クリスマスの歌 アリロとアレルヤ
昨日の収録では、オコラの「グルジアの仕事歌と宗教歌」から、グルジアのクリスマスの歌、アリロも3曲かけました。この盤の解説で、アリロはラテン語のアレルヤ(またはハレルヤ)と同じ意味であることを確認できました。アレルヤの元は?と言えば、ヘブライ語のハレルー(賛美せよ)+ヤー(神を、ヤハヴェの略)から来ています。末尾のヤーが取れて、H抜きのALLと言う3語根は元のヘブライ語のままで、ハレルー(Alelu)もアリロ(Alilo)も母音が変わっただけで子音は同じですから、同じ語源と分かります。この曲は、調べれば調べる程、オロヴェラなどと並んでグルジアの伝統歌に多く、色々な盤のアリロを聞き比べると面白いだろうと思います。
クリスマスも後1か月余りになりましたので、今日はいくつかのアリロを上げておきます。グルジアの伝統的な歌唱は3,4本目、1,2本目は西洋的な歌唱になっています。元はグルジア正教の歌でしょうが、現在はこういうタイプの方が増えているのかも知れません。5本目は宴席でのフォーク化したアリロ、これも凄いです。この歌唱を聞くと、ますますクロアチアのクラパ歌謡に似て聞こえます。グルジア語は文字化けするので出来るだけ避けましたが、一本目はグルジア語だけの表記でした。
ოცდახუთსა დეკემბერსა ( ალილო )
Alilo
Alilo-Georgia 月曜に上げましたが、アリロらしい若手の熱唱だと思いますので、もう一度。
rachuli alilo
alilo
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