ナターシャ・グジーのドゥムキー
今日のゼアミdeワールド52回目の収録では、ウクライナのドゥムキーを取り上げました。ウクライナ民謡だけでなく、ドヴォルザークのドゥムキーも併せてかけました。ドゥーマ、ドゥムカ、ドゥムキーと並べてみて、ロシア語でドゥーマチという動詞は「思う」の意味であることを思い出しました。同じスラヴ系ですから、かなり語彙は似ています。「ドゥムキーの名称はウクライナの民謡、またはチェコ語の回想または瞑想を意味する言葉に由来するという説がある」と検索でも出てきましたので、おそらく元には「物思いに耽る」ような意味合いもあるのではと思いましたが、どうでしょうか。月曜にアップしたナターシャ・グジーのバンドゥーラ弾き語りのウクライナ民謡「バンドゥーラを手にすれば」などは、典型的なドゥムカと言えるのでしょう。彼女が宮崎アニメの主題歌を歌うのも、国を越えてドゥムキーと共通する「思い」が投影してのことだろうと思います。カザルスが編曲してからチェロの名曲として有名なカタロニア民謡「鳥の歌」も彼女の十八番ですが、これもドゥムキー的解釈と取れるでしょう。
ナターシャ・グジー ウクライナの歌姫 .wmv
The Song of Birds by Nataliya Gudziy / 鳥の歌 ・ ナターシャ・グジー
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