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2018年3月23日 (金)

マリク&エルシャン・マンスロフ

イネディ盤を含めアリム・カシモフの伴奏を何枚もの盤で受け持っていたマリク・マンスロフとエルシャン・マンスロフは、やはりアゼルバイジャンのムガームにおけるタールとケマンチェの演奏では、現在もトッププレイヤーなのだろうと思います。先日のマリク氏のシャーナーズ(CDと同じムガームの名演なだけにyoutubeでのヴォリュームダウンが残念)のリンクから既に見られた方もいらっしゃるかと思いますが、何度も出てきているバヤーテ・シーラーズの妙技を中心に上げておきます。間のドリ(ドール?)の叩き方も、カフカスの中では最もイランのトンバク寄りです。2本目はシュールで、イランのシュール旋法と似ていますが、アゼルバイジャンの方が甘美に聞こえます。バヤーテ・シーラーズは、イランのダストガーならバヤーテ・エスファハーン(古都を冠している点でも)かホマーユンに似ているような気もします。どちらも艶美で哀感に溢れ、とても日本人受けの良い旋法だと思います。ところで、2008年にアリム・カシモフが来日した際の伴奏は彼らだったのでしょうか? 私は残念ながら行けませんでしたので。

Bayati shiraz

Shur

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