オクシタンの夜
南仏に戻ります。オクシタンのトゥルバドゥール(吟遊詩人)の古楽的演奏は色々ありそうですが、こちらは典型的なタイプと言えるでしょうか。ここで見える楽器の内、リュート、レバーブ、レクのような枠太鼓は、隣のスペインが後ウマイヤ朝~グラナダ王国までのイスラーム諸王朝だった頃にスペインから入ったものでしょうか。アラブ・アンダルース音楽で使われる楽器に、とてもよく似ています。南仏でカタリ派が広まり、トゥルバドゥールが活躍した中世の同時代には、すぐ隣のスペインではアラブ音楽が演奏されていました。カウンターテナーはイスラーム時代のスペインにはないと思いますが、これはイタリアから入ったのでしょうか。
Nuits Occitanes: Songs of the Troubadours by l'ensemble Céladon - Album trailer
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