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2017年6月19日 (月)

南インドの打楽器

ゼアミdeワールド62回目の放送、日曜夕方に終りました。21日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源です。オコラ盤と同じ音源はおそらくないと思いますので、類似の映像を上げておきます。

今回からコーカサスの予定でしたが、リスナーでZeAmiのお客様でもあるHさんからリクエストがありましたので、後2,3回インド関連の音楽で続けたいと思います。前回のインドの打楽器編が面白かったと伺いました。タブラに関しては既にかなりポピュラーな楽器ですので、その他の打楽器をとのご希望で、特に枠太鼓(フレームドラム、タンバリンの類)に最近強い関心があるそうですので、その辺りの音源を捜してみました。
まずインドでは、南インドでよくトリオで演奏される楽器の一つカンジーラです。先週かけました両面太鼓のムリダンガムと素焼き壷のガタムとのトリオになりますが、その小ささからは信じられないような低音と、多彩な表現が可能な太鼓です。大型の枠太鼓なら、中東一帯で叩かれるダフも有名ですが、小さな膜面なのに低音が出る楽器と言う事になりますと、カンジーラの他にアラブのレクや、南イタリアのタンバリンやブラジルのパンデイロがあります。まずはオコラの南インド古典音楽アンソロジー4枚組からカンジーラのソロをどうぞ。演奏はナガラージャンという人です。

<Anthology of South Indian Classical Music - Kanjira with Solkattu / V.Nagarajan 4分40秒>

Remo + Selvaganesh: Kanjira Basics

カンジーラと言えば、セルヴァガネーシュが今一番有名だと思います。

続いて、同じようにリズムパターンを唱えてからのソロですが、素焼き壷の打楽器ガタムの独奏をどうぞ。演奏はガタムの名手ヴィナヤクラムです。

<Anthology of South Indian Classical Music - Ghatam with Solkattu / T.H.Vinayakram 5分34秒>

Amazing Indian Percussion-1(Solo ghatam) watch the ending!


南インド古典音楽アンソロジー4枚組には、南インドの口琴モールシンの演奏も入っておりますので、併せてかけてみます。モールシン名人のスバシュチャンドランによる短いソロ2曲です。

<Anthology of South Indian Classical Music - Moorsing with Solkattu & Solo of Moorsing / T.H.Subashchandran 1分12秒、1分4秒>

PALANI K.V.ARUMUGAM-MORSING SOLO


続いてこれらの南インドの打楽器が合わさって合奏が行われておりまして、14分近い全曲を次におかけします。両面太鼓のムリダンガムが中心になっております。演奏はGuruvayoor Doraiのムリダンガムと、ナガラージャンのカンジーラ、ヴィナヤクラムのガタム、スバシュチャンドランのコンナコル(リズムの口唱)で、この順にまずソロのリレーで出てきます。

<Anthology of South Indian Classical Music - Tala Vadyam 13分40秒 抜粋>

Karaikudi Mani and Harishankar 1/2

ガタムは入っていませんが、カライクディ・マニのムリダンガムと、キングのWORLD ROOTS MUSIC LIBRARY「超絶のリズム」(現在のシリーズでは「インド古典パーカッション」)での演奏でも知られるハリシャンカルのカンジーラの超絶のデュオで。

今回はこの曲で締めたいと思います。次回は、南イタリア(長靴のかかとに当たる地方)やアラブのフレームドラムなども取り上げる予定です。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

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