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2018年2月26日 (月)

グルジェフのオリジナル曲とグルジェフ・アンサンブル

ゼアミdeワールド97回目の放送、日曜夕方に終りました。28日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。オコラ盤からは、先日最初だけしかかけられなかった絶品のタール独奏Bayati shirazだけすぐ見つかりました。他はまた後日探してみます。バヤーティは、グルジェフ・アンサンブルでは動画は見当たりませんでした。彼らの演奏するカマンチャと言う曲がかなり似て聞こえましたが、別の曲のようです。これもまた比較してみます。

アルメニア音楽の7回目になります。今回はグルジェフのオリジナルのピアノ曲とグルジェフ・アンサンブルの演奏の比較を2曲と、後半はフランスのオコラから1988年に出た「アルメニア中世の宗教歌と器楽」からの数曲を予定しております。
グルジェフ・アンサンブルのECMからの2枚も聞いてみましたが、デ・ハルトマンのオリジナルのピアノ曲と同じ曲がいくつかありましたので、2月4日の放送でアラブの旋法と同じ名前と言うことで一度デ・ハルトマンの演奏でかけましたバヤーティという曲からまず聞き比べてみたいと思います。先にグルジェフの弟子のトマス・デ・ハルトマンのピアノ独奏、後でグルジェフ・アンサンブルの演奏をおかけします。ウードの即興演奏タクシームに始まり、カーヌーン、ナイなどによる中東色溢れる演奏です。

<1-14 Music of Gurdjieff and De Hartmann / Thomas De Hartmann ~Bayaty 3分35秒>
14 - Bayaty


<7 Gurdjieff Folk Instruments Ensemble / Music of G.I.Gurdjieff ~Bayaty 3分54秒>

もう一曲はコーカシアン・ダンスという曲で、和訳すれば「コーカサスの踊り」となりますが、音楽的にはアゼルバイジャンのムガームに似て聞こえます。

<2-10 Music of Gurdjieff and De Hartmann / Thomas De Hartmann ~Caucasian Dance 3分35秒>
10 - Caucasian Dance


<10 Gurdjieff Folk Instruments Ensemble / Music of G.I.Gurdjieff ~Caucasian Dance 3分47秒>
Gurdjieff's music -Caucasian Dance/ Gurdjieff Ensemble/ duduk, kamancha, tar, dhol, santur, oud...


次に、フランスのオコラから1988年に出た「アルメニアの中世の宗教歌と器楽」です。この盤は廃盤ですが、改めて聞き直してみて、ソ連時代の古い音源が色々入っていることを再確認しました。作曲されたのが8世紀から10世紀位という、ヨーロッパの古楽にはほとんどないのではと思うような古い伝承のアルメニア正教会の歌が入っています。ローマ帝国より先にキリスト教を国教にしたアルメニアですが、千年も前の聖歌が現在も変わらず残っているのかどうか分かりませんが、最近の録音は見たことがないので、これは本当に貴重な記録だろうと思います。これまで幾つかかけましたように、ポリフォニックなグルジアの聖歌と違って、持続低音のドローンをバックにしたモノフォニックなアカペラの歌です。
この盤の最初の3曲はこのドローンバックの男性合唱で歌われていますが、あの独特なアルメニア文字を創った聖人メスロプ・マシュトツに由来するという、おそらく最も重要なアルメニア教会の聖歌ではと思います。一曲目がAnganim aratchi Koで和訳は「私はあなたの前に膝まづく」、2,3曲目はVoghormia Intzで和訳は「我を憐れみ給え」となりまして、後者は同名で2曲続きます。同名曲ですが3曲目では増2度音程が目立ったエキゾチックな節になっています。歌唱はEmma Dzadourian conducts Male Choirです。

<1 Armenie 1:Chants Liturgiques du Moyen Age et Musique Instrumentale ~Anganim aratchi Ko 2分8秒>
<2 Armenie 1:Chants Liturgiques du Moyen Age et Musique Instrumentale ~Voghormia Intz 1分51秒>
<3 Armenie 1:Chants Liturgiques du Moyen Age et Musique Instrumentale ~Voghormia Intz 1分56秒>

この盤のアルメニア教会の聖歌はまだまだ続きますが、次回はアルメニア教会の聖地をテーマにしたアラン・ホヴァネスのエチミアジン交響曲を予定しておりますので、次回また併せて抜粋して取り上げることにしまして、このオコラ盤後半の器楽曲からHratchik Nigoghossian (kamantcha), Djivan Kasparian (duduk)の演奏でSayat-Novaと言う曲、時間が余りましたら、Salomon Seyranian (tar)でPayati Chirazをおかけします。ドゥドゥク奏者はカスパリアンとありますが、ジヴァン・ガスパリアンだと思います。彼が西側に知られる前の貴重音源ではと思います。タールによるパヤーティ・シーラーズというのも、哀感溢れるアゼルバイジャンのバヤーティ・シーラーズをすぐさま連想させます。
これらの曲を聞きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<17 Armenie 1:Chants Liturgiques du Moyen Age et Musique Instrumentale ~Sayat-Nova 3分30秒>

<18 Armenie 1:Chants Liturgiques du Moyen Age et Musique Instrumentale ~Payati Chiraz 6分38秒>
Sogomon Seyranyan(Сейранов) - Bayati shiraz(tar)

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