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2018年7月

2018年7月30日 (月)

カザフ国立弦楽四重奏団とドンブラ原曲の聞き比べ

ゼアミdeワールド119回目の放送、日曜夕方に終りました。1日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。目当ての弦楽四重奏団ではないようですし、別なコスバサルですが、こんな感じと言うことでラストに一本上げておきます。Kazakh State String Quartetの動画もありましたが、西洋クラシックのみのようです。トピック音源の方はまた後日調べてみます。

カザフスタンの音楽の8回目になります。一応今回でカザフ音楽は終わりにしようかと思いますが、前回かけきれなかったTopic Recordsの「Songs from the Steppes - Kazakh Music Today」の音源の前に、Kazakh State String Quartet(カザフ国立弦楽四重奏団)のKazakh Classical Musicという盤を中心にご紹介したいと思います。この中には、以前の放送かゼアミブログでご紹介した曲がありましたので、先に弦楽四重奏編曲をかけて、後でドンブラの原曲を続けておかけしたいと思います。こちらも現物は手元にないので、アップルミュージックからの音出しになります。メインのカザフ現代曲も素晴らしいのですが、間にカザフの伝統音楽が入っていて、曲名はAdai, Saltanat, Kos Basar, Yelke Sylkymの4曲です。
まずはクルマンガズィの作曲のアップテンポの名曲アダイからどうぞ。後でかける原曲のドンブラ独奏は何度か取り上げた女性ドンブラ奏者のRoza Zhangabylです。

<1 Kazakh State String Quartet / Adai 1分56秒>

<Roza Zhangabyl / Adai 2分20秒>
Адай


次はYelke Sylkymという曲ですが、アダイと同じくUzembayevaという人が弦楽四重奏にアレンジしたそうです。原曲はAmazing Kazakh Dombra Musicという男女のドンブラ・トリオのYouTube映像などで演奏されていて、以前ゼアミブログにアップしました。作曲者はАбдимомын Желдибаевとのことです。その後でドンブラ・メクテビというYouTubeアカウントでドンブラの教則映像を色々上げている女性ドンブラ奏者の独奏もありましたので、3曲続けておかけします。速いテンポながら、カザフ音楽の哀愁美をたっぷり味わえる曲です。

<13 Kazakh State String Quartet / Yelke Sylkym 3分13秒>

<Amazing Kazakh Dombra Music 2分36秒>


<Кюй Ерке Сылкым / Erke sylkym (вариант 2) 2分14秒>


次はサルタナートというこれまた沁みる曲で、前々回のラストにブダの「カザフスタンのドンブラ第1集 カラタウのシェルトペ」からおかけしました。弦楽四重奏ではピツィカート中心で演奏されています。長いので、抜粋になるかと思います。後でブダ盤の方をおかけします。

<5 Kazakh State String Quartet / Saltanat 5分19秒>

<22 カザフスタンのドンブラ第1集 カラタウのシェルトペ Saltanat 3分56秒>
Saltanat - Seken Turysbekov

映画のワンシーンでしょうか。流れているのはサルタナートです。

ここでライブ情報を入れます。
昨年8月2日に加藤吉樹さんのウードソロライブを催しましたが、今年も全く同じ日に加藤さんがいらっしゃってライブを行うことになりました。詳細が決まりましたので、お知らせ致します。 宜しければ是非お越し下さい。

アラブ音楽ライブ ~ウードソロ~

8月2日(木)
開場 19時00分   開演 19時30分
会場 Cafeトーク・トーク 今治市北高下町2-1-7ハイツ近藤2の1階

*駐車場は限定5台ですので、出来るだけ公共交通機関等をご利用下さい。
定員:30名限定 (要予約)
珈琲か紅茶のワンドリンク付き 2000円
演奏:加藤吉樹(ウード)

ご予約:VYG06251@nifty.ne.jp 

以上、ライブ情報でした。


ではカザフ音楽に戻りまして、Topic Recordsの「Songs from the Steppes - Kazakh Music Today」の方に移ります。19曲目でカザフ東部に近いアルタイやトゥヴァの影響かと思わせるホーメイ(トゥヴァの倍音唱法)が登場しますが、これはチベット仏教音楽の影響でしょうか。だみ声の倍音唱法は、強烈なインパクトがあります。

<19 Edil Huseinov / Altyn Altai 3分40秒>

次回の放送は、今治の夏祭り「おんまく」特番のため、おそらく水曜の再放送枠だけになると思いますので、カザフ番外編としてトピック盤の22,23曲目のバラライカのようなドンブラ演奏、24曲目には、何度も取り上げましたアック(白鳥)の、これまた別な演奏家のドンブラ演奏も入っておりますので、それらをおかけしたいと思います。

では最後に、Kazakh State String Quartetの演奏で、Kos Basarを聴きながら今回はお別れです。「カザフでは62という数には意味がある。人間には62の静脈があるので、音楽家は62のコスバサルを弾いて、全ての静脈に生命を吹き込むのである。」とキング盤に解説がありましたが、この長閑な曲がどのコスバサルかは不明です。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<10 Kazakh State String Quartet / Kos Basar 3分6秒>
Sketches from Kazakhstan (string quartet) 2. Dear One - Kosbasar

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2018年7月26日 (木)

Ardak Balazhanova, Anar Muzdakhanova, Maral Sakhmetova

118回目の放送のトピック盤音源の探りどころがありましたので、いくつか調べてみました。

「1曲目は、これは中国のメロディかと思う程、東洋的な印象がありますが、このような5音音階はカザフ西部の北方に位置するタタールスタンにもあります。カザフの東はウイグルではありますが一応中国ですから、どちらの影響が入った音楽なのか、非常に気になるところです。」
このように書いていましたが、Ardak Balazhanovaで調べると、同じ曲はなさそうですが、動画は沢山ありました。素晴らしいドンブラ弾き語りも披露していました。

<1 Ardak Balazhanova / feat.Folk Ensemble of the Presidential Orchestra 2分11秒>
Ардақ Балажанова - Жақсы болса жан жарың /Ardak Balazhanova/


2曲目は、リズム的にはコーカサスの舞曲レズギンカを思わせる8分の6拍子をドンブラが刻み、その上でコビュズが旋律を奏でています。こういうタイプは、カスピ海北部のコーカサスに近いカザフ西部の音楽なのではと思いますが、どうでしょうか。

<2 Anar Muzdakhanova / Kongil Ashar (feat.Zhanar Zhetpisova) 2分3秒>
Kongil Ashar (Kazakh folk song)

全く同じ音源がありました。

18曲目は、アヴェ・マリアの版かと思わせるような旋律が、女性歌手と琴のような弦楽器伴奏で、しみじみと歌われています。
<18 Madin Sadvakasova / Dudarai (feat. Maral Sakhmetova) 2分29秒>
Dudarai (kazakh folk song)

同じ音源がありました。アヴェ・マリアと関係ありなのかどうか不明ですが、カザフ民謡のようです。

ドゥダライでフィーチャーされているMaral Sakhmetovaで調べると、例の琴のような楽器の合奏がありました。これはチャングか、ロシアのグースリーやフィンランドのカンテレに近いものなのか、どちらでしょうか。立奏しているのは口琴と、笛はオカリナでしょうか。
Жетіген. Қазақ күйі "Кербез қыз" (Марал Сахметова)

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2018年7月25日 (水)

Elmiyra Zhanabergenovaのドンブラ弾き語り

VDE盤に入っていたElmiyra Zhanabergenova(エルミラ・ジャナベルゲノヴァ)の動画は、探してみたらかなりありました。VDE盤は94年録音だったので、1970年生まれの彼女も当時は若手。今はヴェテランの域でしょう。この人の表記はロシア文字(キリル文字)だけのЭльмира Жаңабергеноваと、髭のように下に飾りがつくカザフ文字の表記と、2種類あるようです。(上記もエヌ=нだけ髭がありますが)

Елмұра Жаңабергенова Тәлім

何度か上げたタリムという曲の生演奏です。

«Таңшолпанда» қонақта Эльмира Жаңабергенова

インタビューとドンブラ弾き語り

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2018年7月23日 (月)

セキルトペ Topic Records

ゼアミdeワールド118回目の放送、日曜夕方に終りました。25日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。今回は放送でiPhoneのネットワークトラブルのため音飛びしてしまいましたセキルトペという曲だけアップしておきます。トピック盤と同じ音源です。同じ曲を違うアレンジと編成で演奏しているライブ映像もありましたので、一緒に。セキルトペを翻訳で調べてみると、「スピンしない」と出てきましたが、本当にそういう意味か気になります。他の曲は、また後日探してみます。

カザフスタンの音楽の7回目になります。カザフの伝統音楽の欧米盤6点の内、今回はTopic Recordsの「Songs from the Steppes - Kazakh Music Today」からご紹介したいと思います。「カザフの今日の音楽」とあるように、新しいムーヴメントの演奏も色々入っています。タタールか中国のようなメロディに始まり、コーカサス風のリズムをドンブラが刻む曲があったり、おそらくカザフ東部に近いアルタイやトゥヴァの影響かと思わせるホーメイ(トゥヴァの倍音唱法)と口琴音楽まで、広大な国土の多様な音楽が次々登場する一枚です。現物がやはり手元にないため、曲の詳細は不明です。

1曲目は、これは中国のメロディかと思う程、東洋的な印象がありますが、このような5音音階はカザフ西部の北方に位置するタタールスタンにもあります。カザフの東はウイグルではありますが一応中国ですから、どちらの影響が入った音楽なのか、非常に気になるところです。

<1 Ardak Balazhanova / feat.Folk Ensemble of the Presidential Orchestra 2分11秒>

2曲目は、リズム的にはコーカサスの舞曲レズギンカを思わせる8分の6拍子をドンブラが刻み、その上でコビュズが旋律を奏でています。こういうタイプは、カスピ海北部のコーカサスに近いカザフ西部の音楽なのではと思いますが、どうでしょうか。

<2 Anar Muzdakhanova / Kongil Ashar (feat.Zhanar Zhetpisova) 2分3秒>

3曲目は、コビュズが朗々と奏でる哀歌のような旋律で、耳が惹き付けられます。

<3 Kunduz Kalambaeva / Kara Kemir 3分28秒>

5曲目と13曲目には、前にスイスのVDE-Gallo盤でご紹介しました女性のドンブラ弾き語りElmiyra Zhanabergenovaの演奏が入っております。前の盤からおそらく10年後位の録音だと思います。13曲目のタリムという曲は、民族オーケストラ伴奏で歌っておりまして、前にゼアミブログの方でもアップしました。2曲続けてどうぞ。

<5 Elmiyra Zhanabergenova / Saulem-ai 1分56秒>

<13 Elmiyra Zhanabergenova / Talim 2分10秒>


ここでライブ情報を入れます。
昨年8月2日に加藤吉樹さんのウードソロライブを催しましたが、今年も全く同じ日に加藤さんがいらっしゃってライブを行うことになりました。詳細が決まりましたので、お知らせ致します。 宜しければ是非お越し下さい。

アラブ音楽ライブ ~ウードソロ~

8月2日(木)
開場 19時00分   開演 19時30分
会場 Cafeトーク・トーク 今治市北高下町2-1-7ハイツ近藤2の1階

*駐車場は限定5台ですので、出来るだけ公共交通機関等をご利用下さい。
定員:30名限定 (要予約)
    珈琲か紅茶のワンドリンク付き 2000円
演奏:加藤吉樹(ウード)

ご予約:VYG06251@nifty.ne.jp

以上、ライブ情報でした。


9曲目から3曲は、中国の琴のような楽器(チャング?)の漣のような音に始まる演奏ですが、9曲目では日本の「赤とんぼ」に似た旋律で、この3曲では口琴も活躍します。

<9 Folk Ensemble of the Presidential Orchestra / Buldirgen 2分49秒>

14曲目は、叙情的な7音音階短旋律のカザフやキルギスの女性歌のタイプで、独特な哀愁美があります。個人的には一番惹かれるタイプの歌です。

<14 Lara Tulenbaeva / Sekirtpe 2分47秒>
Sekirtpe (Kazakh Folk Song)


Марта Төлепбергенова - Секіртпе /Marta Tolepbergenova - Sekirtpe /


19曲目でカザフ東部に近いアルタイやトゥヴァの影響かと思わせるホーメイ(トゥヴァの倍音唱法)が登場したり、22,23曲目にはバラライカのようなドンブラ演奏、24曲目には、何度も取り上げましたアック(白鳥)の、これまた別な演奏家のドンブラ演奏も入っておりますが、時間切れのため次回にまたおかけしたいと思います。
18曲目は、アヴェ・マリアのカザフ版かと思わせるような旋律が、女性歌手と琴のような弦楽器伴奏で、しみじみと歌われています。
この曲を聴きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<18 Madin Sadvakasova / Dudarai (feat. Maral Sakhmetova) 2分29秒>

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2018年7月19日 (木)

キプチャクとマジャール

今日は世田薬師のきうり封じ前夜祭を木曜練習の後で見に行っていて、先ほど戻って店の片づけが済んだところで、これからでは家に帰って本機を立ち上げトップ更新する時間もないので、音楽ではありませんが前から気になっていたカザフスタンのロシア語のTV番組?を取り急ぎ上げておきます。タイトルのКипчаки и мадьяры. Венгрия - встреча через века. Загадки историиは、「キプチャクとマジャール ハンガリー  時代を越えた出会い 歴史の謎」のように訳せると思いますが、大変に興味深い内容です。マジャールが移動前でまだウラル山脈の辺りにいた10世紀までと、キプチャクが活躍する11~13世紀は時代がずれますが、出会いはあったのでしょう。マジャールが属するウラル系は、アジア系でもヨーロッパ系でもない北方民族のような解説を以前どこかで読んだような記憶がありますが、ウィキペディアには以下のようにあり、以前よりもモンゴロイド系の比重が強い記述になっているように思い、意外でした。他にもキプチャク関連の動画はかなりあります。カザフのルーツに深く関わるテーマですから当然でしょうが、素晴らしいドキュメンタリーです。(ロシアではこういう番組製作は難しいかも。ロシア語でハンガリーのことをВенгрия(ヴェングリヤ)と言うことも今回初めて知りました。ヴェングリオンと関係あり?)

固有の言語はウラル語族のうちウゴル諸語に属するハンガリー語であり、現在の人種は混血の繰り返しによるコーカソイドであるが、元来のモンゴロイドの遺伝子も低頻度から中頻度に持つ。
民族としてはテュルク系諸族(バシキール人、クマン人、オグール(ブルガール人)など)とイラン系(ペルシア系)をはじめドイツ系(オーストリア人)とラテン系(ルーマニア人、イタリア人の一部)の一部とギリシャ人、スラヴ人(西スラヴ人、南スラヴ人)とユダヤ系(アシュケナジム)などが複雑に混じっている。

Кипчаки и мадьяры. Венгрия - встреча через века. Загадки истории

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2018年7月16日 (月)

dombra du kazakhstan (仏Buda)

ゼアミdeワールド117回目の放送、日曜夕方に終りました。18日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。仏Budaの音源はアップルミュージックにはありますが、youtubeは見当たりませんので、今日は取りあえず「ドンブラのアック」を2種類上げておきました。

カザフスタンの音楽の6回目になります。カザフの伝統音楽の欧米盤6点の内、今回は仏Budaの2枚からご紹介したいと思いますが、まず前回のラストに10秒ほどしかかけられなかったドンブラでのアック(白鳥)からおかけします。これは是非ともかけておきたい音源ですので。クルマンガズィのアップテンポの名曲アダイをブログで上げました女性ドンブラ奏者Roza Zhangabylの演奏です。コビュズの名曲アックをドンブラで弾いているようです。

キングWRML盤の森田稔氏の解説を、再度引用しておきます。
アックというのは「白鳥」の意味。このキュイには興味深い伝説がある。二人の若者が一人の娘に恋をする。娘はどちらかを選ぶことができず、条件を決める。娘と結婚するためには、若者は湖で泳いでいる白鳥を射たねばならない。二人の弓が一羽の白鳥の心臓に当り、その場で殺してしまう。しかし彼らが一緒に白鳥に近づくと、娘が殺されて横たわっていた。そこで、娘を哀悼して、このキュイが作られた。

<Roza Zhangabyl / А??у к?й? 2分49秒>
Аққу күйі


Айтолқын Тоқтағанова - Нұрғиса Т. "Аққу" күй /Aytolqin Toqtaganova -Aqqu kuy /


次にこの同じアックという曲が、ブダ盤の「カザフスタンのドンブラ」の第1集にも入っていますので、比較でかけてみます。ブダから第2集まで出ております。盤の解説は、後で入れます。まず演奏をお聞き下さい。

<15 カザフスタンのドンブラ第1集 カラタウのシェルトペ Aqqu 4分16秒>

この盤につけたゼアミのサイトでのコメントを読み上げてみます。
カザフスタン南部カラタウ地方のドンブラ即興。器楽曲キュイの中でもシェルトペというスタイルは即興色豊か。演奏はベクセイイト・トゥルスィンベコフ、アリムカーン・ズスバエフ、ボランクル・コシュマガムベトフ、サイアン・アクモルダ、サルセンガリ・ズズバエフで、ベテランから若手まで5人それぞれの独奏。即興に置いても、カザフらしい叙事詩を語り聞かせるような感じがあります。

Roza Zhangabylの演奏では、右手のストロークの多彩さに驚かされますが、ブダ盤では落ち着いた感じに聞こえます。コビュズの演奏と3つ並べると、本当に同じ曲だろうかと思う程ですが、コビュズの原曲を元に色々なヴァリエーションが生まれているということでしょうか。

この盤には、前にブログでも「哲学的キュイ」として取り上げたコヌィルやコスバサルが何曲かあります。コスバサルの解説は以下のようにキング盤にありました。
「カザフでは62という数には意味がある。人間には62の静脈があるので、音楽家は62のコスバサルを弾いて、全ての静脈に生命を吹き込むのである。」  では、まずコスバサルからどうぞ。

<21 カザフスタンのドンブラ第1集 カラタウのシェルトペ Qosbasar 4分18秒>

一方「コヌィル」というのは、柔らかい、ベルベットのような、思慮深い、瞑想的な、哲学的な、といった意味でした。

<5 カザフスタンのドンブラ第1集 カラタウのシェルトペ Qonyr 4分28秒>

ここでライブ情報を入れます。
昨年8月2日に加藤吉樹さんのウードソロライブを催しましたが、今年も全く同じ日に加藤さんがいらっしゃってライブを行うことになりました。詳細が決まりましたので、お知らせ致します。 宜しければ是非お越し下さい。

アラブ音楽ライブ ~ウードソロ~

8月2日(木)
開場 19時00分   開演 19時30分
会場 Cafeトーク・トーク 今治市北高下町2-1-7ハイツ近藤2の1階

*駐車場は限定5台ですので、出来るだけ公共交通機関等をご利用下さい。
定員:30名限定 (要予約)   珈琲か紅茶のワンドリンク付き 2000円
演奏:加藤吉樹(ウード)

ご予約:VYG06251@nifty.ne.jp

以上、ライブ情報でした。


ブダの「カザフスタンのドンブラ第2集」は、クルマンガズィと並ぶ帝政ロシア時代の国民的音楽家タッティンベトの曲が出てきます。
この盤につけたゼアミのサイトでのコメントを読み上げてみます。
カザフの国民的弦楽器ドンブラによる伝統音楽を体系化し、自ら作曲家としても多くの作品を残したタッティンベト(1817-1860)の遺産を伝える20世紀の名手の歴史的演奏と、今日の若い後継者たちの演奏をおさめた26トラックCD。現役のタッティンベト派の代表的継承者、タサスベック・アセムクロフのインタヴューと演奏を収めたDVD付き。
現物が手元にないので詳細が分かりませんが、最も録音の古そうな1曲目のKokeikestiという曲からどうぞ。演奏はAbiken Khasenovです。

<1 カザフスタンのドンブラ第2集 タッティンベトの遺産 Kokeikesti 2分36秒>

この盤にもコスバサルという曲が4曲ありまして、いずれも「62のコスバサル」に入るのだろうと思います。現役のタッティンベト派の代表的継承者、タサスベック・アセムクロフのドンブラ独奏によるQyrmyzy Qosbasarです。

<11 カザフスタンのドンブラ第2集 タッティンベトの遺産 Qyrmyzy Qosbasar 1分35秒>

個人的には、ブダ盤第1集の最後を飾っているサルタナートという曲がとても沁みる曲で、曲名共々気になりましたが、現物が手元にないので詳細不明なのが残念です。
この曲を聴きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<22 カザフスタンのドンブラ第1集 カラタウのシェルトペ Saltanat 3分56秒>

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2018年7月13日 (金)

アイグル・コサノヴァ Айгүл Қосанова

VDE-Galloの「カザフスタン アルマトィの音楽」のジャケットを飾っていたアイグル・コサノヴァ(Aygul Qosanova)ですが、ソロのドンブラ弾き語りがやはり非常に素晴らしいので、何本か上げておきます。三角の羽根付き帽子が印象的だった録音当時20歳前後の若手が、今では大御所と言って良い位なのでしょうか。2日にアップしました長尺の一本は、彼女の教え子達とのステージだったのではと思います。
今週の放送分では、江波戸先生の解説では分かりませんでしたが、アクサン・クランはとても有名な曲でしたので、また後日取り上げたいと思います。

Айгүл Қосанова - Жадау көк

Айгүл Қосанова - Ақсұңқар

Айгүл Қосанова. Әдемі қыз 2016

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2018年7月11日 (水)

クルマンガズィ合奏団

帝政ロシア時代のカザフの大音楽家、クルマンガズィの名を冠した合奏団の100分程の長尺のステージ映像です。左にドンブラ、右に西洋的な形のコビュズ(コブズという表記の方が多いようです)、奥にはチェロなどの西洋楽器も見えます。合奏を聞いてみて、やっぱりカザフの音楽は個人技の方が良いなと思いますが、これはこれで面白く見れます。ブルガリアの首都ソフィアでの演奏のようです。キルギスになりますが、例のアフターディナーのハコさんが80年代に歌っていたキルギス民謡を、今の内から探してみようかと思っています。

Құрманғазы оркестрі, Болгария, София қаласы

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2018年7月 9日 (月)

ドンブラ演奏のテクニック

この度の西日本豪雨は、とてつもない大災害になりました。被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。今治もかなりな大雨で、川とダムが心配でしたが、何とか持ち堪えたようです。日曜は松山に196号線で行きましたが、海沿いでも土砂崩れの跡を3,4箇所は見かけました。特に関東方面からの物流の心配が当面ありますが、こんな時に船が動いていればと思ったりもします。2007年に書き始めた当ブログは、七夕の数日前に記事数が2700を越えましたが、七夕気分も完全に吹き飛んでしまう事態になりました。

今日の一本のタイトルを和訳すれば、「レッスン2 ドンブラ演奏のテクニック」となります。何本もこの同じ女性奏者がロシア語で解説していて、とても解り易く、演奏も優れていて、良いシリーズだと思います。中間部分に一瞬クルマンガズィのアダイがデモ演奏されています。現代のドンブラの弦は、ガットではなくナイロンだそうです。この柔らかい音色も納得です。加えて、深い低音もよく確認できます。

Урок 2. Техника игры на домбре


併せて、ゼアミdeワールド116回目の放送、日曜夕方に終りましたので、放送原稿を上げておきます。11日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。youtube音源以外の動画は容易には見つからないと思いますので、前と重複しますが、今日はyoutube音源の3本だけ再度上げておきます。

カザフスタンの音楽の5回目になります。カザフの伝統音楽の欧米盤は、他に少なくとも仏Budaから2枚、露Melodiya、英Topic Records、仏Inedit、仏Ocoraから計6枚は出ておりまして、いずれも売り切れで手元に残ってはいませんが、アップルミュージックでは探せると思いますので、また次回以降にします。今回は前にトルクメンの時にご紹介しました「シルクロード音楽の旅~天山からカフカースへ」という新世界レコードのコンピレーション盤からおかけしたいと思います。この盤は90年前後にフランスのシャンデュモンドから出ていた確か6枚組の「ソ連の音楽への旅」の音源からの抜粋で、その元は10枚のアナログ盤ですが、音源はソ連時代のメロディアのものです。古めの録音ですので、現在とは少しスタイルの異なる演奏があるかも知れません。

カザフは3曲入っておりまして、最初はアクサン・クランという曲で、ドンブラによる英雄を讃える曲とのことです。

<9 シルクロード音楽の旅 アクサン・クラン 3分19秒>

カザフの2曲目はアラタウ山という曲で、牧童の手にする3種の楽器、すなわち口琴のシャンコビーズ、牧笛のタスタウィカ、鈴のコンヴィアウによるのどかな響きの一曲です。

<10 シルクロード音楽の旅 アラタウ山 1分42秒>

3曲目は、カンバル・バティル物語という曲で、中国の元朝秘史などにも繋がる英雄譚の一節で、ドンブラの弾き語りです。

<11 シルクロード音楽の旅 カンバル・バティル物語 1分18秒>

ここで前回VDE盤でかけられなかった音源をかけておきます。若手女性ドンブラ弾き語りで、伸びやかな美声を聞かせる南部出身のSawle Zanpeyisovaは1966年生まれということなので、生徒か教師のどちらでしょうか? 19世紀のAqtan Kreyuliの作った曲ですが、Termeという西カザフで盛んな詩の形式(あるいはジャンル)で書かれているようです。前回かけましたElmiyra ZanabergenovaのTalim (Advice)もテルメでした。

<11 Sawle Zanpeyisova / Terme by Aqtan Kreyuli 3分>

もう一曲、前々回にコビュズ奏者Raushan Orazbaevaの伊Felmay盤から、Aral Munyという曲をかけまして、時間切れで途中までになりましたが、とてもいい曲なので、今回全曲おかけしておこうと思います。こちらはアラル海を連想させる曲名で云々と言っておりましたが、youtubeのあるコメントにlament of lake Aral と英訳がありました。やはり思った通りのようです。

<14 Raushan Orazbaeva / Aral Muny 3分40秒>

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ここでライブ情報を入れます。
先日6月22日の当店での終活カフェと、まなか瑠音さんのライブは、大盛況の内に滞りなく終了しました。お越し頂いたお客様、有難うございました。
昨年8月2日に加藤吉樹さんのウードソロライブを催しましたが、今年も全く同じ日に加藤さんがいらっしゃってライブを行うことになりました。詳細が決まりましたので、お知らせ致します。 宜しければ是非お越し下さい。

アラブ音楽ライブ ~ウードソロ~

8月2日(木)

開場 19時00分    開演 19時30分

会場 Cafeトーク・トーク 今治市北高下町2-1-7ハイツ近藤2の1階

*駐車場は限定5台ですので、出来るだけ公共交通機関等をご利用下さい。
定員:30名限定 (要予約) 
     珈琲か紅茶のワンドリンク付き 2000円
演奏:加藤吉樹(ウード)

ご予約:VYG06251@nifty.ne.jp

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youtubeには特にドンブラの素晴らしい演奏が結構ありますので、その中から幾つかご紹介します。いずれもゼアミブログで取り上げた映像です。ブログの方も是非併せてご覧いただければと思います。ブログ名で検索するとすぐ見つかります。

カザフの女性のドンブラ弾き語りには、キルギスの歌とも通じる叙情的で美しいメロディの曲がありまして、これからかけます2曲共そういう感じの演奏です。京都のバンド、アフター・ディナーが80年代によく演奏していたキルギス民謡が忘れられず、90年台に入ってキングのシリーズが出た頃に探しましたが、他のレーベル含め未だに同じ曲には巡り会っていません。2曲共イメージ的には近いものがあります。タイトルは、1曲目が「ファシュクタル・バル」とありまして、2曲目は「カザフ~アナラとディナラ」とあります。youtubeですので、演奏者と曲名については詳細不明なのが残念です。

<Ғашықтар бар.... 2分24秒>


<Kazakh Anara & Dinara 2分28秒>


youtubeからもう一曲、ブログで「ドンブラでアック(白鳥)」というタイトルで上げた演奏ですが、クルマンガズィのアップテンポの名曲アダイをブログで上げました女性ドンブラ奏者Roza Zhangabylの演奏です。コビュズの名曲アックをドンブラで弾いているようです。カザフ語でА??у к?й?(アック キュイ)と書かれていますので、間違いないと思いますが、コビュズとはかなり違う感じに聞こえます。これはドンブラの特徴か、彼女のアレンジか。そのどちらもありでしょうか。低音がとても心地良く響いています。 (放送では10秒ほどしかかけられませんでした)

この曲を聴きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<Аққу күйі 2分49秒>

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2018年7月 5日 (木)

アダイの名演、コログリ、ウンベトバーエフ

今日はカザフ音楽の映像で最近気になった3本です。1本目は2007年アップとありますように、大分前に当ブログでカザフを取り上げた際にも見ました。久々に見かけて懐かしく思った一本です。冒頭はクルマンガズィのドンブラ名曲アダイで始まります。この女性、実に素晴らしいテクニックの持ち主です。2本目は映像から判断すると、イギリスのトピック盤からの音源と思われます。タイトルにコログリとあるように、おそらくトルクメンなどと共通するテュルク系の英雄叙事詩の伝統なのでしょう。3本目は、キング盤に入っていたスマグル・ウンベトバーエフのコビュズ演奏です。ラウシャン・オラズバエヴァより上の世代の、おそらく彼女の先生世代の名人なのでしょう。この人の生映像を見るのは初めてです。
4日の再放送は、やはりラヂバリでの登録ミスか何かだったようで、他の番組が流れました。残念ですが、115回目は1回だけの放送になりました。

dombira Домбра

Kazakh Folk Music - Korogly

Smagul Umbetbaev - Kazakh Kobyz fiddle music part1

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2018年7月 2日 (月)

VDE-Gallo アルマトゥイのカザフ音楽

ゼアミdeワールド115回目の放送、日曜夕方に終りました。4日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。最初の2曲の男性の動画は見当たらずでした。AKKUについては、何回か上げましたので、以前の動画をご覧下さい。

カザフスタンの音楽の4回目になります。今回はスイスのVDE-Galloから96年に出た「カザフスタン アルマトゥイの音楽」からご紹介したいと思います。カザフスタンの首都は、1997年に南東部のアルマトイから北部のアスタナに遷都されていますが、リリース当時はまだ首都でした。アルマトゥイは国内唯一の百万都市で、遷都後の現在でも商工業・文化の中心です。ソ連時代のロシア語での呼称アルマ・アタは「リンゴの父」の意味になります。
この盤の演奏者は必ずしもアルマトゥイ出身ではないようですが、この町はキルギスタンと中国に近く、音楽も幾分風合いが違っているようにも思います。楽器ではドンブラとコビュズを使うところは共通していますが、歌唱においては、倍音が目立つように思いました。その例として、1曲目のコビュズ弾き語りで歌われる叙事詩語りをお聞き下さい。演奏はBekbolat Tilewkhanovという人です。倍音が混じっているのもありますが、歌全体としてはウイグルのムカームやウズベキスタンのシャシュマコーム、あるいは遠くパキスタンのガザルやカッワーリーなどにも少し似て聞こえました。

<1 Bekbolat Tilewkhanov / Batir Bayan, epic scene 7分4秒>

5曲目に飛びまして、北西部の出身のドンブラ名人Qarsimbay Akhmedzarovが、間にカザフ語で解説を入れながら3部構成の見事な器楽曲キュイを演奏しています。

<5 Qarsimbay Akhmedzarov / Kuy cycle in three parts 4分59秒>

6曲目にはキング盤にも入っていたアイトジャン・トクタガーノフのドンブラ独奏もありますが、今回は飛びまして、若手女性歌手の瑞々しいドンブラ弾き語りも入っていますので、2曲続けておかけします。この94年録音の盤は、アルマトゥイのクルマンガズィ音楽大学の先生と上級の生徒の演奏が収録されているとのことですので、次におかけする1970年生まれのElmiyra Zanabergenovaは生徒の一人でしょうか? かすかに倍音が混じる10曲目のTalim (Advice)という曲をどうぞ。

<10 Elmiyra Zanabergenova / Talim (Advice) 3分15秒>
Talim (Kazakh Folk Song)

弾き語りは見当たらないですが、楽団をバックに歌っている一本がありました。歌は熟練度が上がっている感じです。

Saulem ai (Kazakh folk song)

他の曲ですが、Elmiyra Zanabergenovaのドンブラ弾き語りがありました。手元では切れている英Topic Recordsの2枚組音源のようです。

13曲目には、このVDE-Gallo盤のジャケットを飾っているAygul Qosanovaのドンブラ弾き語りです。三角の羽根付き帽子が印象的で、録音当時20歳前後ですが、見事な弾き語りを聞かせています。この人はカスピ海東岸Aqtaw出身のようです。曲名はAmirkhanです。

<13 Aygul Qosanova / Amirkhan 3分25秒>
Айгуль Косанова кеші

この人はその後ビッグネームになったようで、夥しい数の動画がありました。「アイグル・コサノヴァの夕べ」という長尺の一本を上げておきます。16分辺りで彼女の弾き語りも出てきます。

この盤には前回おかけしましたRaushan OrazbaevaのAkkuも入っておりますので、おかけしておきます。彼女のソロアルバムのFelmay盤より古い録音ではと思います。録音当時21歳ですから、まだ学生時代でしょうか。瀕死の白鳥をリアルに模写するコビュズの独奏曲アックは、痛々しいという印象ですが、カザフでは特別な曲のようです。

この曲を聴きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<16 Raushan Orazbaeva / Akku 4分5秒>

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