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2018年2月19日 (月)

サヤト・ノヴァ、ヴィオラによる鶴、アルメニアン・ダンス他

ゼアミdeワールド96回目の放送、日曜夕方に終りました。21日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。アルメニアン・ダンスの演奏者名を放送では言いそびれておりました。東京佼成ウィンドオーケストラです。カーヌーンの音源は、コミタスの曲同様そのもののyoutubeはなさそうです。また別音源で後日探してみます。

アルメニア音楽の6回目になります。前回エリア・ペーリヴァニアンのカーヌーン演奏でコミタスの曲を聞いて頂きましたが、この盤には18世紀アルメニアの吟遊詩人サヤト・ノヴァの曲も4曲入っておりますので、続けておかけします。コミタスの曲とは対照的にメランコリックな美しさに溢れるアルメニアらしい曲が並んでいます。サヤト・ノヴァと言えば、パラジャーノフ監督が「ざくろの色」でエキゾチックな映像詩に仕立て上げたことを思い出します。
では、まず「愛に捧げる」という曲からどうぞ。

<2 Musique traditionnelle d`Armenie - Elia Pehlivanian / Echkhemed (Ode A L'Amour) 3分55秒>

次はケマンチャと言う曲で、擦弦楽器のケマンチャについての元は歌詞のある曲かも知れません。イランやアゼルバイジャンのケマンチェとは一味違うアルメニアのケマンチャはLP音源で手元にありますので、次回以降かけられるかも知れません。

<5 Musique traditionnelle d`Armenie - Elia Pehlivanian / Kemancha (Le Violon) 2分18秒>

次は仏訳に「鶯の歌」とありますので、隣のイランの文化の影響や繋がりを感じさせるテーマです。

<9 Musique traditionnelle d`Armenie - Elia Pehlivanian / Boulbouli Hid (Le Chant Du Rossignol) 3分13秒>

次は仏訳が「私はあなた」となっていますので、やはり愛の歌でしょうか。

<11 Musique traditionnelle d`Armenie - Elia Pehlivanian / Kani VourDJan (Je Suis A Toi) 2分15秒>

Sayat Nova (El color de la granada) / Subtitulada al español

何とサヤト・ノヴァの生涯を描いたパラジャーノフの映画「ざくろの色」がそのまま上がっていました。あるいは編集前の元の映画「サヤト・ノヴァ」でしょうか。

続きまして、前回カテリーナ・マヌーキアンのヴァイオリン演奏でおかけしましたコミタス作曲の鶴という曲ですが、現代音楽やクラシックで大活躍のアルメニア系女流ヴィオラ奏者キム・カシュカシアンも弾いておりますので、そちらもおかけします。吟遊詩人の嘆きを聴くかのような「鶴(クレイン)」ですが、ここではKrunkというタイトルになっております。未確認ですが、このタイトルはアルメニア語でしょうか?

<5 Kim Kashkashian / Hayren - Krunk 2分28秒>
KROONK by KOMITAS,processed by S.ASLAMAZIAN,SIRARPI SAMVELYAN-viola,ADA MINASYAN-piano

やはりカシュカシアンでは見当たらないので、他のヴィオラ奏者の演奏ですが。

前回の最後にアルメニア正教の歌をDivine Liturgyという盤からかけまして、途中から出てくるエキゾチックで印象的な旋律がユネスコ盤のアルメニア正教音楽にも入っていて、またかけますと予告していましたが、確認しましたらこの盤ではなく他で聞いたようです。今回はそのユネスコ盤から、極めてオーソドックスなアルメニア正教の歌をおかけしてみます。この盤に限らずアルメニア音楽はディアスポラ(離散)先での録音が多く、アルメニア本国の録音は非常に少ないように思います。この盤もイタリア、ヴェニスのアルメニア教会での録音です。この盤を聞くとよく分かりますが、楽器などでは周辺のペルシアやトルコの系統が多いのに対し、宗教音楽では周辺国の影響は全く感じられません。持続低音のドローンをバックにしたモノフォニックな歌は、同じ正教系でもポリフォニックなグルジアの教会歌とは対照的です。

<1 アルメニアの宗教音楽(ユネスコ・コレクション) ~三位一体の光への頌栄 5分45秒>

では最後にアメリカの作曲家アルフレッド・リードが作曲した吹奏楽曲アルメニアン・ダンス パート1を聞きながら今回はお別れです。ジャンル的にはラヂバリでは、ございま鈴木さんのテリトリーですが、この曲はアルメニアの比較音楽学者であるコミタス・ヴァルダペット(これがコミタスのフルネーム)の収集したアルメニア民謡を素材として作曲されていまして、5つのアルメニア民謡が続けて演奏される単一楽章の曲です。それぞれのコミタスの原曲を探してみましたが、手持ちの音源には見当たりませんでした。私は吹奏楽はやらないので知りませんでしたが、この曲は華やかな吹奏楽曲の代表とされているようです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<アルメニアン・ダンス (リード) 東京佼成ウィンドオーケストラ 11分18秒 抜粋>
アルメニアン・ダンス パート1

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