Soinari / Folk Music from Georgia Today
ゼアミdeワールド84回目の放送、日曜夕方に終りました。29日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。<>内がかけた音源です。忘れられない名曲、Zamtariaがあったので、これ一本で満足してしまいました(笑) 他の曲はまた後日探してみます。ムティエビについては、先週から少し見ておりました。いつ頃の映像か不明ですが、生映像を一本上げておきます。 グルジア音楽の4回目です。今回は1993年リリースのドイツWergoの「ソイナリ~グルジアの今日の民族音楽」からご紹介したいと思います。先週のオコラ盤は廃盤でしたが、この盤は辛うじて現役盤かと思います。しかし、リリースから既に24年も経っていることに驚きました。「今日の」と言うのも、現在では変わってきているかも知れませんが、秀逸なコンピレーションですから、まずは曲順にしばらくご紹介したいと思います。 1曲目は、アルバムタイトル通りのSoinariアンサンブルの演奏で、Akh Mezurnevという曲です。Mezurnevというのがズルナ奏者を指すようですので、チャルメラやオーボエと同族のダブルリード系管楽器ズルナが主役かと思いきや、ここで吹かれているのは同族のドゥドゥキのようです。歌とカフカス・ドラム(ドリ)の伴奏が入ったアンサンブルです。 <1 Soinari / Folk Music from Georgia Today - Akh Mezurnev 2分13秒> 2曲目は東部グルジア、カルトリ地方の仕事歌Gutnuriという曲で、Mtiebiアンサンブルの男声合唱です。この後かけます同じグループのフォーク的な歌唱とは対照的な伝統的ポリフォニーです。 <2 Soinari / Folk Music from Georgia Today - Gutnuri 5分9秒> 3曲目も同じMtiebiアンサンブルの演奏ですが、ギター伴奏の哀愁漂うグルジアらしい佳曲で、曲名はZamtariaとありまして、「冬」の意味になるようです。正にその通りの蕭々としたもの寂しいイメージで、個人的に最初から非常に惹かれていた歌唱です。伝統的なポリフォニーと、こういうフォーク的な歌唱の両方をこなす素晴らしいグループだと思います。 <3 Soinari / Folk Music from Georgia Today - Zamtaria 2分36秒> Ensemble Mtiebi - Zamtaria (from Soinari: Folk Music From Georgia Today) MUSIQUES DE TBILISI • ENSEMBLE MTIEBI 4曲目は再びソイナリ・アンサンブルのドゥドゥキ中心の演奏でIdzhasiという都会の伝統曲とのことです。このアンサンブルで吹かれているのは、けたたましい音のズルナではなく、ドゥドゥキという、もっと柔らかい音の出るダブルリード管楽器です。同族のダブルリード管楽器にはアルメニアのドゥドゥクやトルコのメイなどがありますが、アルメニアのドゥドゥクは特に有名です。アルメニアの曲を思わせる哀愁味を帯びた瞑想的な旋律を、ドローン(持続音)のドゥドゥキ伴奏で演奏しています。 <4 Soinari / Folk Music from Georgia Today - Idzhasi 2分41秒> 1曲飛んで6曲目もソイナリ・アンサンブルですが、ムティエビ・アンサンブルの男声合唱のメンバーが入っての演奏です。Shatilis Asulo(私の娘シャティリス)という曲ですが、現代の都市の歌とありました。8分の6拍子のカフカスらしい快活な旋律です。 <6 Soinari / Folk Music from Georgia Today - Shatilis Asulo 2分23秒> この盤には以上2グループの他に、Mzetamzeアンサンブルという女性のグループも入っておりまして、時折パンドゥリなどの弦楽器も伴ってグルジアらしい和声の清澄なコーラスを聞かせています。まずはロシア民謡のレパートリーとしても有名な25曲目のグルジア民謡のスリコをどうぞ。 <25 Soinari / Folk Music from Georgia Today - Suliko 1分57秒> ムゼタムゼ・アンサンブルの歌唱で、もう一曲、7曲目のDzhamataというダンス・ソングで、山岳地帯のRacha地方の伝統的な合唱曲です。男声合唱をそのまま女声に置き換えたようなグルジアらしい合唱を聞かせます。 <7 Soinari / Folk Music from Georgia Today - Dzhamata 1分50秒> では最後に21曲目のShustariというソイナリ・アンサンブルのドゥドゥキ演奏を聴きながら今回はお別れです。この曲も伝統的な都市部の旋律と解説があります。シューシタリーと言えば、すぐさまペルシア音楽のホマーユン旋法に属する艶美なシューシタリーを思い出します。北コーカサスと共通する伝統的な多声合唱と、この曲のような南のペルシア音楽など西アジアの音楽の影響の共存するグルジア音楽の色々な楽曲を聞くと、やはりパラジャーノフの映画を思い出させます。 ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週 <21 Soinari / Folk Music from Georgia Today - Shustari 6分4秒>
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