バロック時代のアルマンドの踊り
バロック時代のアルマンドの踊りを復元している映像がありました。フランス・バロック期の作曲家リュリのバレエ音楽からアルマンドの部分に振り付けされているようです。この曲でも、ちゃんとアウフタクト(前の小節の終わりのしっぽのような部分)から始まっています。
20日にJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲6番のアルマンドを上げましたが、技術的には6曲中最も難しいだけでなく、天上的に美しい音楽でした。バロック時代の陽気なドイツ舞曲アルマンドが精神的に昇華されたような音楽になっていましたが、本来のアルマンドは今日の映像で見られるように、スキップするかのような軽やかさや、若干ユーモラスな一面もあります。無伴奏チェロで言えば、3番のアルマンド(今日の3本目)などは最もそのような踊りとしてのアルマンドに近いのかも知れません。しっぽと言っても、この曲では小節終わりの音ではなく、終わりの3つの音になっている点がユニークです。
Baroque Dance - L'Allemande
Allemande - Dança de corte barroca
Bach - Cello Suite No.3 ii-Allemande
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