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2017年2月 6日 (月)

赤星赤軍合唱団

5日の今治総合芸能祭でのチェロ演奏自体は、まぁまぁ上手く行った方かなと思いますが、序の舞で途中2分ほどずれまして、その分規定時間を超過してしまいました。2曲目入りのタイミングについて、やはり打ち合わせ不足でした。でも客席からは、良い感じには見えていたようです。子供達の語りと、無伴奏1番プレリュードのダブりも、予定してはいなかったことですが、面白いヘテロフォニーのようにも聞こえました。

以下最近のブログと重複する部分もありますが、ゼアミdeワールドのレポートです。43回目の放送、日曜夕方に終りました。8日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源です。
youtubeは、最近の記事と重複するものは省き、ワルシャワ労働歌とパルティザン・ソングはラジオでは頭だけになってしまいましたので、今回フルに取り上げます。

ロシア・シリーズの2回目ですが、前回は赤軍合唱団追悼と言うことで勇ましい軍歌を中心にかけました。今回はカチューシャなど一般に親しみやすい歌を予定しておりましたが、FBで少しポーリュシカ・ポーレの話しで盛り上がったもので、今回も別団体になりますが赤星赤軍合唱団の歌唱からかけたいと思います。このグループは77年結成の混声合唱団です。93年頃、彼等のポーリュシカ・ポーレを聞いたのが、私的“ロシアルネサンス”のきっかけでしたから、是非かけておきたい音源でした。テルデックのCD2枚に続いてライブ映像の入ったLDも手に入れて堪能しましたが、DVD化は確かされてなくて、youtubeでは上がっていますので、ZeAmiブログの方で取り上げます。99~04年までロシア語の合唱団に入っていましたが、確か2003年に麻布の文化祭でこの曲を歌いました。ロシア語会話に使われ日本のポピュラー界隈でも割りと知られていた故オリガさんのポーリュシカ・ポーレも持ってますが、かけようかどうしようか考え中です。まずは、赤星赤軍合唱団のポーリュシカ・ポーレをどうぞ。

<赤星赤軍合唱団 / ポーリュシカ・ポーレ 2分24秒>
2日のブログで取り上げましたので、youtubeは省略します。代わりにこの映像が入っていた赤星赤軍合唱団のLDと同じ内容のyoutubeを貼っておきます。コンサートの全てが入っています。
Soviet Army Red Star Choir Concert 1992


この最弱音から最強音まで上がって再び最弱音に戻るスタイルは、コサック歌謡を模倣していると言われますが、このスタイルに非常にインパクトを受けました。
この歌の歌詞ですが、以下のようになっています。

野原よ野原、広い草原よ、草原を英雄達が行く、赤軍の英雄達が
娘達は泣く、今日は娘達は悲しい、恋人が長い旅路に出て行ってしまった、愛しい人は出征したのだ
娘達よご覧、娘達よ涙をお拭き、歌がもっと力強く響くように、我等の勇壮な歌が
娘達よご覧、僕らの旅路をご覧、遠く旅路が続いている、心弾む旅路が
野原よ野原、広い草原よ、草原を英雄達が行く、赤軍の英雄達が
(訳:伊東一郎)

この内容を見ると、日本で言えば、勝って来るぞと勇ましくと始まる「露営の歌」が近いなと常々思っていました。しかし、露営の歌が日本の若い世代ではほぼ忘れられた歌であるのに対し、ポーリュシカ・ポーレはポップスにもアレンジされたりして、現代でも愛されています。この違いは何だろうといつも思いますが、茫洋とした果てしないロシア平原を「野原よ野原」と静かに歌いだすこの曲調とその後爆発的に盛り上がってまた静まるコサック歌謡のスタイルが、何か戦時中を越えた普遍性を持っているからではと思いました。日本ではヨナ抜き短音階の旋律が、演歌以外の大衆歌謡では廃れてしまっているのも大きいと思います。
ポーリュシカ・ポーレが露営の歌なら、ロシアの歌で一番有名なカチューシャは、日本で喩えれば映画「愛染かつら」の「旅の夜風」にイメージ的に近いなと、やはり常々思っていました。国境警備にあたる青年と、故郷で待つ娘という歌詞内容のカチューシャは、ロシアの名刺代わりのような有名な歌になりました。この歌もロシア民謡ではなく、ブランテル作曲の1938年の戦時歌謡です。愛染かつらの公開も偶然にも同じ年でした。赤軍合唱団のカチューシャはyoutubeには色々ありますので、またZeAmiブログでも取り上げたいと思います。独唱中心ですが、アレクサンドロフ・アンサンブルのソ連時代の歌声でどうぞ。

<アレクサンドロフ・アンサンブル 道 / カチューシャ 2分17秒>
1日のブログで取り上げましたので、youtubeは省略します。

次もカチューシャと同じブランテルの作曲で、「陽は山陰に隠れ」という歌で、赤星赤軍合唱団の歌唱です。やはりコサック歌謡のスタイルに乗せて、帰郷する兵士たちの勇姿を歌ったソビエト歌曲です。これもとても印象的な歌です。

<赤星赤軍合唱団 / 陽は山陰に隠れ 3分4秒>
上記のコンサート全映像の47分過ぎに入っております。

次はカリンカと並ぶロシア民謡の代表曲として有名な「ヴォルガの舟唄」です。ヴォルガ川の船曳きの過酷な労働に際して歌われた歌を、作曲家のバラキレフがノヴゴロド辺りで採譜した旋律に基づいているそうです。赤軍に対抗する帝政ロシア側の白軍系合唱団であるドン・コサック合唱団や、ロシア往年の名バス歌手のシャリアピンの名唱でも知られますが、今回は赤星赤軍合唱団の歌唱でどうぞ。この歌に関しては軍の赤白関係なく歌うようです。日本ではドリフターズのギャグでも有名になりました。シャリアピンやドン・コサック合唱団も次回以降また取り上げる予定です。

<赤星赤軍合唱団 / ヴォルガの舟唄 5分>
Red Army Chorus - Song of the Volga Boatmen


次はアニメの「魔法使いサリーちゃん」の学芸会シーンでも有名なフォークダンス名曲コロブチカの原曲の「行商人」というロシア民謡です。ネクラーソフの長編詩に民間で曲がつけられたもので、農村の娘と若い行商人の恋の駆け引きを軽妙に歌っています。赤軍合唱団も定番レパートリーとしてよく歌っていました。アレクサンドロフ赤軍合唱団の歌唱でどうぞ。

<アレクサンドロフ赤軍合唱団 / 行商人 4分34秒>
Red Army Choir - Korobushka song (Korobeiniki)

独唱者はウラル西部のマリ・エル(旧チェレミス)出身のようで、アジア的な風貌。

次はワルシャワ労働歌で、やはり赤星赤軍合唱団の歌唱です。日本でも学生運動の中で歌われた革命歌で、作曲家の高橋悠治さんが水牛楽団で取り上げたようにも記憶しています。

<赤星赤軍合唱団 / ワルシャワ労働歌 4分8秒>
Red Army Choir Варшавянка (Varshavianka) / The Warsawian

赤星赤軍合唱団のyoutubeは見当たらないので、赤軍合唱団の歌唱で。

では、最後にロシア革命後の国内戦当時歌われた歌で、シベリア出兵していた日本軍と戦う極東パルチザンを歌った「谷越え山越え」という曲を聞きながら、今回はお別れです。赤軍合唱団の創立者アレクサンドロフが1929年に採譜して広く知られるようになったそうです。悲壮な旋律美極まる一曲です。
ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<赤星赤軍合唱団 / 谷越え山越え 2分39秒>
Red Army Choir - A Partisan's song

赤星赤軍合唱団のyoutubeは見当たらないので、赤軍合唱団の歌唱で。

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