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2017年1月16日 (月)

シャヒーディーの番組オープニングの曲

ゼアミdeワールド40回目の放送、日曜夕方に終りました。40回記念と言うことで、いつもオープニングにかけている往年のイランの名歌手シャヒーディーの曲を全曲かけました。テイク違いとの聴き比べも。ただ昨日の本放送では、「間」や弱音の多い中間部で、放送事故の際に流れるチェッカーズの曲が度々流れてしまっていました。原因を問い合わせ中です。音楽も音声も流れてない、とか音楽が終っているなど、機材はエラーと判断したようです(^^; 11日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源です。

今回が新年初収録で、40回目記念と言うことで、いつもオープニングにかけているアブドルワハブ・シャヒーディーのダストガー・マーフールを全曲かけたいと思います。春らしい晴れやかなマーフール旋法の名演と言うことで、この曲をオープニングに選びましたが、新春ということでこの曲をフルに取り上げることにしました。
古代ペルシア生まれのバルバットが、アラブのウードや西洋のリュート、日本の琵琶のルーツに当ることは、15分枠の最初の方でお話しました。その時もこの曲を少しかけましたが、全曲が24分程ありますので、15分の時には抜粋でかけておりました。30分でしたら、ぎりぎり入りますので、終わりまでお楽しみ下さい。
シャヒーディー作の器楽合奏ピシュダルアーマドに続いて、サントゥールとトンバクの名人芸を披露するチャハールメズラブが来て、その後サントゥールやケマンチェのみの伴奏でシャヒーディーの歌が入ってきます。小泉文夫氏が「世界一美しい歌」と賞賛したペルシア古典声楽の最も美しいフリーリズムの部分がこの辺りになります。その後はタハリールを交えたシャヒーディーの素晴らしいウード弾き語りを経て、今度は歌入りの合奏に戻ります。

<Iran - Musique Persane ~Dastagh Mahur 24分11秒>
Zendeghi - Abdolvahab Shahidi

左から2番目のウード弾き語りのめがねに髭のおじさんがシャヒーディー。この人、立つと他の人より頭一つ背が高いです。左端が楽団リーダーのサントゥール奏者ファラマルズ・パイヴァール、右端はトンバク奏者のエスマイリー。オープニングにいつもかけているオコラ盤では、トンバクの神様と言われるホセイン・テヘラーニです。

今日オープニングにかけましたのは、この曲の別テイクでしたが、気付かれたでしょうか? いつものオープニングのテイクが入っている仏Ocora盤ではなく米Caltexから出ていたCD「Negah Garme To」の一曲目でした。この盤にメンバーのクレジットはありませんが、シャヒーディー以外の演奏者は明らかにオコラ盤とは異なっていると思います。楽団リーダーのサントゥール奏者ファラマルズ・パイヴァールは変わりないですが、少なくとも冒頭から出てくる片面太鼓トンバクはホセイン・テヘラーニではなく、彼の弟子のモハンマド・エスマイリーだと思います。

では、最後にオコラ盤のもう一曲、ダストガー・セガーを聞きながら、今回はお別れです。マーフールとは打って変わってエキゾチックな微分音程の目立つ短調系の旋法です。冒頭のテヘラーニのドラミングから聴かせます。 ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<Iran - Musique Persane ~Dastagh Segah 25分14秒 冒頭のみ抜粋>

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コメント

波形を確認すると、中間部では片方が無音だったりするのですが、それが原因のようです。音の良さでは有名なオコラですが、さすがに録音は1970年頃ですから。再放送分は一度モノラルにして音を合体させて、ステレオに分割、同じ音が左右に出る形になりますが、ちゃんと放送されることになりそうです。

投稿: ほまーゆん | 2017年1月16日 (月) 17時15分

こんにちは。
毎週楽しみに拝聴しております。
曲中、突然のチェッカーズには“何が起こったのか”と誰もが驚いたことでしょう。
あれは放送事故対策用のものだったのですか。
心配の種がひとつ増えてしまいましたね(苦笑)
しかし再放送までに機転の利いた対処を間に合わせてくださりありがとうございました(再放送ではたしかにモノラルのようになっていました)。
おかげで最後まで心地よく聴くことができました。
24分ある曲もフルで聴けるとは嬉しいかぎりです。
解説も毎回とても勉強になります。
今後も愛聴いたします。

投稿: たこ | 2017年1月20日 (金) 12時50分

たこ様
いつも有難うございます。
チェッカーズの曲は、放送事故の際に流れます。10秒無音で流れますが、片チャンネルだけ無音が10秒続いても流れることは、私はもちろんスタッフの方も今回初めて分かったようです。
こういう音源は、私の知る限りでは、1970年前後の小編成のものにあるように思います。合いの手が三味線だけの浪曲とか端唄・小唄、尺八伴奏の民謡とかにありそうです。
今後は片チャンネルの音源は外すように致します。
再放送は無事に流れて胸をなでおろしましたが、一度モノラルにしたからでしょうか、音が太く感じました。

投稿: ほまーゆん | 2017年1月20日 (金) 16時30分

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