« 2017年3月 | トップページ

2017年4月

2017年4月21日 (金)

ムジカーシュの 「トランシルヴァニアの失われたユダヤ音楽」

ウクライナの吟遊詩人が弾いたバンドゥーラとコブザの類似点や、そもそもルーマニアの楽器と思っていたコブザがウクライナ起源のものだったのか、についても興味深い探りどころですが、今週の放送は西ウクライナでしたから、アルカンとタラフ・ドゥ・ハイドゥークスのどの曲が似ていたかについてさかないと、来週はチャールダッシュですので、もう回数がない訳ですが、只今家人の転勤に伴う引越手伝いもあってドタバタの中のため、先回りしてムジカーシュの演奏で、ジューイッシュ・ナンバーを上げておきます。ジューイッシュ・チャールダッシュの4年前の演奏です。(こちらで調べる必要のない)長尺の名演を週末たっぷりお楽しみ下さい。m(_ _)m 90年前後の来日公演は見に行きましたが、最近のムジカーシュを拝める嬉しい影像です。
1本目ですが、ムジカーシュの名盤「トランシルヴァニアの失われたユダヤ音楽」に入っていたハシッド・ダンスを満面の笑みを浮かべて弾くお爺ちゃんが、数々のユダヤの曲を覚えていたジプシー音楽家です。これらを弾いていたユダヤ楽士のほとんどが、ホロコーストで亡くなったそうです。

Muzsikas: Chasid Dances with Cioata

Jewish Csárdás. Muzsikás (Hungary) in Moscow, 17.03.2013

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月20日 (木)

Бандура演奏の色々

ウクライナの民族楽器バンドゥーラ(Бандура)についてyoutubeを調べたのは初めてでしたので、色々な演奏スタイルがあることにとても驚きました。13日に上げた男性の弾き語り(今日の2本目は同じ人)には、吟遊詩人が語り継いできたドゥーマらしい深さがあり、バンドゥーラの掻き鳴らし方にも独特なものを感じました。もっと簡単にコード弾きをしているような演奏もあったり、男性の弾き語るドゥーマとは違うウクライナ民謡の優美さの一面を聞かせる女性デュエットの一本目など、どれもとても素晴らしいと思います。

KIEV - Khreschatik. Hermanas tocando la bandura ucraniana

«З країни в Україну».

Унікальна бандура

Бандура

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月17日 (月)

西ウクライナの音楽

ゼアミdeワールド53回目の放送、日曜夕方に終りました。私は16日夜のローゼン先生のクラスコンサートの打ち上げのため聞けておりませんが、いかがでしたでしょうか。19日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源です。youtubeは、フツルのトレンビータ、フツルカ、アルカンを中心に、カルパチアの方はハンガリー側の映像ですが、いくつか上げておきました。

ウクライナ音楽の3回目ですが、今回は西ウクライナの音楽をクローズアップしてみたいと思います。フランスのQuintanaから出ていた「カルパチアの伝統音楽」はタイトル通りで西ウクライナ音楽そのものですが、ユネスコ・コレクションの「ウクライナの伝統音楽」も、聞き返してみると西ウクライナの音源も多く、その華やかさから目立っています。
前々回にかけました美しい合唱音楽がどこで盛んなのかよく分りませんが、おそらく首都のキエフなどウクライナ中部辺りなのかなと思います。東の方ではコサックの音楽がよく知られますが、ポーランド、スロヴァキア、ハンガリーと接する西ウクライナの、特にブコヴィナ地方では、ハンガリーやルーマニアの音楽との類似が見られ、更にユダヤ音楽も少し出て来たり、とても魅力的な音楽の多い所だと思います。
まずは、ユネスコ・コレクションの「ウクライナの伝統音楽」から、「トレンビータの序曲」という曲をどうぞ。

<ユネスコ・コレクション「ウクライナの伝統音楽」 / トレンビータの序曲 54秒>
Hutsul trembitas (alphorns): greeting the shepherds from the highland


強烈な音でびっくりされた方も多いのではと思いますが、この笛は、カルパチア山脈の夏の牧草地ポロニーナに羊を移動させる時に吹き鳴らされてきた長いトレンビータと言うアルペンホルンの一種でした。家畜集めや村人へのシグナル、祭りなどに使われるようです。

次はトランスカルパチア地方の山人たちの舞曲で、打弦楽器のツィンバロム、ヴァイオリン、ソピルカ、トレンビータ、アコーディオンに鞭の音まで入ります。後半の速い踊りはアルカンとかドロボティアンカと呼ばれるものです。ルーマニアのジプシー楽団タラフ・ドゥ・ハイドゥークスの音楽に近い印象も受けます。

<ユネスコ・コレクション「ウクライナの伝統音楽」 / 羊飼いが出かける 6分32秒>

次はカルパチア山脈のトロイスタ・ムジカによる民族舞曲で、ヴァイオリン、ツィンバロム、バス・ドラムで演じられています。タイトルのフツルカのフツルと言うのは、ウクライナ西部山地のウクライナ系少数民族の名で、地方名でもありまして、フツル人という表記も見かけます。この曲は、フツルに多いルーマニア風のラプソディです。

<ユネスコ・コレクション「ウクライナの伝統音楽」 / フツルカ 4分21秒>
ПЕЧЕНІЖИНСЬКА ГУЦУЛКА. HUTSULKA from PECHENIZHYN.


ユネスコ・コレクション「ウクライナの伝統音楽」の西ウクライナ音源の最後は、アルカンと呼ばれる投げ縄の踊りの曲です。イヴァノ・フランキフスケ地方の民族アンサンブル“ヴェッセルカ”の演奏によるフツル舞曲です。これもルーマニアのジプシー楽団タラフ・ドゥ・ハイドゥークスの音楽を思い出させます。

<ユネスコ・コレクション「ウクライナの伝統音楽」 / アルカン 3分5秒>
Arkan | Hutsul circle dance | Initiation into warriors | Hutsuls | Ukrainian highlanders


次にQuintanaの「カルパチアの伝統音楽」ですが、この盤では西ウクライナのハンガリー系の音楽が中心になっています。前々回に結婚式のチャールダッシュのヴァイオリン独奏はかけましたので、他のチャールダッシュやその前進の舞曲ヴェルブンコシュをかけてみたいと思います。まずは、マジャール・ヴェルブンクという曲をどうぞ。

<Quintana「カルパチアの伝統音楽」 / Magyar Verbunk 2分4秒>
Szólótánc Gála - Magyar verbunk


ヴェルブンクと言うのは、19世紀前半のハンガリー独立戦争の頃に募兵活動の中で生まれた男性の踊りで、これが基礎になってヴェルブンコシュが生まれ、更にそれが居酒屋(チャールダ)で洗練されてチャールダッシュが生まれたという経緯があります。ヴェルブンクにはヴェルブンコシュになる前の、男性の荒削りな踊りの印象が強く残っているように思います。
次にマジャール・ヴェルブンクに続いてこの盤に入っているジプシーのチャールダッシュをかけてみたいと思います。ほとんど同じ旋律に聞こえますが、こちらではチャールダッシュになっています。

<Quintana「カルパチアの伝統音楽」 / Ciganycsardas 3分22秒>
Zurali Banda- Ciganycsardas


この盤にはユダヤの音楽も入っていましたので、次にマゼルトーフやホラなどのダンス曲をかけてみます。ハンガリー音楽のスタイルに乗せて、特徴的な哀感溢れるユダヤ・メロディがメドレーで出てきます。

<Quintana「カルパチアの伝統音楽」 / Mazeltof 2分37秒>

では、最後にQuintanaの「カルパチアの伝統音楽」のラストを飾っているチャールダッシュを聞きながら今回はお別れです。ヴァイオリン2本、アコーディオンとサックスの四重奏ですが、サックスがハンガリーのクラリネット系管楽器タロガトーのような柔らかく不思議な音色を出しています。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<Quintana「カルパチアの伝統音楽」 / Csardasok 2分25秒>

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月13日 (木)

ボフスラフのマルーシャのドゥーマ

バンドゥーラ弾き語りの「ボフスラフのマルーシャのドゥーマ」という曲、あるいはその物語は、ウクライナでは誰でも知っているようなとても有名な話なのでしょうか。1966年に作られた秀逸なアニメーションがありました。「トルコに捕われたコサックの苦悩を歌った古い悲劇的なドゥーマ」という内容でしたが、確かに「タタールのくびき」を想起させるようなアニメに見えます。
一本目にそのアニメ、2本目にもう一度先日アップしたドゥーマ(ユネスコ・コレクション「ウクライナの伝統音楽」に唯一入っていたバンドゥーラ弾き語りと全く同じ)、3本目にはМарусю Богуславкуと格変化したと思しきタイトルが見えますが、同じテーマの別メロディのドゥーマでしょうか、バンドゥーラの演奏をよく確認できるこの弾き語り映像を上げておきます。バンドゥーラという楽器は、とても心に沁み入る音で、実演を見れて感激しました。一度実物を見てみたいものです。

Маруся Богуславка (1966), мульфільм українською

Дума про Марусю Богуславку (Старовинна українська дума, XVIIст.)

Ярослав Крисько Дума про Марусю Богуславку

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月10日 (月)

ドゥムキー、ドゥムカ、ドゥーマ

ゼアミdeワールド52回目の放送、日曜夕方に終りました。12日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源です。バンドゥーラ関係は原語で検索すればあるかも知れませんが、一番アップしたかったF.Jarko / Duma for Marussia of Bohuslavがありましたので、今日はこちらのみにしておきます。ウクライナの「心の歌」という印象です。

ウクライナ音楽の2回目ですが、今回はこの国を中心に一部のスラヴ民族の世界で民族歌謡として有名なドゥーマ、あるいはドゥムカを取り上げてみたいと思います。複数形のドゥムキーというタイトルでチェコの作曲家ドヴォルザークがピアノ三重奏曲を書いていますので、一般にはそれで知られているように思います。ドゥムカとは、ウクライナを中心に広まった民謡の一種で、日本では「哀歌」と訳されています。ドゥムキーと聞くと、深い表情のエレジー的な曲調が多いという印象があります。ですから先週かけましたナターシャ・グジーさんのバンドゥーラ弾き語りのウクライナ民謡「バンドゥーラを手にすれば」などは、典型的なドゥムカになると思います。
今日はフランスのOpus111から2000年に出ていた2枚組「ウクライナのドゥムキー」と、フランスのAuvidisの頃のユネスコ・コレクションの「ウクライナの伝統音楽」、ドヴォルザークのピアノトリオ「ドゥムキー」の順にかけてみますが、最初に「ウクライナのドゥムキー」からドゥムカを数曲続けてかけてみましょう。この盤では、1枚目がソプラノ歌手とピアノ伴奏でクラシックになったドゥムカが歌われていて、2枚目は民族音楽のドゥムカが色々と入っておりまして、2枚目を中心にかけます。

まずはバンドゥーラの甘く切ない音色が堪能できるウクライナ民謡変奏曲からです。演奏はKostyantyn Novytskyという人です。

<Kostyantyn Novytsky / Variations on Ukrainian Folk Themes 3分26秒>

次はElizabeta Sobchenkoという女性バンドゥーラ奏者のソロですが、Verkhovynaという、やはりエレジー的な曲で、The World of oursという英訳になっております。

<Elizabeta Sobchenko / Verkhovyna 3分11秒>

「ウクライナのドゥムキー」の2枚目からもう一曲、男性歌手の独唱とバンドゥーラ合唱団の演奏で「風は吹いている」という曲です。バンドゥーラ弾き語りの男性合唱と思われます。哀歌風な曲調が、いかにもドゥムカのイメージです。Valentyn Pyvovarovとウクライナ国立バンドゥーラ合唱団の演奏です。

<Valentyn Pyvovarovとウクライナ国立バンドゥーラ合唱団 / The wind is blowing 4分40秒>

1枚目のソプラノ独唱からも一曲かけておきましょう。オーソドックスなドゥムカを聞いた後なら、クラシックになっていてもドゥムカ本来の哀切さが感じ取れると思います。

<Olga Pasichnyk / Oh,Little Moon, You`d better not shine 3分>
Olga and Natalia Pasichnyk - There Stands A High Mountain - Ukrainian Song

他の曲ですが、同じ歌手のyoutubeがありました。

では次に、髭を蓄えたコサックの男性歌手が歌う渋い哀歌風なドゥムカのイメージの曲として、ユネスコ・コレクションの「ウクライナの伝統音楽」から、ボフスラフのマルーシャのドゥーマという曲をかけてみましょう。バンドゥーラの弾き語りでしみじみと歌われる、トルコに捕われたコサックの苦悩を歌った古い悲劇的なドゥーマです。

<F.Jarko / Duma for Marussia of Bohuslav 6分52秒>
Дума про Марусю Богуславку (Старовинна українська дума, XVIIст.)


では、最後にドヴォルザークのドゥムキーを聞きながら今回はお別れです。この曲はピアノ三重奏のスタイルで書かれています。ピアノトリオの編成は、ピアノとヴァイオリン、チェロの三重奏になります。スーク・トリオの名演で、ヴァイオリンはヨゼフ・スーク、チェロはヨゼフ・フッフロ、ピアノはヤン・パネンカです。この曲は6楽章まであって、全てドゥムカとして作曲されています。全曲は30分を越えますが、今回は第1楽章のみかけます。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<スーク・トリオ / ドヴォルザーク ピアノ三重奏曲第4番ホ短調「ドゥムキー」第1楽章 4分5秒>
Beaux Arts Trio plays Dvorak "Dumky" Trio, i

スーク・トリオのは見当たらないので、ボザールトリオで。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月 7日 (金)

Христос Воскрес

ウクライナと言えば、あのカラフルなイースター(復活祭)・エッグも有名ですが、Христос Воскрес(キリストの復活)というタイトルで、オクサーナ・サヴチュクの歌唱が色々出ていました。このジャンルでも、一本目の冒頭のようにユダヤのクレズマーと似ているメロディーラインが聞こえます。ウクライナですから、宗派はウクライナ正教だと思います。フリストス・ヴァスクレス(Христос Воскрес)の、フリストスはキリスト、ヴァスクレスはロシア語ならヴァスクレセーニエー(日曜)を容易に連想させますが、ウクライナ語で日曜はнеділяと、ロシア語とは全く異なる言葉が出てきました。

Великодня програма "Христос воскрес!"

Дует "Писанка" - Христос Воскрес!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月 6日 (木)

ブコヴィナの歌姫 Оксани Савчук

51回目の放送のラストにかけたオクサーナ・サヴチュク(Оксани Савчук)は、ごくごく最初だけで終ってしまいましたので、youtubeを探したら色々とありました。Russian Discというマイナーレーベルの94年リリース盤一枚を聞いただけでしたが、西ウクライナのブコヴィナ地方の歌姫と言って良さそうな人です。伴奏ではヴァイオリンの他に打弦楽器のツィンバロムが活躍し、音階は東欧系ユダヤのクレズマーを髣髴とさせる曲も多いです。クレズマーとの関連だけでなく、ブコヴィナ、ルテニアなど、ハンガリーの大作曲家バルトーク作品でもお馴染みのこの辺りの地名や、ドラキュラを連想させるカルパチアの名を聞いたりするだけでも、東欧好きは心躍るはず(笑)

програма "Чотири щастя Оксани Савчук"

Оксана Савчук-Писаночко-голубочко

Оксана Савчук-"Косарі косять"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月 5日 (水)

ナターシャ・グジーのドゥムキー

今日のゼアミdeワールド52回目の収録では、ウクライナのドゥムキーを取り上げました。ウクライナ民謡だけでなく、ドヴォルザークのドゥムキーも併せてかけました。ドゥーマ、ドゥムカ、ドゥムキーと並べてみて、ロシア語でドゥーマチという動詞は「思う」の意味であることを思い出しました。同じスラヴ系ですから、かなり語彙は似ています。「ドゥムキーの名称はウクライナの民謡、またはチェコ語の回想または瞑想を意味する言葉に由来するという説がある」と検索でも出てきましたので、おそらく元には「物思いに耽る」ような意味合いもあるのではと思いましたが、どうでしょうか。月曜にアップしたナターシャ・グジーのバンドゥーラ弾き語りのウクライナ民謡「バンドゥーラを手にすれば」などは、典型的なドゥムカと言えるのでしょう。彼女が宮崎アニメの主題歌を歌うのも、国を越えてドゥムキーと共通する「思い」が投影してのことだろうと思います。カザルスが編曲してからチェロの名曲として有名なカタロニア民謡「鳥の歌」も彼女の十八番ですが、これもドゥムキー的解釈と取れるでしょう。

ナターシャ・グジー ウクライナの歌姫 .wmv

The Song of Birds by Nataliya Gudziy / 鳥の歌 ・ ナターシャ・グジー

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月 3日 (月)

ウクライナの伝統音楽

ゼアミdeワールド51回目の放送、日曜夕方に終りました。5日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源です。今日はウクライナの合唱曲「ドニエプルは轟き悲しむ」と、ナターシャ・グジーの「バンドゥーラをてにすれば」を目立たせたいので、この2本だけにしました。

今回からこの番組も2年目に入りました。本年度もどうぞ宜しくお願いします。
寒い間は寒い国の音楽と言うことでロシアの音楽を色々廻ってきました。大分暖かくなって来ましたが、まだまだ旧ソ連圏の音楽巡りは続けようと思います。ロシア、ウクライナ、ベラルーシの東スラヴ系の後は中央アジアやコーカサスの方に向かう予定です。ロシアの音楽も、先週のウラル・アルタイ関係もまだまだ音源は膨大にありますが、とりあえず今回はウクライナに廻ってみようかと思います。ロシアと同じ東スラヴ系で、やはり合唱の素晴らしさが目立ちます。ロシア音楽と少し違う独特な叙情性があって、それが聞きものです。吟遊詩人が弾き語る小型ハープのような弦楽器バンドゥーラや、スラブ人の伝統のバラッド形式の民族歌謡ドゥーマ、あるいはドヴォルザークの作品にもなっているドゥムキーでも有名です。
まずは、フランスのPLAYA SOUNDから出ていた名盤「ウクライナの声」というアルバムから3曲続けてかけたいと思います。ブルガリアン・ヴォイスとも少し似た女声合唱中心の一曲目に始まり、さかまくドニエプル川を描いた最後の曲は、とりわけ感動的な一曲です。タイトルがフランス語訳のみですので、曲名詳細は3曲目しか分りません。

<Ukrainian Voices~ 3分9秒、4分3秒、4分15秒>
Mighty Dnieper roars and bellows - English /Ukrainian/中文 subtitles

別団体だと思いますが、同じ曲がありました。

同じドニエプルの曲を、往年の赤軍合唱団も歌っていますので、次にかけてみます。ここでは「ウクライナの詩」と言うフランス語訳になっていました。こちらもドラマティックな悲愴美溢れる歌唱です。

<赤軍合唱団 / ライヴ・イン・パリ1960 ~ウクライナの詩 5分41秒>

次に日本でもお馴染みのウクライナ生まれの女性歌手・バンドゥーラ奏者、ナターシャ・グジーの歌唱で、有名なウクライナ民謡「バンドゥーラを手にすれば」です。哀愁を帯びたバンドゥーラの響きと、美しい歌声に魅了される一曲です。

<ナターシャ・グジー / セルツェ ~バンドゥーラを手にすれば>
バンドゥーラを手にすれば ナターシャ・グジー


ウクライナは広大なので、地方によって音楽もかなり違いますが、ハンガリーやルーマニアに近い西ウクライナの音楽は、これらの国の伝統音楽にかなり似通っています。フランスのQuintanaから出ていた「カルパチアの伝統音楽」から、結婚式のチャールダッシュのヴァイオリン演奏をどうぞ。演奏者と曲目共にハンガリー語ですが、西ウクライナのブコヴィナ地方での録音のようです。

<カルパチア山脈の伝統音楽 ~En kismadar letemre, Lakodalmi csardasok 1分13秒、4分24秒>

同じく西ウクライナのブコヴィナの音楽ですが、打弦楽器のツィンバロム伴奏で、女性歌手オクサーナ・サヴチュクが歌っている「You are a Green Land, Bukovina」は、タイトル通りブコヴィナ民謡のようです。音階などが東欧系ユダヤのクレズマーにかなり似てきます。この曲を聞きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<Oksana Savchuk and Ivan Kavatsyuk / Pysanka ~You are a Green Land, Bukovina 4分4秒>

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2017年3月 | トップページ