北オセチアとアラニア
北オセチアと聞いて日本で一般に知られていることと言うと、2004年のベスランでの凄惨な事件や、大相撲の露鵬、白露山が一時期活躍したことくらいかも知れません。忘れてならないのは、ロシアの有名な指揮者ヴァレリー・ゲルギエフもオセット人です。北コーカサスの音源も、昔はダゲスタン(ロシアのMelodyaとオランダのPan)しか見当たらなかったもので、1909年のグラモフォン録音がCD 化されるまで、オセチア関係も皆無だったと思います。
この地域で唯一のイラン系民族で、余りに有名な古代イラン系遊牧騎馬民族スキタイの末裔説は否定されたようですが、イランとそっくりな名のイラン系アラン人の末裔と言うのはかなり確かなようです。北オセチアは国名に「アラニヤ(Алания)」という語を付しています。カフカス北部の風光明媚で、歴史的遺産を数多く残す国であることが、今日の動画から分かります。放送でかけたような男声合唱がバックに流れています。言葉は周囲の非印欧系のコーカサス諸語と違って、印欧語の一つオセット語ですが、音楽面ではコーカサスの音楽そのものです。
North Alania(Ossetia)
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