シャヒーディーのライト・クラシカル
ゼアミdeワールド41回目の放送、日曜夕方に終りました。今回は放送事故もなく無事かかりまして、ほっとしました。25日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源です。 動画ですが、Negah Garme Toは繰り返しになりますし、もう一曲のダストガー・セガーのyoutubeは見当たらないので、今日はシャヒーディーがライト・クラシカルを歌っている映像を上げておきます。 Abdolvahab Shahidi Tanha Biya Vahshi Bafghi 17日のZeAmiブログに書きましたが、もう一回アブドルワハブ・シャヒーディーの歌唱をじっくり鑑賞してみたいと思います。15日の本放送の中間部分で放送事故の曲が度々出てしまったのは、オコラの方のダストガー・マーフールの中間部の静かなところで片チャンネルになる部分がありまして、その間もう一方が無音になることから起きたようです。お聞き苦しくなってしまいまして、申し訳ありませんでした。中間部の聞かせどころがちゃんとかからず残念でした。 いつもオープニングにかけているオコラ盤と、別テイクの入っているカルテックス盤の両方とも一曲目はダストガー・マーフールの同じ曲(Negah Garme To)ですが、演奏者は異なっているようです。オコラ盤のように左右に分かれてしまわないので、大丈夫だとは思いますが、所々楽曲が変るところでナレーションを入れながら今日はカルテックスの別テイクの方をかけてみます。 オコラの方は1970年頃の各楽器の巨匠が、これ以上望めないくらいに勢揃いしていたので、シャヒーディーも少し遠慮があったのでしょうか、中間部のフリーリズムのアーヴァーズの歌唱が抑え気味のようにも思います。カルテックスの方では、トンバクなどオコラ盤でのホセイン・テヘラーニ程の閃きは無くて少し一本調子のようにも思いますが、シャヒーディーは2曲共より素晴らしい歌唱を聞かせているように思います。 <Abdolwahab Shahidi / Negah Garme To ~Dastgah Mahour 22分58秒~15分ほど> 冒頭~ ピシュダルアーマド 3分40秒~ サントゥールとトンバクのチャハールメズラブ 5分41秒~ ネイ伴奏でのウード弾き語り 13分30秒~ 歌入り合奏 (5分ほど) オコラとカルテックス共に2曲目はダストガー・セガーですが、違う曲が入っています。どちらもエキゾチックな微分音程の目立つ短調系のセガー旋法ですが、前奏曲に当るピシュダルアーマドから異なります。どちらも躍動感溢れる曲調という点では共通しています。前回もラストにかけましたが、まずオコラの方からピシュダルアーマドの部分をかけてみます。冒頭のホセイン・テヘラーニの神業のようなドラミングに耳が釘付けになります。 <Iran - Musique Persane ~Dastagh Segah 1分15秒まで> 続いてカルテックスの方のセガーのピシュダルアーマドです。17日のZeAmiブログに上げたyoutubeと同じ曲ですが、そこではシャヒーディーを囲んで珍しい楽器が色々と見えました。胴がくびれた擦弦のゲイチャクや、アフガン・ルバーブに似たシュルアンギーズ、更にはウードに似た丸い楽器はおそらくバルバットのようですが、これらが合奏に加わっていました。この録音にも入っているかどうかは不明です。 <Abdolwahab Shahidi / Negah Garme To ~Dastgah Segah 3分30秒ほど> では、最後にカルテックスの方のダストガー・セガーの終わりの方を聞きながら、今回はお別れです。ケマンチェとタールそれぞれの単独の伴奏でシャヒーディーがタハリールの入った絶品の歌唱を聞かせ、その後歌入りの合奏に戻るまでをおかけします。 ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週 <Abdolwahab Shahidi / Negah Garme To ~Dastgah Segah 15分30秒~アーヴァーズ、18分17秒~合奏 4分ほど>
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