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2018年7月16日 (月)

dombra du kazakhstan (仏Buda)

ゼアミdeワールド117回目の放送、日曜夕方に終りました。18日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。仏Budaの音源はアップルミュージックにはありますが、youtubeは見当たりませんので、今日は取りあえず「ドンブラのアック」を2種類上げておきました。

カザフスタンの音楽の6回目になります。カザフの伝統音楽の欧米盤6点の内、今回は仏Budaの2枚からご紹介したいと思いますが、まず前回のラストに10秒ほどしかかけられなかったドンブラでのアック(白鳥)からおかけします。これは是非ともかけておきたい音源ですので。クルマンガズィのアップテンポの名曲アダイをブログで上げました女性ドンブラ奏者Roza Zhangabylの演奏です。コビュズの名曲アックをドンブラで弾いているようです。

キングWRML盤の森田稔氏の解説を、再度引用しておきます。
アックというのは「白鳥」の意味。このキュイには興味深い伝説がある。二人の若者が一人の娘に恋をする。娘はどちらかを選ぶことができず、条件を決める。娘と結婚するためには、若者は湖で泳いでいる白鳥を射たねばならない。二人の弓が一羽の白鳥の心臓に当り、その場で殺してしまう。しかし彼らが一緒に白鳥に近づくと、娘が殺されて横たわっていた。そこで、娘を哀悼して、このキュイが作られた。

<Roza Zhangabyl / А??у к?й? 2分49秒>
Аққу күйі


Айтолқын Тоқтағанова - Нұрғиса Т. "Аққу" күй /Aytolqin Toqtaganova -Aqqu kuy /


次にこの同じアックという曲が、ブダ盤の「カザフスタンのドンブラ」の第1集にも入っていますので、比較でかけてみます。ブダから第2集まで出ております。盤の解説は、後で入れます。まず演奏をお聞き下さい。

<15 カザフスタンのドンブラ第1集 カラタウのシェルトペ Aqqu 4分16秒>

この盤につけたゼアミのサイトでのコメントを読み上げてみます。
カザフスタン南部カラタウ地方のドンブラ即興。器楽曲キュイの中でもシェルトペというスタイルは即興色豊か。演奏はベクセイイト・トゥルスィンベコフ、アリムカーン・ズスバエフ、ボランクル・コシュマガムベトフ、サイアン・アクモルダ、サルセンガリ・ズズバエフで、ベテランから若手まで5人それぞれの独奏。即興に置いても、カザフらしい叙事詩を語り聞かせるような感じがあります。

Roza Zhangabylの演奏では、右手のストロークの多彩さに驚かされますが、ブダ盤では落ち着いた感じに聞こえます。コビュズの演奏と3つ並べると、本当に同じ曲だろうかと思う程ですが、コビュズの原曲を元に色々なヴァリエーションが生まれているということでしょうか。

この盤には、前にブログでも「哲学的キュイ」として取り上げたコヌィルやコスバサルが何曲かあります。コスバサルの解説は以下のようにキング盤にありました。
「カザフでは62という数には意味がある。人間には62の静脈があるので、音楽家は62のコスバサルを弾いて、全ての静脈に生命を吹き込むのである。」  では、まずコスバサルからどうぞ。

<21 カザフスタンのドンブラ第1集 カラタウのシェルトペ Qosbasar 4分18秒>

一方「コヌィル」というのは、柔らかい、ベルベットのような、思慮深い、瞑想的な、哲学的な、といった意味でした。

<5 カザフスタンのドンブラ第1集 カラタウのシェルトペ Qonyr 4分28秒>

ここでライブ情報を入れます。
昨年8月2日に加藤吉樹さんのウードソロライブを催しましたが、今年も全く同じ日に加藤さんがいらっしゃってライブを行うことになりました。詳細が決まりましたので、お知らせ致します。 宜しければ是非お越し下さい。

アラブ音楽ライブ ~ウードソロ~

8月2日(木)
開場 19時00分   開演 19時30分
会場 Cafeトーク・トーク 今治市北高下町2-1-7ハイツ近藤2の1階

*駐車場は限定5台ですので、出来るだけ公共交通機関等をご利用下さい。
定員:30名限定 (要予約)   珈琲か紅茶のワンドリンク付き 2000円
演奏:加藤吉樹(ウード)

ご予約:VYG06251@nifty.ne.jp

以上、ライブ情報でした。


ブダの「カザフスタンのドンブラ第2集」は、クルマンガズィと並ぶ帝政ロシア時代の国民的音楽家タッティンベトの曲が出てきます。
この盤につけたゼアミのサイトでのコメントを読み上げてみます。
カザフの国民的弦楽器ドンブラによる伝統音楽を体系化し、自ら作曲家としても多くの作品を残したタッティンベト(1817-1860)の遺産を伝える20世紀の名手の歴史的演奏と、今日の若い後継者たちの演奏をおさめた26トラックCD。現役のタッティンベト派の代表的継承者、タサスベック・アセムクロフのインタヴューと演奏を収めたDVD付き。
現物が手元にないので詳細が分かりませんが、最も録音の古そうな1曲目のKokeikestiという曲からどうぞ。演奏はAbiken Khasenovです。

<1 カザフスタンのドンブラ第2集 タッティンベトの遺産 Kokeikesti 2分36秒>

この盤にもコスバサルという曲が4曲ありまして、いずれも「62のコスバサル」に入るのだろうと思います。現役のタッティンベト派の代表的継承者、タサスベック・アセムクロフのドンブラ独奏によるQyrmyzy Qosbasarです。

<11 カザフスタンのドンブラ第2集 タッティンベトの遺産 Qyrmyzy Qosbasar 1分35秒>

個人的には、ブダ盤第1集の最後を飾っているサルタナートという曲がとても沁みる曲で、曲名共々気になりましたが、現物が手元にないので詳細不明なのが残念です。
この曲を聴きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<22 カザフスタンのドンブラ第1集 カラタウのシェルトペ Saltanat 3分56秒>

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