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2016年6月16日 (木)

鴬の声とドゥドゥクの美しき出会い

アリザーデさんの映像を久々に幾つか見ていて、アルメニアの名歌sari galinが目に留まりましたが、確かEndless Visionに入ってたなと思い確かめたら、やっぱりありました。ホセイン・アリザーデとアルメニアの至宝ジヴァン・ガスパリアンが組んだEndless Visionは、2006年グラミー賞ワールド・ミュージック部門にノミネートされた名盤。もう録音から13年も経つのですね。その事に驚きました。2004年の来日時には、アリザーデさん、アフサーネさん、ホルシドさんらの御一行に、金魚の糞のようについて歩いたことを思い出します(笑) Endless Visionのパーソネルは4人くらいはラーゼ・ノウをやった年の来日時と同じです。早稲田や芸大でのワークショップや昼食にも同行し、間近でアリザーデさんの妙技を目の当たりにした時は、感涙が流れました。アフサーネさんの優しい歌声も忘れられません。

hossein alizadeh sari galin

<Endless Visionの演奏者>
ホセイン・アリザーデ(Shourangiz)
ジヴァン・ガスパリアン(Duduk)
ハムアーヴァーヤーン
アフサーネ・ラサーイー(Vo)
ホルシド・ビアーバーニー(Vo)
M.アリ・アハディ(Vo)
アリ・サマドプール(Vo)
アリ・ブスタン(Shourangiz)
M.レザ・エブラヒミ(Oud)
ベーザード・ミルザーイー(Tombak,Daf,Naghareh)
アルメン・ガザリヤン(Duduk)
ヴァズゲン・マルカリアン(Bass Duduk)

<以下Endless Visionのレビュー拙稿>
アリザーデとアルメニアのドゥドゥクの巨匠の注目の共演盤。バックはRaze Noなどでお馴染みの、ハムアーヴァーヤーンのアンサンブル。その一見奇抜とも思える組み合わせに驚いていたが、聞いてみてそんな心配は吹き飛んだ。隣の国だから似た部分は元々多いのだろう。アルメニア語はペルシア系と思われていた時期もあった位だから。「東京の夏」で来日した女性歌手二人はアルメニアの歌も歌い、またこれが実に素晴らしい。また弦楽器シュールアンギーズの陰影に富んだ音色は、とてもアルメニア音楽向きに聞こえる。タンブールを更に内省的にしたような音色。弦楽器、ドゥドゥク、歌のいずれも哀感に溢れた絶美の演奏。2003年テヘランでのライヴ録音

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