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2017年2月

2017年2月27日 (月)

白軍側 ドン・コサックの歌声

ゼアミdeワールド46回目の放送、日曜夕方に終りました。3月1日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源です。

今回はロシアの音楽を語る上で重要なキーの一つになっているコサックの合唱を聞いて行きたいと思います。ポーリュシカ・ポーレの歌唱スタイルが、コサック歌謡を模倣していると以前解説しておりましたので、気になられた方もいらっしゃるかと思います。日本ではコサック・ダンスのステレオ・タイプなイメージで一般には知られていると思いますが、とても素晴らしい男声合唱を伝えている人々です。裏声で歌うパートの女性の声と聞き間違えるほどの高音から、超低音で歌うパートまであって、混声合唱と聞き間違える程です。
コサックとは逃亡農民の集団で、ロシア語ではカザークといいますが、これはトルコ語では「自由の民」の意味になり、カザフとも綴りが同じのようです。器楽の方の話になりますが、カザフの弦楽器ドンブラの影響からロシアのドムラやバラライカが生まれた秘密もこの辺にありそうです。ドン川流域を移動していた集団をドン・コサックと言いますが、他にもクバン・コサックとかネクラーソフ・コサックとか、別集団が色々あります。
これからかけますドン・コサック合唱団は、ロシア革命側の赤軍に対し、敗退した帝政ロシアの白軍側の合唱団になります。革命後4年続いた国内戦で敗退しトルコに逃亡した将校のセルゲイ・ジャーロフ率いるドン・コサック合唱団は、革命後のロシアでは弾圧されたロシア正教の合唱音楽を重要なレパートリーとしながら、他にもコサックの歌や民謡、古いロマンス(語り歌)を見事に歌っていました。1950、60年代の伝説の録音から、「輝け、私の星よ」と言う、おそらく古いロマンスに当ると思われる曲からどうぞ。

<ドン・コサック合唱団 / 輝け、私の星よ 4分45秒>
Гори, гори, моя звезда Из сериала Анна Герман
https://www.youtube.com/watch?v=ydfA16y6y28
ドン・コサックでは見当たらないので、夭折したアンナ・ゲルマンの歌唱で。

この曲の歌詞は、「君は私にとって、胸に秘めた、たった一つの輝ける星。もし私が死んでも、私の墓の上でいつまでも輝き続けておくれ」という内容で、祖国ロシアへの望郷の念もダブって感じさせる哀切な歌です。
次は、ロシア民謡で最もよく知られている歌の一つ「赤いサラファン」です。実はこれも民謡ではなく、19世紀の帝政ロシア時代にワルラーモフという人によって作曲された歌です。やはり混声合唱と聞き紛うようなドン・コサック合唱団の歌唱でどうぞ。

<ドン・コサック合唱団 / 赤いサラファン 3分56秒>

次にロシアに多い「男女の秘め事」を冷やかした古い民謡の一つで、ラズベリーという曲です。コサックの歌のコミカルな面と技巧的な歌唱が余すところなく入った歌です。その内容は「乙女が母に頼まれてラズベリーを摘みに出かけた。ところが森で愛しい若者とばったり出会い、つい楽しい時を過ごしてしまったので、帰りの籠の中にラズベリーは一つもなかった。10ヵ月後の乙女と若者の会話は、『その子の名は?』、『もちろんラズベリーよ。』」 まぁ、こういう歌です(笑)

<ドン・コサック合唱団 / ラズベリー 2分36秒>

次に1920~40年代のドン・コサック合唱団の録音に、何と赤軍側の歌であるはずのポーリュシカ・ポーレがありました。珍しいので、こちらもかけてみます。歌詞は一部変えているように聞こえます。

<ドン・コサック合唱団 / ポーリュシカ・ポーレ 3分7秒>
Хор донских казаков Сергея Жарова 1950 годы 3 - часть

冒頭にポーリュシカ・ポーレ、途中にカリンカなどが出てくる1950年の映像。

次に、現在も活動しているコサックの合唱団の現地録音がフランスのIneditからありましたので、こちらからもかけてみようかと思います。ロストフのヴォルニツァ・アンサンブルと言うグループで、ショーアップされたコサック・ソングではなく、昔ながらの素朴で勇壮なコサック民謡を聞かせてくれます。ドン川流域でコサック民謡を採集・演奏している男女9人からなるグループで、ウクライナ・コサックの歌もありました。
1847年に作詞作曲されたコサックの聖歌で、曲名の英訳がOur peaceful Don is agitated, is troubledとなっていました。女性も凛々しい声で歌っているところがコサックらしさでしょうか。

<Cossack Songs - Our peaceful Don is agitated, is troubled 2分37秒>

もう一曲、クバン・コサックの歌で、英訳がWe, the sons from the famous country of Koubanという曲です。ロシア帝国によるカフカス地方の植民地化において先導的役割を果たしたクバン・コサックらしい勇壮さと美しいハーモニーを聴かせます。クバンとは、ロシア南部、クバーニ川流域から、現在のクラスノダール地方、アディゲ共和国、スターヴロポリ地方、ロストフ州、カラチャイ・チェルケス共和国に当たる地域を指し、冬季五輪が開かれたソチは中心都市の一つです。

<Cossack Songs - We, the sons from the famous country of Kouban 3分3秒>
Кубанский казачий хор - Когда мы были на войне

この曲はなさそうなので、同じクバン・コサックの歌唱でКогда мы были на войнеを。ピャトニツキーの歌唱で後日上げようかとも思っていた曲です。

では最後に、再度1920~40年代のドン・コサック合唱団の録音からロシアのジプシー・ロマンスで最も有名な「黒い瞳」を聞きながら、今回はお別れです。ロシア民謡として知られていますが、実はロシア・ジプシーの歌です。シャリアピンの名唱で広まった歌ですが、ドン・コサックの歌唱はまた一味違っていて、出だしから実に濃厚な黒い瞳(オチ・チョルニア)で、聞き入ってしまいます。
ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<ドン・コサック合唱団 / 黒い瞳 4分12秒>
Don Cossack Choir - Serge Jaroff - Очи чёрные

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2017年2月24日 (金)

ムソルグスキーの子守唄

ルキノ・ヴィスコンティの映画「ヴェニスに死す」のラストで、アッシェンバッハの死を見守るように流れたムソルグスキーの子守唄ですが、意外にもyoutubeは少なくて、ロストロポーヴィチ夫人のガリーナ・ヴィシネフスカヤの歌唱のみかも知れません。Mussorgsky - Lullabyで検索すると、ほとんどはSongs & Dances of Death - Lullabyでした。こちらの方が一般には有名なのだろうと思いますが、あの映画故に、放送でかけたボリス・クリストフやヴィシネフスカヤの歌っているこの子守唄の方が強く強く印象に残っています。

Mussorgsky - Lullaby - Vishnevskaya / LSO / Markevitch

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2017年2月23日 (木)

Lutchinushkaの謎

今日のタイトルは、月曜に上げたゼアミdeワールドの放送原稿のルチーヌシカ(Лучинушка)のローマ字表記です。放送では冒頭だけで終りましたので、シャリアピンの歌唱のyoutubeを上げておきます。参考にしたサイトでは、「19世紀のはじめ頃からロシヤの織女たちの間で歌われた曲で、言わば「女工哀歌」の一種」とありましたが、そのサイトで紹介されていたミディの音源を聞くと、シャリアピンが歌っている旋律とは別もののようでした。
ルチーヌシカとは松明(たいまつ)のことで、「そのはかない火に例えた恋物語りは、いまも古いロシヤ人たちの口から口ヘと語りつたえられている」とありました。複数の伝承歌のルチーヌシカがあるのかも知れませんが、いずれも心に沁み入る絶唱という点では変わりないように思います。ルチーヌシカで検索して出てきた他のyoutubeを2本目にアップしておきます。
明日は「ヴェニスに死す」のラストでアッシェンバッハの死を見守るように流れたムソルグスキーの子守唄(その後はもちろんマーラー交響曲5番のアダージェットでしたが)を取り上げる予定です。シャリアピンの「 ピーテル街道を下りて」も上げたかったのですが、また後日になるかも知れません。

Feodor Chaliapin Luchinushka {Little splinter} (Russian folk song)

Лучинушка / Luchinushka by Olga Yantchavetskaya / Ольга Петровна Янчевецкая

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2017年2月22日 (水)

Вниз по матушке по Волге

「白樺は野に立てり」と 「母なるヴォルガを下りて」を並べましたが、実は個人的には 「母なるヴォルガを下りて」の方に強い愛着があります。シャリアピンの名唱のイメージが染み付いている曲ですが、今日の2本のようなロシア正教の聖歌を思わせる端整な男声合唱も、とても素晴らしく思います。
今日の収録では赤軍に対する白軍(帝政ロシア側)の合唱団の筆頭である、ドン・コサック合唱団を中心に取り上げました。お楽しみに。いつも水曜夕方に収録しておりますが、店の方にフルタイムで出始めましたので、ゼアミdeワールドの準備は火曜夜にすることに変更しました。そのため火曜のブログのアップは飛び勝ちになると思いますが、どうぞご了承下さい。m(_ _)m 店には昨日レコード・プレイヤーを持ち込み、LPの再生を始めました。

Сретенский хор Вниз по матушке по Волге

Вниз по матушке по Волге

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2017年2月20日 (月)

ロシアの古謡 「白樺は野に立てり」 「母なるヴォルガを下りて」

ゼアミdeワールド45回目の放送、日曜夕方に終りました。2月22日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源です。「白樺は野に立てり」と「母なるヴォルガを下りて」を目立たせたいので、他の曲はまた後日当ブログで取り上げます。

今回はロシア民謡の中から、クラシック音楽に使われた例を原曲と並べて聞いてみたいと思います。今日かける曲は、どれも茫洋とした果てしないロシア平原や大河ヴォルガをすぐさま連想させて、個人的に最も好きなロシア民謡のタイプです。
最初は、「白樺は野に立てり」という曲です。18世紀から知られている有名なロシア民謡で、本来はホロヴォードと呼ばれる群舞に際して歌われる踊り歌だそうです。チャイコフスキーが交響曲4番の4楽章第2副主題にこの旋律を使ってから有名になりました。まずは原曲を赤星赤軍合唱団の歌唱でどうぞ。

<赤星赤軍合唱団 / 白樺は野に立てり 3分47秒>
"The Birch Tree" - Nikolay Gres & The Alexandrov Red Army Choir (1965)

この曲だけの赤星赤軍合唱団では見当たらないので(先日のコンサート全映像には入っております)、赤軍合唱団の古い映像で。バラライカの演奏も確認できます。

続いてチャイコフスキーの交響曲4番の4楽章の該当箇所です。華やかに始まった後、15秒くらいから所々にこの民謡旋律が出てきます。ミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団の演奏でどうぞ。

<チャイコフスキー 交響曲4番4楽章 ミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団 冒頭の2,3分>

次に「母なるヴォルガを下りて」というロシア民謡ですが、ヴォルガの舟唄やステンカ・ラージンと並んでヴォルガを歌った民謡としては最も有名な曲です。18世紀の民謡集にはその歌詞が収録されているそうですから、既に200年以上歌い継がれて来た歌と言うことになります。何とステンカ・ラージンの仲間達によって作られたという説もある曲です。チャイコフスキーを初めとして色々な作曲家が作品の中に用いてきましたが、民謡としての歌唱では1932年録音のロシアの名バス歌手フョードル・シャリアピンのSP録音で広く知られるようになりました。そのシャリアピンの名唱でどうぞ。

<フョードル・シャリアピン / 母なるヴォルガを下りて 3分25秒>
Ф. Шаляпин - Вниз по матушке по Волге/ Down To Volga Mother-River

同じシャリアピンの歌唱でありました。

続いて「母なるヴォルガを下りて」を第1楽章冒頭の主題に使ったチャイコフスキーの交響曲第2番 ハ短調『小ロシア』です。ホルン独奏がこの曲("Вниз по матушке, по Волге")を吹いていますが、元の旋律が変奏されて憂いに満ちた感じになっていて、すぐには分かりにくいかも知れません。この曲はウクライナ民謡とも言われたので、曲の副題が『小ロシア』になっています。4番と同じくミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団の演奏です。

<チャイコフスキー 交響曲2番1楽章 ミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団 冒頭の2,3分>

次はロシア五人組の作曲家の一人、ムソルグスキーの歌曲コリベールナヤ・ペスニャ(Sleep, son of peasants)で、ルキノ・ヴィスコンティ監督の映画「ヴェニスに死す」のラストシーンでつぶやく様に流れた子守唄です。民謡ではないようですが、ロシアの民謡やユダヤの歌などに深い関心を持っていたムソルグスキーらしい民謡風味の濃い一曲です。最初に言いましたような「茫洋とした果てしないロシア平原を連想」させる曲です。ブルガリア出身の名バス歌手ボリス・クリストフの歌唱でどうぞ。

<ボリス・クリストフ / ムソルグスキー歌曲集 コリベールナヤ・ペスニャ(Sleep, son of peasants) 5分39秒>

ここで宣伝です。
うちでやっております賃貸の一角に管理人兼の叔母のカフェが30年ほど前からありまして、徐々にではありますが、管理人業務とカフェも引き継いでいくことになりました。2月13日以降は店に出ております。ZeAmiの実店舗兼の音楽カフェを考えております。在庫は現在多くはありませんが、クラシックや民族音楽の楽器(こちらは非売品ですが)なども若干置く予定です。お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さい。弦楽などの楽譜も置いて、情報交換の場にも出来ればと思っております。 ゼアミdeワールドの過去の放送原稿も全て置いておきますので、あの時何て言ってたのかな、とか気になった方はお声かけ下さい。

〒794-0812 愛媛県今治市北高下町2-1-7
店名:トーク&talk
  営業時間 平日10~17時まで 土日祭日休


では最後にフョードル・シャリアピンの名唱でもう一曲「ピーテル街道を下りて」という曲を聞きながら、今回はお別れです。明るく豪快な一曲で、1929年の録音です。ロシアのバス歌手の登竜門に利用される非常に技巧的な民謡として有名です。
もし時間が余りましたら、ルチーヌシカというシャリアピンの絶品の独唱をかけて終わりにしたいと思います。19世紀のはじめ頃からロシヤの織女たちの間で歌われた曲で、肺腑を抉るような言わば「女工哀歌」の一種です。
ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<フョードル・シャリアピン / ピーテル街道を下りて 1分57秒>
<フョードル・シャリアピン / ルチーヌシカ 3分26秒>

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2017年2月16日 (木)

「遠い彼方へ」《По ту сторону》

「心さわぐ青春の歌」が主題歌になっていたと言う1958年の映画「遠い彼方へ」《По ту сторону》の映像がありました。デュエットの歌唱の素晴らしさはもちろん、何よりラストシーンはこれだけでもぐっと来るものがあります。是非全編見てみたいものです。
先日予告していた「コムソモールの志願者たち」は、2本目のような映像が色々ありました。красивая песня=クラスィーヴァヤ・ペスニャ(美しい歌)とコメントがありますが、本当にその通り。「そして闘争は続く」も3本目のレオニード・スメタンニコフ独唱版など色々ありました。

Песня о тревожной молодости - По ту сторону

Комсомольцы-добровольцы (красивая песня!)

Леонид Сметанников - И вновь продолжается бой (1976)

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2017年2月15日 (水)

実店舗兼のカフェ

今日は告知のみですが、大事な情報ですので。
うちでやっております賃貸の一角に管理人兼の叔母のカフェが30年ほど前からありまして、徐々にではありますが、管理人業務とカフェも引き継いでいくことになりました。2月20日からはフルタイムで出ております。ZeAmiの実店舗兼の音楽カフェを考えております。在庫は現在多くはありませんが、クラシックや民族音楽の楽器(こちらは非売品ですが)なども若干置く予定です。お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さい。弦楽などの楽譜も置いて、情報交換の場にも出来ればと思っております。

〒794-0812 愛媛県今治市北高下町2-1-7
店名:トーク&talk
営業時間 平日10~17時まで 土日祭日休

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2017年2月14日 (火)

Стас Пьехаの「心さわぐ青春の歌」

「心さわぐ青春の歌」の素晴らしい歌唱は色々ありますが、ロシアのポピュラー歌手兼俳優のスタス・ピエハ他の男声合唱も、実にカッコいい演奏の一つです。やんちゃな魅力のあるスタス・ピエハのテノール・ヴォイスのバックを厚みのある低音が支えていて、女性リスナーならずともうっとりしてしまうことでしょう。こういう歌がロシアのポピュラー界では根強く生き続けていることに羨望すら覚えます。

Стас Пьеха - Песня О Тревожной Молодости

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2017年2月13日 (月)

コムソモールの歌~心さわぐ青春の歌

ゼアミdeワールド44回目の放送、日曜夕方に終りました。2月15日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源です。今日はユーリ・グリャーイェフの「心さわぐ青春の歌」の映像を目立たせたいので、他は「コーカサスの虜」とMy Funny Valentineのみにしました。

今回で44回目の放送になりました。ラヂバリパーソナリティのMさんからご希望がありましたので、今回はコムソモールの歌を中心にかけてみたいと思います。コムソモールとは、マルクス・レーニン主義党の青年組織、青年団の一種で、大体15歳から35歳までが相当年齢とされるとありました。少年団組織(ピオネール)の指導をすることも任務にあるそうです。ピオネール関連の歌と言うのは、ルーマニアの方で聞いたことがあります。左傾化してないと言いつつ、この辺の音源も押さえていました(笑) 神保町にあった新世界レコードが閉店してしまってからは、なかなか入手が難しくなったロシアのMelodyaの音源です。まずは、日本でも「うたごえ喫茶」全盛の頃に大変人気のあった「心さわぐ青春の歌」《Песня о тревожной молодости》からどうぞ。

<コムソモール愛唱集 ~Yury Gulyayev / 心さわぐ青春の歌 3分51秒>
Юрий Гуляев Песня о тревожной молодости

ユーリ・グリャーイェフ自身の映像がありました!!
 
例のロシア語の合唱団では、私がUターンして退団した後に、この歌を歌ったと聞きまして、非常に悔しい思いをしました(笑) このユーリ・グリャーイェフの声質と歌唱は、宇宙戦艦ヤマトの主題歌を歌っていた佐々木功さんにそっくりだなと思ったりしたものですが、もしかしたらロシアのこういう歌から影響を受けていたのでしょうか? ポーリュシカ・ポーレなどと並んで最も好きな歌の一つで、youtubeに色々素晴らしい歌唱がありますので、またZeAmiブログの方で取り上げます。

一番と二番の歌詞だけ和訳をご紹介しますと、以下のようになっております。
この訳は、ソヴィエト・ロシア軍歌集積所という素晴らしいサイトの掲示板に載っていた訳です。あらゆるロシア軍歌の原文と和訳、解説、youtubeまで網羅されたもの凄いサイトです。先日見つけてびっくりしました。http://voenpesni.web.fc2.com/

Забота у нас простая,  ザボータ ウ ナス プラスターヤ, 
Забота наша такая,-  ザボータ ナーシャ タカーヤ
Жила бы страна родная,  ジーラ ブィ ストラーナ ラドナーヤ
И нету других забот.  イ ニェートゥ ドゥルギーフ ザボート
(繰り返し)
И снег, и ветер, イ スニェーグ イ ヴェーチェル
И звезд ночной полет...  イ ズヴョーズ(ド) ナチノーイ パリョート
Меня мое сердце  ミニャ マヨ シェルツェ
В тревожную даль зовет. (フ)トリェヴォーシヌユ ダリ ザヴョート

(1)
僕らの 思うこと
想いは ただこれだけ
我が祖国よ
常に輝く 存在であれ
 ★雪や 風
  流れ星飛ぶ夜も
  我が心は
    遠き彼方へ呼ばれる

(2)
君と僕に 襲いかかる
どんな試練や 苦難があろうと
僕らの友情は
生涯 変わらない
 (★くりかえし)

この歌について、色々解説も載っておりましたので、少しご紹介します。
心さわぐ青春の歌《Песня о тревожной молодости》は、全ソ連邦レーニン記念共産主義青年同盟(コムソモール)創立40周年を記念して制作された1958年の映画「遠い彼方へ」《По ту сторону》のテーマ曲としてアレクサンドラ・パフムートヴァ作曲、レフ・オシャーニン作詞で創作されました。
映画のストーリーは、二人のコムソモール員で赤軍兵士の若者が、シベリア極東部にロシア国内戦期にできた極東共和国に向けて赤色パルチザン部隊支援のために資金をもって赴くというもので、反革命軍との戦いをまじえながら描かれる戦争アクション映画です。
日本では、1960年頃からさかんだった「うたごえ運動」の中でとりあげられ、メロディが軽快でおぼえやすいことと青春ソングのような中身をもつためか大ヒットしました。その後の反戦フォークソングにも大きな影響を与えたようです。
音源で示したように1960年代後半~1970年代にかけては学校の音楽教育でも取り上げられたため、50歳前後の人には懐かしい曲です。ロシアでも、学校教育で演奏されるため、ロシア人もかなりの人がこの曲は知っていて、演奏すると喜ばれます。

トゥルエツキー・コーラスというグループのyoutubeには、「われらの青春の歌」と題して「心さわぐ青春の歌」に続いて、「そして闘争は続く」《И вновь продолжается бой》「コムソモールの志願者たち」《Комсомольцы-добровольцы》という2曲が入っていますが、これらもコムソモール愛唱集に入っておりましたので、この後続けてかけてみたいと思います。(また後日youtubeをUPします)

<コムソモール愛唱集 ~「そして闘争は続く」《И вновь продолжается бой》 3分42秒>

<コムソモール愛唱集 ~「コムソモールの志願者たち」《Комсомольцы-добровольцы》 3分19秒>

次に、コムソモール世代の若者の間で人気があったと言われるアイダ・ヴェディシチェヴァの歌で「熊の歌」をかけてみます。この曲は1967年にレオニード・ガイダイ監督が作ったコメディー映画「コーカサスの虜、あるいはシューリクの新たな冒険」と言う映画の主題歌です。ゴーゴーのリズムに乗せて歌われる歌は、「心さわぐ青春の歌」とも少し通じる懐かしく甘酸っぱい魅力が詰まっているように思います。

<アイダ・ヴェディシチェヴァ / 熊の歌 2分58秒>
Песня про медведей -- Кавказская пленница


最後にロシアやコムソモールとは全く関係ありませんが、ヴァレンタインが近いと言うことで、ビル・エヴァンスとジム・ホールのマイ・ファニー・ヴァレンタインを聞きながら今回はお別れです。ジャズはLPの頃にチャーリー・クリスチャンからアルバート・アイラー位まで主な盤は聞きましたが、この定番曲では一番好きな演奏です。ビル・エヴァンスとジム・ホールのピアノとギターのインタープレイ、最高です。
ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<ビル・エヴァンス&ジム・ホール / アンダーカレント ~マイ・ファニー・ヴァレンタイン 5分23秒>
My Funny Valentine / Bill Evans & Jim Hall

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2017年2月 9日 (木)

ヴォルガの舟唄の古映像

カリンカや赤いサラファンと並ぶロシア民謡の代表曲として有名な「ヴォルガの舟唄」は、ヴォルガ川の船曳きの過酷な労働に際して歌われた歌を、作曲家のバラキレフがノヴゴロド辺りで採譜した旋律に基づいているそうです。ピアノの難曲として知られるイスラメイで有名なバラキレフが関わっていることは、今回初めて知りました。赤軍合唱団の往年の素晴らしい映像がありました。1965年なので、先日放送でかけました1960年のライブと変わらない時期です。この頃は、一際熱い凄みのある歌唱が聞けます。指揮は創設者アレクサンドル・アレクサンドロフの息子のボリス・アレクサンドロフのようです。「ヴォルガの舟唄」は、日本ではドリフターズのギャグでも有名になりましたが、若い世代では知らないことかも(笑) 往年の名バス歌手フョードル・シャリアピンのCDがようやく出てきましたので、また白軍側(帝政ロシア側)のドン・コサック合唱団と一緒に取り上げる予定です。

"Song of the Volga Boatmen" - Leonid Kharitonov & The Red Army Choir (Live)

Song of the Volga Boatmen - Red Army Chorus - Leonid Kharitonov - Леонид Харитонов

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2017年2月 8日 (水)

コロブチカと行商人

「魔法使いサリー」の学芸会シーンに出てきたコロブチカですが、愛媛では(少なくとも私は)踊った記憶はなく、あのアニメを通しての懐かしいイメージのみという感じではあります。ロシア民謡「行商人」は、ネクラーソフの長編詩に民間で曲がつけられたもので、農村の娘と若い行商人の恋の駆け引きを軽妙に歌っていますが、その商人はアラブ人だったらしいと2本目では言っています。赤軍合唱団に限らず色々な合唱団が歌っていて、私が入っていたロシア語の合唱団でも歌いました。3本目はオリジナルの「行商人」です。独唱の男性は、アラブ人というよりタタール人ぽい感じです。

コロブチカ ロシア

コロブチカ ~学校フォークダンスDVD小学校編より~(日本フォークダンス連盟)

【ロシア音楽】コロブチカ (Коробейники) (日本語字幕)

魔法使いサリー1966_op

その学芸会シーンの映像が見当たらないので、オープニングを上げておきます。この曲もロシアっぽいです。

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2017年2月 7日 (火)

モスクワ郊外の夕べ

昨日の赤星赤軍合唱団の全ライブ映像に入っている曲ですが、「モスクワ郊外の夕べ」も、とても愛唱された一曲です。忘れられない哀愁のメロディ。夏の夜に語り明かす若者の姿を描いた叙情歌で、モスクワ放送のコールサインに使われていました。全くタイプの違う曲ですが、先日の「兵士の旅路」と同じソロヴィヨフ=セドイ作曲の1956年のソビエト歌曲です。

Russian ensemble "Red Star" - Moscow Nights

On The March Red Army Choir

やはり全ライブに入っていますが、赤星赤軍合唱団の「兵士の旅路」も一緒に。

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2017年2月 6日 (月)

赤星赤軍合唱団

5日の今治総合芸能祭でのチェロ演奏自体は、まぁまぁ上手く行った方かなと思いますが、序の舞で途中2分ほどずれまして、その分規定時間を超過してしまいました。2曲目入りのタイミングについて、やはり打ち合わせ不足でした。でも客席からは、良い感じには見えていたようです。子供達の語りと、無伴奏1番プレリュードのダブりも、予定してはいなかったことですが、面白いヘテロフォニーのようにも聞こえました。

以下最近のブログと重複する部分もありますが、ゼアミdeワールドのレポートです。43回目の放送、日曜夕方に終りました。8日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源です。
youtubeは、最近の記事と重複するものは省き、ワルシャワ労働歌とパルティザン・ソングはラジオでは頭だけになってしまいましたので、今回フルに取り上げます。

ロシア・シリーズの2回目ですが、前回は赤軍合唱団追悼と言うことで勇ましい軍歌を中心にかけました。今回はカチューシャなど一般に親しみやすい歌を予定しておりましたが、FBで少しポーリュシカ・ポーレの話しで盛り上がったもので、今回も別団体になりますが赤星赤軍合唱団の歌唱からかけたいと思います。このグループは77年結成の混声合唱団です。93年頃、彼等のポーリュシカ・ポーレを聞いたのが、私的“ロシアルネサンス”のきっかけでしたから、是非かけておきたい音源でした。テルデックのCD2枚に続いてライブ映像の入ったLDも手に入れて堪能しましたが、DVD化は確かされてなくて、youtubeでは上がっていますので、ZeAmiブログの方で取り上げます。99~04年までロシア語の合唱団に入っていましたが、確か2003年に麻布の文化祭でこの曲を歌いました。ロシア語会話に使われ日本のポピュラー界隈でも割りと知られていた故オリガさんのポーリュシカ・ポーレも持ってますが、かけようかどうしようか考え中です。まずは、赤星赤軍合唱団のポーリュシカ・ポーレをどうぞ。

<赤星赤軍合唱団 / ポーリュシカ・ポーレ 2分24秒>
2日のブログで取り上げましたので、youtubeは省略します。代わりにこの映像が入っていた赤星赤軍合唱団のLDと同じ内容のyoutubeを貼っておきます。コンサートの全てが入っています。
Soviet Army Red Star Choir Concert 1992


この最弱音から最強音まで上がって再び最弱音に戻るスタイルは、コサック歌謡を模倣していると言われますが、このスタイルに非常にインパクトを受けました。
この歌の歌詞ですが、以下のようになっています。

野原よ野原、広い草原よ、草原を英雄達が行く、赤軍の英雄達が
娘達は泣く、今日は娘達は悲しい、恋人が長い旅路に出て行ってしまった、愛しい人は出征したのだ
娘達よご覧、娘達よ涙をお拭き、歌がもっと力強く響くように、我等の勇壮な歌が
娘達よご覧、僕らの旅路をご覧、遠く旅路が続いている、心弾む旅路が
野原よ野原、広い草原よ、草原を英雄達が行く、赤軍の英雄達が
(訳:伊東一郎)

この内容を見ると、日本で言えば、勝って来るぞと勇ましくと始まる「露営の歌」が近いなと常々思っていました。しかし、露営の歌が日本の若い世代ではほぼ忘れられた歌であるのに対し、ポーリュシカ・ポーレはポップスにもアレンジされたりして、現代でも愛されています。この違いは何だろうといつも思いますが、茫洋とした果てしないロシア平原を「野原よ野原」と静かに歌いだすこの曲調とその後爆発的に盛り上がってまた静まるコサック歌謡のスタイルが、何か戦時中を越えた普遍性を持っているからではと思いました。日本ではヨナ抜き短音階の旋律が、演歌以外の大衆歌謡では廃れてしまっているのも大きいと思います。
ポーリュシカ・ポーレが露営の歌なら、ロシアの歌で一番有名なカチューシャは、日本で喩えれば映画「愛染かつら」の「旅の夜風」にイメージ的に近いなと、やはり常々思っていました。国境警備にあたる青年と、故郷で待つ娘という歌詞内容のカチューシャは、ロシアの名刺代わりのような有名な歌になりました。この歌もロシア民謡ではなく、ブランテル作曲の1938年の戦時歌謡です。愛染かつらの公開も偶然にも同じ年でした。赤軍合唱団のカチューシャはyoutubeには色々ありますので、またZeAmiブログでも取り上げたいと思います。独唱中心ですが、アレクサンドロフ・アンサンブルのソ連時代の歌声でどうぞ。

<アレクサンドロフ・アンサンブル 道 / カチューシャ 2分17秒>
1日のブログで取り上げましたので、youtubeは省略します。

次もカチューシャと同じブランテルの作曲で、「陽は山陰に隠れ」という歌で、赤星赤軍合唱団の歌唱です。やはりコサック歌謡のスタイルに乗せて、帰郷する兵士たちの勇姿を歌ったソビエト歌曲です。これもとても印象的な歌です。

<赤星赤軍合唱団 / 陽は山陰に隠れ 3分4秒>
上記のコンサート全映像の47分過ぎに入っております。

次はカリンカと並ぶロシア民謡の代表曲として有名な「ヴォルガの舟唄」です。ヴォルガ川の船曳きの過酷な労働に際して歌われた歌を、作曲家のバラキレフがノヴゴロド辺りで採譜した旋律に基づいているそうです。赤軍に対抗する帝政ロシア側の白軍系合唱団であるドン・コサック合唱団や、ロシア往年の名バス歌手のシャリアピンの名唱でも知られますが、今回は赤星赤軍合唱団の歌唱でどうぞ。この歌に関しては軍の赤白関係なく歌うようです。日本ではドリフターズのギャグでも有名になりました。シャリアピンやドン・コサック合唱団も次回以降また取り上げる予定です。

<赤星赤軍合唱団 / ヴォルガの舟唄 5分>
Red Army Chorus - Song of the Volga Boatmen


次はアニメの「魔法使いサリーちゃん」の学芸会シーンでも有名なフォークダンス名曲コロブチカの原曲の「行商人」というロシア民謡です。ネクラーソフの長編詩に民間で曲がつけられたもので、農村の娘と若い行商人の恋の駆け引きを軽妙に歌っています。赤軍合唱団も定番レパートリーとしてよく歌っていました。アレクサンドロフ赤軍合唱団の歌唱でどうぞ。

<アレクサンドロフ赤軍合唱団 / 行商人 4分34秒>
Red Army Choir - Korobushka song (Korobeiniki)

独唱者はウラル西部のマリ・エル(旧チェレミス)出身のようで、アジア的な風貌。

次はワルシャワ労働歌で、やはり赤星赤軍合唱団の歌唱です。日本でも学生運動の中で歌われた革命歌で、作曲家の高橋悠治さんが水牛楽団で取り上げたようにも記憶しています。

<赤星赤軍合唱団 / ワルシャワ労働歌 4分8秒>
Red Army Choir Варшавянка (Varshavianka) / The Warsawian

赤星赤軍合唱団のyoutubeは見当たらないので、赤軍合唱団の歌唱で。

では、最後にロシア革命後の国内戦当時歌われた歌で、シベリア出兵していた日本軍と戦う極東パルチザンを歌った「谷越え山越え」という曲を聞きながら、今回はお別れです。赤軍合唱団の創立者アレクサンドロフが1929年に採譜して広く知られるようになったそうです。悲壮な旋律美極まる一曲です。
ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<赤星赤軍合唱団 / 谷越え山越え 2分39秒>
Red Army Choir - A Partisan's song

赤星赤軍合唱団のyoutubeは見当たらないので、赤軍合唱団の歌唱で。

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2017年2月 2日 (木)

Полюшко-поле

今日のyoutubeは、昨日の収録でかけた赤星赤軍合唱団のLDの映像です。この曲について以下のような話をしました。放送は2月5日18時と8日20時半です。

ロシア・シリーズの2回目ですが、前回は赤軍合唱団追悼と言うことで勇ましい軍歌を中心にかけました。今回はカチューシャなど一般に親しみやすい歌を予定しておりましたが、FBで少しポーリュシカ・ポーレの話しで盛り上がったもので、今回も別団体になりますが赤星赤軍合唱団の歌唱からかけたいと思います。このグループは77年結成の混声合唱団です。93年頃、彼等のポーリュシカ・ポーレを聞いたのが、私的“ロシアルネサンス”のきっかけでしたから、是非かけておきたい音源でした。テルデックのCD2枚に続いてライブ映像の入ったLDも手に入れて堪能しましたが、DVD化は確かされてないようです。youtubeでは上がっていますので、ZeAmiブログの方で取り上げます。99~04年まで東京でロシア語の合唱団に入っていましたが、確か2003年に麻布の文化祭でこの曲を歌いました。

この最弱音から最強音まで上がって再び最弱音に戻るスタイルは、コサック歌謡を模倣していると言われますが、このスタイルに非常にインパクトを受けました。
この歌の歌詞ですが、以下のようになっています。

野原よ野原、広い草原よ、草原を英雄達が行く、赤軍の英雄達が
娘達は泣く、今日は娘達は悲しい、恋人が長い旅路に出て行ってしまった、愛しい人は出征したのだ
娘達よご覧、娘達よ涙をお拭き、歌がもっと力強く響くように、我等の勇壮な歌が
娘達よご覧、僕らの旅路をご覧、遠く旅路が続いている、心弾む旅路が
野原よ野原、広い草原よ、草原を英雄達が行く、赤軍の英雄達が
(訳:伊東一郎)

この内容を見ると、日本で言えば、勝って来るぞと勇ましく、と始まる「露営の歌」が近いなと常々思っていました。しかし、露営の歌が日本の若い世代ではほぼ忘れられた歌であるのに対し、ポーリュシカ・ポーレはポップスにもアレンジされたりして、現代でも愛されています。この違いは何だろうといつも思いますが、茫洋とした果てしないロシア平原を「野原よ野原」と静かに歌いだすこの曲調と、その後爆発的に盛り上がってまた静まるコサック歌謡のスタイルが、何か戦時下を越えた普遍性を持っているからではと思いました。日本ではヨナ抜き短音階の旋律が、演歌以外の大衆歌謡では廃れてしまっているのも大きいと思います。

ロシア軍歌が続きましたが、もちろん戦争を美化しているのではありません。悲惨な戦争を二度と起こさないためにも、この苦しい時代を物語る歌を忘れず、耳を傾けるのは大事なことだと思います。
日曜はいよいよ今治総合芸能祭の本番。チェロで出ます。明日は用事もありますので、ブログアップは出来ないと思います。m(_ _)m

Polyushko Polye ~ Russian Red Army Choir ☭

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2017年2月 1日 (水)

Катюша

今日の収録では、ロシアの歌で今でもおそらく一番有名なカチューシャもかけました。この曲を日本の歌に喩えれば、映画「愛染かつら」の「旅の夜風」、一方ポーリュシカ・ポーレは「露営の歌」に似ている云々というような話もしました。放送は5日18時と8日20時半です。
国境警備にあたる青年と、故郷で待つ娘という歌詞内容のカチューシャは、ロシアの名刺代わりのような有名な歌になりました。この歌もロシア民謡ではなく、ブランテル作曲の1938年の戦時歌謡ですが、今でも若手歌手の歌唱が色々聞けます。熱い心を持って歌い継がれているのがよく分ります。一方、日本では「旅の夜風」や「露営の歌」は、若い世代ではほとんど知っている人すらいないのではと思います。

Red Russian Army Choir - Katjusha
https://www.youtube.com/watch?v=IHlq_P5CI18

Katyusha dance War Army solo Военный танец Катюша сольный

Red Army Choir & Chelsea - Katyusha

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