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2016年3月

2016年3月31日 (木)

Di Provenza il mar, il suol

プロヴァンスと聞くと、まず思い出すのは、実はこの曲だったりします。ヴェルディの歌劇「椿姫」の中で、ヴィオレッタに裏切られたと思い込んだアルフレードを、彼の父ジェルモンが「故郷のプロヴァンスに帰ろう」となだめるアリア「プロヴァンスの海と陸」(Di Provenza il mar, il suol)です。バリトンの深々とした美声は、プロヴァンスの美しい風光をよく表しているように思います。(行ったことはないのですが(^^;(笑))
高校時分に最初に聞いたのが、マリア・カラスのヴィオレッタ、ジュゼッペ・ディ・ステファノのアルフレード、エットーレ・バスティアニーニのジェルモンで、指揮は若き日のカルロ・マリア・ジュリーニ、ミラノ・スカラ座管弦楽団の1955年のライブ録音でした。モノラル録音ですが、今でもこれ以上のトラヴィアータ(椿姫)は聞いたことがありません。youtubeは、正にこの録音の中のバスティアニーニの名唱。

Traviata - Di Provenza il mar, il suol - Ettore Bastianini

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2016年3月29日 (火)

カマルグのフラメンコと闘牛

木曜の放送の後で久々に強烈な風邪を引きまして、花粉症とのダブルパンチに悩まされております。何とかラジオ初収録までには治したいと思っております。
金曜に見ましたアレスキーは、どうやらアルジェリアのカビール地方の歌手で、マルセイユでのライブ映像のようでした。移民なのか来仏しているのか、とても分りにくいです。同じプロヴァンスにカマルグという地方がありますが、ここも「ジプシーとピンクフラミンゴと野生の白馬がいる湿地帯」というユニークな土地柄で、映画「フレンズ/ポールとミシェル」の舞台にもなりました。フラメンコ・ギターの名手マニタス・デ・プラタがカマルグに住んでいたのかどうかは不明ですが、確かに南仏の出身で、彼の出てくる素晴らしいカマルグ・ジプシーのドキュメンタリー映像がありました。(あのジプシー・キングスも、プロヴァンスのアルル出身でした。スペインと思い込んでいる人は多いかも)

Musics-dances from Camargue with Manitas de Plata 1974 - RARE

La Course Camarguaise (Bullfighting in Camargue style), Camargue, France [HD] (videoturysta)

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2016年3月25日 (金)

マルセイユのアレスキー

南仏最大の港湾都市マルセイユの音楽状況はどんな感じなのかも、気になっていました。アルジェリア系移民と思われる歌手arezki moussaouiがラウート?(フレットのあるウード)を弾き語っていて、ダラブッカの伴奏に、ダンスが入ります。ジャンルとしてはシャアビになるでしょうか。arezkiと聞くと、真っ先に思い出すのは、前衛シャンソン歌手ブリジット・フォンテーヌの共演者アレスキーで、彼もアルジェリア系でした。

xu38c9 arezki moussaoui avrid d marseille music

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2016年3月23日 (水)

レシフェのフレーヴォ 「サウダーヂ」

またいきなり飛躍しますが、今日はブラジル北東部のカーニヴァル音楽のフレーヴォの名歌「サウダーヂ」です。ブラジル各地の民俗音楽を集成したDiscos Marcus Pereiraの素晴らしいシリーズの一枚、Musica Popular do Nordeste 1で聞いた曲で、CDのクレジットにはLuis Bandeira(この曲の作曲者?)とかAntonio Mariaとしか書いていませんが、youtubeから推測するに、この女性歌手はマリア・ベタニアでしょうか? CDとは違うアレンジですが、同じ曲です。南米の哀愁味のあるこういう歌には、他では代え難い魅力があります。
Nordesteは、英語ならノースイーストですが、ポルトガル語の発音はノルデステよりノルデスチの方が近いようです。ブラジル北東部のバイア地方などのノルデスチは、ブラジル音楽の揺籃の地であり、黒人のカンドンブレの音楽に、ヨーロッパからのポルカやマズルカ、マーチなどがブレンドされて(ノルデスチで、かどうかは不明ですが)フレーヴォやサンバが生まれたようです。
と言う訳で、明日24日は地元のFMラヂオバリバリの20時からの番組「ぽれぽれちろりんごーるど」のゲスト出演6回目で、五輪が近いと言う事でブラジルの音源をかけます。明日のブログアップはお休みすると思いますm(_ _)m サンバの豪快なバトゥカーダも好きですが、「サウダーヂ」のような哀愁味溢れるサンバ・カンソンやヴィラ=ロボスのブラジル風バッハ5番などは特にフェイヴァリットです。この辺りを中心に予定しています。今治以外でも、スマホのTuneinや、PCのサイマルラジオを使えば、世界中どこでも聞けます。是非お聞き下さい。

Frevo n.2 do Recife

Antônio Maria e a saudade do Recife.mpg

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2016年3月18日 (金)

Starymonettiのブーレとブルターニュ

リムーザンを少し離れて、舞曲のブーレで検索していたら、ベルギー人アコーディオン奏者Marinette Bonnertとオーストリアのフィドル奏者Stephan "Stoney" Steinerのデュエット、Starymonettiが出てきまして、なかなか良かったので今日は彼らの演奏を2本。ブーレはフランス起源の舞曲と言われますが、このブーレを作曲したのはBlowzabellaのメンバーの一人でイギリス人のJo Freya。とてもモダンで洒落たブーレです。2本目のSuite An Droは、フランス北西部のケルトの地、ブルターニュの舞曲とのこと。こういう欧州内の国や地方を越えた楽士による色々な舞曲の交流は、昔から行われてきたことなのでしょう。

Starymonetti: Bourrée "De Montford" (Jo Freya)

Starymonetti: Suite An Dro

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2016年3月17日 (木)

ロレーヌのトゥルバドゥール

今日のLes Troubadours des Bruyères(ブルイエールのトゥルバドゥール)は、曲名が Parade Limousine(リムーザンのパレード)となっていますが、Bruyèresはフランス北東部のロレーヌ地方の町のようです。何故リムーザンの名が出ているのか、ドイツ風な面が強い東北部から見てオクシタンはどう見えているのか、気になるところです。
使われている楽器は、手回しヴァイオリンのハーディーガーディーと、ボタン・アコーディオン。ハーディーガーディーは西ヨーロッパではメジャーな楽器ですが、そう言えば当ブログに登場するのは初かも知れません。やはりオクシタンの音楽とは大分異なる感じですが、北東部の音楽のサンプルがアルザス地方以外なかなか見つからなかったので、これはこれで面白い演奏ですし、良かったと思っています。アルプスやドイツの音楽と、古い時代のシャンソン的な面が入り混じって聞こえます。

先日告知しました4月7日からのラジオ番組の名前が決まりました。
 
ベタで、どストレートです(笑)
やすきよのパンチdeデートとか、なるほどtheワールドのもじりですが、アラフォー以下の人は知らないかも(^^;(笑)

  番組名 ゼアミdeワールド
  パーソナリティ名  ほまーゆん

  毎週木曜 17:15~17:30
  再放送 毎週日曜 15:00~15:15

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

6回目のちろりん出演は、3月24日20時で、今度は五輪の近いブラジル関係(サンバ、ボサノバだけでなく、ヴィラ=ロボスのブラジル風バッハ5番、映画「男と女」の音楽とかも)をかける予定です。こちらも宜しければ是非お聞き下さい。

Les Troubadours des Bruyères - Parade Limousine

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2016年3月16日 (水)

リムーザンのバグパイプと宗教的伝統歌

しばらくバタバタしていてアップできず、更に今日はかなり書いてから何故かエラーが起きて内容が全て消えてしまったため、日付を跨ぎました。
リムーザン地方の伝統的な歌も色々と出てきました。目立つ楽器はバグパイプで、その伴奏でカトリック聖者と思しきSaint Martial(サン・マルシャル)を讃える歌を歌っていますが、老若男女の歌声の熱さが印象的です。こういう歌は、随分と北フランスの音楽とは違う印象です。リズムが8分の9拍子で取れるように聞こえますが、これはフランス起源とされているブーレやクーラントとは違うように思います。サン・マルシャルで調べてみると、古楽の有名な写本があるそうですが、ここで歌われているのは、その一曲なのでしょうか? リモージュはリムーザンの首府で、この地方は中部フランスですが、オクシタン(南フランス)に入り、リムーザン語は北オック語に入るようです。以下はこちらから
サン・マルシャル楽派は、南フランスのリモージュにかつて建てられていたサン・マルシャル(St. Martial)修道院に残されていた1100年頃と見られるトロープス集の写本から、その修道院を中心に装飾の多いオルガヌムを作曲して初期の多声音楽を発展させたと推定されている人々の事である。

Chanson de la Saint Martial en patois Limousin

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2016年3月10日 (木)

5年目の牛追唄

早いもので、明日11日で震災から5年になります。毎年11日は被災地の民謡を取り上げていました。今年は一日早いですが、このブログを見られる時は11日になっていますので、10日の内に上げておきます。11年に上げた時から、鎮魂歌に聞こえて仕方なかった岩手民謡「南部牛追唄」を今年も上げておきます。モンゴルの馬頭琴による演奏は2,3年前にも上げたと思いますが、とても素晴らしいので再度。チェロ演奏もありましたが、馬頭琴には負けているようです。3本目には正調の素晴らしさを現代に伝える福田こうへい氏の歌唱。これは初アップだったと思いますが。

南部牛追い唄 NAGISA/馬頭琴

南部牛追い唄 (Nambu Ushioi Uta)

福田こうへい 「南部牛追唄」

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2016年3月 9日 (水)

ラジオ番組

今日は告知です。

4月から今治の放送局、FMラヂオバリバリの15分番組を担当することになりました。
毎週木曜 17:15~17:30
再放送 毎週日曜 15:00~15:15

大成ケイボンさんの番組ゴーゴーヒストリーが3月で終るそうで、その後に入ることになります。初放送は4月7日。もちろん今治以外でも、スマホのラジオアプリTuneinや、PCのサイマルラジオを使えば、世界中どこでも聞けます。よろしければ是非お聞き下さい。

そんなわけで、今週中に番組名とパーソナリティ名を考えないといけません。

これまで5回のちろりんさんの番組出演の際にかけたイラン、トルコ、アラブ、ロシア、東欧などの音楽を少し突っ込むところから始めるか、22年前にライナーノーツを担当したジョン・ゾーンのマサダからユダヤ音楽全般に飛ぶか、中身についても色々と考え中。クラシック、民族音楽、純邦楽の垣根を越えた感じで進めようと思います。リクエストもどしどしお寄せ下さい。音源を持っていれば、かけられますので。

FBだけでなく、ZeAmiのHP、当ブログなどで宣伝したり、番組でかけられなかった音源をそちらで取り上げたりもあると思います。そして、たまにチェロやヴァイオリンの生演奏も。

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2016年3月 8日 (火)

リムーザン地方の音楽

ユセルのあるLimousin地方の伝統音楽は、結構色々なレーベルから出ていましたので、youtubeもあるかなと思って見てみましたら、古楽関係が今の所多く出てきております。Contraclauというイタリアの古楽グループの演奏は、見慣れない弓奏楽器と、ウードらしき弦楽器、ペンディールのような枠太鼓などによる、幾分アラブ的な要素を感じさせる音楽でした。
作曲者のGuiraut de Bornelh(ギラウト・デ・ボルネーユ)は、12世紀リムーザンのトゥルバドゥール(吟遊詩人)で、下層階級の出身(トロバイリッツとは真逆)とのこと。更にウィキペディアには「リモージュの子爵の居城とつながりがあり、文芸の才能によって「トルバドゥールの巨匠」と呼ばれた。冬に学問に携わり、夏に二人の歌手を従えて放浪に出た。生涯を独身で通し、稼いだ金を実家と生地の聖ジェルヴェーズ教会に送り続けた。」とありました。やはり、カタリ派に近い生涯だったのでしょうか。

Guiraut de Bornelh - Reis Glorios (alba) - arr. La Contraclau

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2016年3月 7日 (月)

ユセルの街

アニメの「家なき子」にユセル(Ussel)という街が出てきましたが、妙に印象に残っています。てっきりオーヴェルニュの山中の町かと思ったら、西隣のリムーザン地方でした。この地名は、ガリア語で『高い』を意味する-uxselloに由来するそうです。一本目のノスタルジックな町の風景はアニメを思い出させるものがありますが、女性吟遊詩人トロバイリッツ関連の映像もありました。12、3世紀の男性のトゥルバドゥールに対して、女性のトロバイリッツは高貴な女性が多かったそうです。曲名にGui d'Usselとあります。グイというのは対訳にヤドリギとありましたので、「ユセルのヤドリギ」となるでしょうか。

Memoire du siecle Ussel.wmv

La Nef, Seán Dagher & Shannon Mercer - Gui d'Ussel - Trobairitz - (English)

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2016年3月 4日 (金)

ベチコさんのヴァイオリン

どうも火曜に聞いたベチコさんのヴァイオリンの音が忘れられませんので、今日も南仏には戻れません(^^;(笑) モンティのチャールダッシュ、森の中での即興(原曲あり?)、アイリッシュのフィドルを披露している演奏の3本です。ブルーグラスやケルトも取り入れているようですが、彼女の音楽性は(衣装の感じとかも)やっぱり東欧とかユダヤの音楽にも、とても相性が良いように思います。ライブ会場で2枚組CDを購入しましたが、その中のチャラン・ポ・ランタンのアコーディオンとのデュオでは、東欧風な哀愁が迸り出ていて、実に良かったです。ハシケンさん以外との演奏も聞いてみたいものです。このCD、解説文も彼女らしくとても面白いのですが、字が小さくて、老眼鏡をかけた上に虫眼鏡がないと読めないので、まだ解読が進んでおりません(^^;(笑)

Chardash / 熊坂路得子+磯部舞子

3作品 購入特典映像【 森篇 】

The Mouth of The Tobique

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2016年3月 2日 (水)

坪山さんのワイド節

昨日のハシケン&ベチコ@浄土寺は、最高に楽しいライブでした。休憩時間に「ワダツミの木」やワイド節の話をしたら両方やってくれました! ワイド節以外でも、ハシケンさんの声が坪山豊さんと段々オーバーラップ。何と元さんの「君ヲ想フ」はハシケンさんの作曲でした。「ワダツミの木」と同じ位好きな曲でした。ベチコさんの目眩くようなヴァイオリン奏法や、クラシックを含むヴァイオリン音楽についても、ご本人から色々お話を聞けました。
と言う訳で、作曲者である坪山豊さん自身の弾き語りで「ワイド節」。名瀬にある奄美島唄の民謡酒場「かずみ」の映像もありましたので、一緒にどうぞ。02年に行って以来行けてません。懐かしいです。その時、坪山さんと西かずみさんの共演は残念ながら見れませんでした。著作権のしばりでしょうが、一般に純邦楽のyoutubeはほとんど見かけませんが、奄美民謡は坪山さんのような最高の唄者の映像がどんどん上がっていてビックリします。

坪山豊「わいど節」奄美でシマ唄を聞く

奄美シマ唄酒場『かずみ』

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