M.S.Subbulakshmi / Mela Raga Malika
ゼアミdeワールド69回目の放送、日曜夕方に終りました。おんまく花火が13日に延期になったために特番がなくなり、本放送枠でも放送されました。9日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。13日は入れ替わりで本放送はお休みで、16日の再放送枠のみになります。以下矛盾しますが、放送で話したままアップします。 コーカサス音楽巡りの途中ですが、今回の6日の本放送は、今治の夏祭り「おんまく」の特番があるので、お休みになりました。9日の再放送枠のみですので、一回コーカサスをお休みしまして、少し前のインド音楽小特集の際にかけられなかった長尺の音源をかけてみたいと思います。 南インド古典声楽界の至宝と言われた女性歌手、M.S.スブラクシュミのメーラ・ラーガ・マーリカーを時間までお楽しみ下さい。LP時代の音源のために、28分余りの録音2トラックになっている、トータル1時間弱の曲です。カルナティック音楽の全てのラーガは、72メーラカルターと呼ばれる基本音階に基づいて分類されていますが、この72のラーガ全てを1から順に少しずつ演奏するという技法を用いて書かれています。ラーガマーリカーとは「ラーガの花輪」を意味します。各ラーガは2行の歌詞と2行の階名からなり、階名をサリガマで歌う部分の途中から次のラーガに変ります。歌詞にはラーガ名が上手く読み込まれているので、歌詞を聞いているとラーガ名も分かるという、いかにも南インド音楽の知的で数学的な側面を感じさせる曲です。この曲を歌えるのは、スブラクシュミだけかも知れないとも言われているほどの難曲ですので、とても貴重な音源です。では前半のシュッダ・マディヤマメーラを時間までどうぞ。終わりの辺りでもう一度出てきます。 <M.S.Subbulakshmi / Mela Raga Malika Part1 28分26秒 抜粋> MS Subbulakshmi-Mela-Ragamalika-Chakra--Gayakapriya-to-Varunapriya- これは放送でかけたのとは別音源です。ライブでしょうか? いかがでしたでしょうか。伴奏にはサポート・ヴォーカルがついて、他は両面太鼓のムリダンガムが中心で、所々ヴァイオリンも入っています。 時間までこの曲を聞きながら今回はお別れです。次回はコーカサスに戻る予定です。 ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週
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