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2018年4月30日 (月)

フォークウェイズのAlim Qasimov & Fargana Qasimova

ゼアミdeワールド106回目の放送、日曜夕方に終りました。2日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。youtubeが見つかったのは、Getme,GetmeとJeyranのみでした。

アゼルバイジャンの音楽も7回目になりますので、そろそろ次に行こうと思いますが、最後にアリム・カシモフのSmithsonian Folkways盤等の割と最近のリリース作の中から聞いておきたいと思います。前に言いましたように、完売していて現物が手元にないため、Apple Musicから音出ししております。そのため多少音質は落ちるかと思います。まずは娘のファルガナ・カシモヴァとの鮮烈なデュオが聞ける「アゼルバイジャンのスピリチュアル・ミュージック」から、艶美な二人の歌唱と転調の妙が聞けるミュハーリフ・タルキブという8分ほどの曲をどうぞ。

<6 Alim Qasimov & Fargana Qasimova / Spiritual Music of Azerbaijan ~Mukhalif Tarkib 8分36秒>

4月8日の回にインパクトの強いハイトーンヴォイスの歌手Zabiollah Kulievとハビル・アリエフのケマンチェ伴奏で聞きましたムガーム・チャハールガーの系統のマンスーリも入っておりますので、途中までになりますが続けておかけします。

<7 Alim Qasimov & Fargana Qasimova / Spiritual Music of Azerbaijan ~Mansuriyya 7分21秒 抜粋>

続いておかけしますのは、同じSmithsonian Folkwaysから2010年に出ましたクロノス・カルテットとの共演盤です。現代音楽を中心にこれまで多方面の音楽家と共演を重ねてきたアメリカのクロノス・クァルテットが、アゼルバイジャンの古典音楽ムガームの現代化を進めるアリム&ファルガーナ・カシモフ親子と、アフガニスタンの伝統弦楽器ルバーブの演奏家ホマユン・サキを加えた異色のコラボレイション作でした。西洋音楽とコーカサス音楽の意外な出会いに心底驚いた一枚でした。この中から和訳が「行くな、行くな」となっているGetme,Getmeという曲は旋律が非常に美しいので選んでみました。

<4 Alim Qasimov & Fargana Qasimova with Kronos Quartet / Rainbow ~Getme,Getme 12分30秒>
Kronos Quartet & Alim Qasimov Ensemble - Getme, Getme (Said Rustamov, Azerbaijan)


コーカサスに入ったのは去年の7月でしたから、何と10ヶ月になります。アゼルバイジャンは、後はアゼリ民謡や女性歌手Sevdaなどがあれば良かったのですが、現物もApple Musicにも見当たらないので、とりあえず今回で終わりと言うことにします。次回はコーカサスの番外編として色々取り上げて、改めてゴールデンウィーク後にトルクメニスタンから中央アジア方面に向かいたいと思います。
最後にAlim Qasimov & Fargana QasimovaのSpiritual Music of Azerbaijanに入っている「鹿」という曲を聴きながら今回はお別れです。娘のファルガナ・カシモヴァの歌うこの優美な旋律は、どこか他で聞き覚えがありますが、思い出せませんでした。ブログでまた探ってみたいと思います。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<10 Alim Qasimov & Fargana Qasimova / Spiritual Music of Azerbaijan ~Jeyran (Deer) 6分32秒 抜粋>
Fargana Qasimov - Jeyran

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