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2016年6月20日 (月)

Brahms Hungarian Dance No.1.

今週のラジオでは、ナーゼリーの音楽を予定しておりますが、今日はちょっと寄り道しまして、ハンガリー舞曲です。先日弦楽合奏団で5番を弾いたばかりで、次は1番にもトライしようとしておりますので。前に書いたかどうか分りませんが、ブラームスのハンガリー舞曲の1番は、1980年頃にチェリビダッケの心躍る名演を聞いて以来忘れられない曲です。ブラームスにジプシー音楽を教えたエドゥアルト・レメーニが採譜していたのかどうかが気になる曲で、おそらく19世紀のチャールダッシュの一つではないかと思います。ジプシーは楽譜を残さないので、現代のジプシーには忘れられたチャールダッシュになっているのでしょう。
とても有名になっている「モンティのチャールダッシュ」以外に、星の数ほどの無名のチャールダッシュがありますが、一度耳にしたら心を捉えて離さないメランコリックな旋律美の曲が少なからずあります。よくチャールダッシュは、本当のジプシー音楽(ケレマスキ・ジリやメセラキ・ジリなどの農村ジプシー音楽)でも、本当のマジャール音楽(「飛べよ孔雀よ」のようなアジア的な五音音階の民謡など)でもないと言われますが、だとしてもその音楽としての価値は、いささかも変らないだろうと思います。この映像のオーケストラは、ベーケーシュ地方の団体のようです。本場ハンガリーのノリが感じられる演奏です。(ブラームスの1889年の自作自演録音があることを最近知りました)

Brahms Hungarian Dance No.1.

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