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2018年3月15日 (木)

バーラム・マンスロフのタール

先回りして往年のアゼルバイジャンのタール名人バーラム・マンスロフの演奏の入った映像がありましたので、見てみたいと思います。14日の収録では、マリク・マンスロフのブダ盤と同じ内容のイラン盤と、バーラム・マンスロフのシャン・デュ・モンド盤の独奏をかけました。派手なマリク氏に対して、淡々としているように聞こえるバーラム翁ですが、これがよく聞くととても味わい深い演奏です。哀感溢れるホマーユンの副旋法のようなシューシタリーなのに、陰陽がいつの間にか入れ替わるのは、古い時期の音曲においては洋の東西を問わないのかも知れません。この人の録音は、他にはLPの頃のオランダPhilipsからのユネスコ・コレクションにあった位でしょうか。美声の歌手Mutallim Mutallimovのダフ叩き歌いと、タラト・バクハノフのケマンチェを両サイドに従えています。しかも、曲目はバヤーテ・シーラーズ。ハビル・アリエフの演奏とは異なる旋律ですが、確かに似た雰囲気。バーラム翁は1911年生まれですから、1970年前後くらいの演奏でしょうか。彼の動画があれば見たいものですが、今の所見当たりません。

Mutallim Mutallimov - "Bayati-Shiraz"

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