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2016年9月 1日 (木)

おわら 風の盆

ゼアミdeワールド22回目の放送、木曜夕方終りました。再放送は4日15時です。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源ですが、youtubeはほとんどが他の演奏者です。水曜には23回目の収録に行ってきました。

収録は8月24日にしておりますが、放送されるのはちょうど二百十日の9月1日ですので、「おわら 風の盆」を取り上げてみました。この番組で何で民謡?と意外に思われるかも知れませんが、4月の初回に言いましたように、民族音楽の定義は、各国固有の古典音楽、宗教音楽、民俗音楽(民謡、民衆音楽、大衆音楽)の全てですので、広義で取れば、日本の民謡や純邦楽はもちろん、西洋のクラシックもすっぽり入ります。

越中おわら節とは、富山県八尾町の「風の盆」と言われる9月1日~3日間の盆踊りで歌われる盆踊唄で、三味線に加えて胡弓が奏されますが、その音色は哀調があり涼しい秋風を思わせます。元禄十五年(1702年)の盂蘭盆に初めて三味線、太鼓、胡弓に合わせて町内を練り歩いて以来、町の行事として定着し、二百十日の毎年9月1日~3日間踊るようになったと伝わっています。通常のお盆より半月遅く開催され、期間中は夜通し踊られるそうです。二百十日は台風襲来の特異日とされるので、風鎮めの祭の意味合いもあるようです。編み笠を被った女踊りの艶やかで洗練された身のこなし、宵闇の中で聞く胡弓の音色のブレンドは、また格別風情があるだろうと思います。

<越中おわら節 (男子踊り、女子四季、豊年踊り)>
4K 越中八尾 おわら風の盆 2015 鏡町 - あいの風 Ver15


おわら節は富山の民謡ですが、高橋治さんの小説「風の盆恋歌」などを通して、民謡を越えた人気もある曲だと思います。2000年前後だったと思いますが、私が新内をやっていた頃に、家元の公演でおわら節とのジョイントをすることがありまして、神奈川の富山県人会の皆さんの演奏を間近で見たこともあります。一度八尾を訪ねてみたいと思いつつ、早10何年になりましたが、いつか実現したいものです。その後も新内と民謡のジョイントがありまして、佐渡島の佐渡おけさと並ぶ二大民謡の一つ相川音頭との共演もありました。「義経弓流し」のくだりでしたが、能楽の影響を感じさせる凛とした節回しと踊りで、また大変に興味深かったです。

今日は、折口信夫にも師事したという三隅治雄さん他の共著「日本民謡辞典」を参考にしました。
ブラジル特集の中で急に出せなかったのですが、阿波踊り特集が出来なくて残念でした。「裸のラリーズ」のメンバーでもあった久保田麻琴さんの現地録音が6枚出ていて、ワールドミュージックリスナーに受けているようです。また来年の夏にでもやってみたいと思います。

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