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2016年11月21日 (月)

イスラエルの歌 シュリ・ナタン、イラニート、エステル・オファリーム他

ゼアミdeワールド33回目の放送、日曜夕方に終りました。23日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源です。

今日はイスラエルの音楽の2回目です。前回最後にかけました「黄金のエルサレム」を初め1970年前後の歌が多いので、今ではナツメロになるのかも知れませんが、とてもノスタルジックで哀愁味のあるメロディのきれいな歌が多いので、日本人にも受けが良いのではと思っております。ユダヤの音楽と言うと、有名どころでは森繁さんでお馴染みのミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」がありますが、あれは東欧系ユダヤ人の世界の話で、憂いに満ちた旋律は日本人にもストレートに訴えかけるものがあったと思います。こちらもいつか東欧の音楽やクレズマー音楽の方に回ってきた頃に、オリジナルのハイアム・トポル主演のサントラ含め取り上げようと思っております。

まず、前回曲が途中で終っていた「黄金のエルサレム」を全て聞きたいと言う声がありましたので、こちらから行きましょう。この非常に美しい曲を作詞作曲したナオミ・シェメルさんは、まるで日本人のような名前ですが、ユダヤ人女性にもある名前です。彼女はリトアニア系ユダヤ人の家系だそうです。最初に歌ったシュリ・ナタンのギター弾き語りの貴重なyoutube映像がありましたので、ZeAmiブログに上げておきました。ZeAmiHPにリンクして有りますので、是非ご覧下さい。「民族音楽」でぐぐると大体一ページ目にZeAmiHPが出てきますが、トップにリンクしてあります。

<Shuly Nathan / Yerushalaim Shel Zahav>
Shuly Nathan - Yerushalayim shel zahav (live in France, 1968)

youtubeは沢山ありますが、やはり若い頃の歌唱が一番です。

次に、イスラエルのジョーン・バエズと形容されたりもするシュリ・ナタンの歌唱で、Ani`im Zmirotをどうぞ。90年代前半に広尾のシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)でのシャバト(安息日)を見学した際に歌われていた旋律と同じで、とても素晴らしいと思った歌です。歌詞は旧約聖書サムエル記下23章1節のヘブライ語原文です。

<Shuly Nathan / Ani`im Zmirot>
Shuly Nathan - An'im Zmirot (Israeli Song)


次に女性歌手イラニートの歌唱でヌリート・ヒルシュ作曲のバシャナー・ハバアー(来年こそは!)です。イラニートはポーランド系ユダヤ人の家系で、だからでしょうか「バシャナー・ハバアー」のようなはつらつとした歌でもどこか寂しげで、他にも明るさと陰翳が入り混じった名唱を残しています。歌詞は次のような内容です。
「来年こそ! もし平和がやって来たなら、これまで許されなかった平凡な生活の楽しみに戻ることが出来るよ。まあ、見ててごらん。どんなに素晴らしい年になるだろう!」

<Ilanit / Bashana Haba`a>
אילן ואילנית - בשנה הבאה

イラン&イラニートでの昔の動画がありました!

イラニートで、もう一曲ヒネー・ロー・ヤヌームをどうぞ。歌詞は旧約聖書の詩篇121篇4節のヘブライ語原文です。この曲も90年代に教文館のヘブライ語講座で歌った、個人的にも懐かしい曲です。

<Ilanit / Hine Lo Yanum>
He Will Not Rest (HINE LO YANUM) - Klezmer - Best Jewish Songs & Klezmer music

イラニートのyoutubeはなかったので、オリジナルのハシディックな演奏で。冒頭のクラリネットはギオラ・ファイドマンです。

次に女性歌手エステル・オファリームの歌唱で、ハユー・レイロットです。北イスラエルのサフェドでシリア系ユダヤ人の家系に生まれた彼女は、前の夫のアビ・オファリームと組んで活躍し、ヘブライ語だけでなくフランス語やドイツ語などの録音も沢山残しています。非常に美しい叙情的な歌を歌う人で、「夜だった」と訳せるハユー・レイロットも代表曲の一つです。モルデハイ・ゼイラ作曲のしっとりした名曲です。彼女は美貌でも知られ、若い頃には、映画「栄光への脱出」に小さい役で出ています。イラニートと同じくEurovision Song Contestに出場歴のある人で、共に1940年代の生まれです。

<Ester Ofarim / Hayu Lailot>
Esther Ofarim - אסתר עופרים - היו לילות

ライブ映像がありました!

同じくエステル・オファリームの歌唱で、キブイ・オロット(日は落ちて)という曲です。先週取り上げましたドゥダイームの歌唱でよく知られていて、砂漠の辺境での守りに付く兵士達の歌です。
「連隊は砂漠の長い道のりを進んでいった。砂漠の道には終わりがない。砂漠に夜が訪れて、けぶるたいまつに、眠たげな太鼓の音が響く。赤みがかった月が輝く。」

<Ester Ofarim / Kibui Orot>
הדודאים - כיבוי אורות

ドゥダイームの歌唱でありました!

では、最後にキング・オブ・クレズマー・クラリネットと称されたクラリネットの名手ギオラ・ファイドマンの演奏で、敬虔派ユダヤ教徒、ハシディックの伝統的な旋律のHappy Nigunで締めたいと思います。ハッピーと言いながら悲しいところがクレズマー音楽です(笑) 東欧系ユダヤのクレズマー音楽については、何年先になるか知れませんが、またたっぷり取り上げられればと思っております。それでは、時間までどうぞ。
ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<Giora Feidman / Happy Nigun>
Giora Feidman - The Happy Nigun

同じ曲ですが、CDとは別テイクです!

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