Auffret

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2015年11月 5日 (木)

Kantik Sant Erwan

他にも興味深い演奏が多いので、もうしばらくAnne Auffret(アンヌ・オーフレ)の活動に焦点を絞ってみます。今日の一本は、オルガン伴奏によるブルターニュ語のカトリック聖歌のようです。歌詞が出ていますが、フランス語とは全く異なる言葉なので、全く分りません。下の方にフランス語の対訳が入っています。
オルガンの響き、独特な彫刻や絵画など、興味深い点が多々あります。ブルターニュ音楽の2つの代表楽器、ビニューの音はオルガンの音に紛れているのか、よく分りませんが、甲高いボンバルドはここでも目立つ活躍をしています。

Kantik Sant Erwan

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2015年11月 3日 (火)

suite Genovefa anne auffret

ブルターニュのディーヴァと言って良いと思える、Anne Auffret(アンヌ・オーフレ)については、例のKeltiaのSonjしか知らなかったのですが、youtubeには彼女が音楽を担当した色々な舞台などの映像が上がっています。特にsuite Genovefa anne auffretと題する一本は、Suite hommage à l'oeuvre Breiz-Izel d'Olivier Perrin. Une chorégraphie d'Alain Salou sur une musique d'Anne Auffret.とコメントにある通り、18、19世紀ブルターニュの画家Olivier Perrin(オリヴィエ・ペラン)の絵画作品へのオマージュのようで、振り付けはアラン・サルー、音楽がアンヌ・オーフレとあります。ブルターニュ絵画のモデルになった風景を髣髴とさせる、幻想的な程に美しい舞台と歌声に聞き入りました。

suite Genovefa anne auffret

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2015年11月 2日 (月)

Anne Auffretの歌とハープ

例のKeltiaのSonjという宗教歌アルバムで天使のような歌声を披露していた、ヴォーカルのAnne Auffret(アンヌ・オーフレ)で検索したところ、彼女のyoutubeも色々ありました。20年余り経っていますが、まだまだ瑞々しい歌声で感激しました。ブルターニュのケルティック・ハープを弾き語りしています。ビニューとボンバルドもちゃんと入っています。動画を見るのは初めてで、youtubeの有り難さをひしひしと感じる映像です。

Keltia Musique.TV Jean Baron / Christian Anneix / Anne Auffret.flv

Keltia Musique.TV Louis Capart - Anne Auffret.flv

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