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2018年7月 9日 (月)

ドンブラ演奏のテクニック

この度の西日本豪雨は、とてつもない大災害になりました。被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。今治もかなりな大雨で、川とダムが心配でしたが、何とか持ち堪えたようです。日曜は松山に196号線で行きましたが、海沿いでも土砂崩れの跡を3,4箇所は見かけました。特に関東方面からの物流の心配が当面ありますが、こんな時に船が動いていればと思ったりもします。2007年に書き始めた当ブログは、七夕の数日前に記事数が2700を越えましたが、七夕気分も完全に吹き飛んでしまう事態になりました。

今日の一本のタイトルを和訳すれば、「レッスン2 ドンブラ演奏のテクニック」となります。何本もこの同じ女性奏者がロシア語で解説していて、とても解り易く、演奏も優れていて、良いシリーズだと思います。中間部分に一瞬クルマンガズィのアダイがデモ演奏されています。現代のドンブラの弦は、ガットではなくナイロンだそうです。この柔らかい音色も納得です。加えて、深い低音もよく確認できます。

Урок 2. Техника игры на домбре


併せて、ゼアミdeワールド116回目の放送、日曜夕方に終りましたので、放送原稿を上げておきます。11日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。youtube音源以外の動画は容易には見つからないと思いますので、前と重複しますが、今日はyoutube音源の3本だけ再度上げておきます。

カザフスタンの音楽の5回目になります。カザフの伝統音楽の欧米盤は、他に少なくとも仏Budaから2枚、露Melodiya、英Topic Records、仏Inedit、仏Ocoraから計6枚は出ておりまして、いずれも売り切れで手元に残ってはいませんが、アップルミュージックでは探せると思いますので、また次回以降にします。今回は前にトルクメンの時にご紹介しました「シルクロード音楽の旅~天山からカフカースへ」という新世界レコードのコンピレーション盤からおかけしたいと思います。この盤は90年前後にフランスのシャンデュモンドから出ていた確か6枚組の「ソ連の音楽への旅」の音源からの抜粋で、その元は10枚のアナログ盤ですが、音源はソ連時代のメロディアのものです。古めの録音ですので、現在とは少しスタイルの異なる演奏があるかも知れません。

カザフは3曲入っておりまして、最初はアクサン・クランという曲で、ドンブラによる英雄を讃える曲とのことです。

<9 シルクロード音楽の旅 アクサン・クラン 3分19秒>

カザフの2曲目はアラタウ山という曲で、牧童の手にする3種の楽器、すなわち口琴のシャンコビーズ、牧笛のタスタウィカ、鈴のコンヴィアウによるのどかな響きの一曲です。

<10 シルクロード音楽の旅 アラタウ山 1分42秒>

3曲目は、カンバル・バティル物語という曲で、中国の元朝秘史などにも繋がる英雄譚の一節で、ドンブラの弾き語りです。

<11 シルクロード音楽の旅 カンバル・バティル物語 1分18秒>

ここで前回VDE盤でかけられなかった音源をかけておきます。若手女性ドンブラ弾き語りで、伸びやかな美声を聞かせる南部出身のSawle Zanpeyisovaは1966年生まれということなので、生徒か教師のどちらでしょうか? 19世紀のAqtan Kreyuliの作った曲ですが、Termeという西カザフで盛んな詩の形式(あるいはジャンル)で書かれているようです。前回かけましたElmiyra ZanabergenovaのTalim (Advice)もテルメでした。

<11 Sawle Zanpeyisova / Terme by Aqtan Kreyuli 3分>

もう一曲、前々回にコビュズ奏者Raushan Orazbaevaの伊Felmay盤から、Aral Munyという曲をかけまして、時間切れで途中までになりましたが、とてもいい曲なので、今回全曲おかけしておこうと思います。こちらはアラル海を連想させる曲名で云々と言っておりましたが、youtubeのあるコメントにlament of lake Aral と英訳がありました。やはり思った通りのようです。

<14 Raushan Orazbaeva / Aral Muny 3分40秒>

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ここでライブ情報を入れます。
先日6月22日の当店での終活カフェと、まなか瑠音さんのライブは、大盛況の内に滞りなく終了しました。お越し頂いたお客様、有難うございました。
昨年8月2日に加藤吉樹さんのウードソロライブを催しましたが、今年も全く同じ日に加藤さんがいらっしゃってライブを行うことになりました。詳細が決まりましたので、お知らせ致します。 宜しければ是非お越し下さい。

アラブ音楽ライブ ~ウードソロ~

8月2日(木)

開場 19時00分    開演 19時30分

会場 Cafeトーク・トーク 今治市北高下町2-1-7ハイツ近藤2の1階

*駐車場は限定5台ですので、出来るだけ公共交通機関等をご利用下さい。
定員:30名限定 (要予約) 
     珈琲か紅茶のワンドリンク付き 2000円
演奏:加藤吉樹(ウード)

ご予約:VYG06251@nifty.ne.jp

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youtubeには特にドンブラの素晴らしい演奏が結構ありますので、その中から幾つかご紹介します。いずれもゼアミブログで取り上げた映像です。ブログの方も是非併せてご覧いただければと思います。ブログ名で検索するとすぐ見つかります。

カザフの女性のドンブラ弾き語りには、キルギスの歌とも通じる叙情的で美しいメロディの曲がありまして、これからかけます2曲共そういう感じの演奏です。京都のバンド、アフター・ディナーが80年代によく演奏していたキルギス民謡が忘れられず、90年台に入ってキングのシリーズが出た頃に探しましたが、他のレーベル含め未だに同じ曲には巡り会っていません。2曲共イメージ的には近いものがあります。タイトルは、1曲目が「ファシュクタル・バル」とありまして、2曲目は「カザフ~アナラとディナラ」とあります。youtubeですので、演奏者と曲名については詳細不明なのが残念です。

<Ғашықтар бар.... 2分24秒>


<Kazakh Anara & Dinara 2分28秒>


youtubeからもう一曲、ブログで「ドンブラでアック(白鳥)」というタイトルで上げた演奏ですが、クルマンガズィのアップテンポの名曲アダイをブログで上げました女性ドンブラ奏者Roza Zhangabylの演奏です。コビュズの名曲アックをドンブラで弾いているようです。カザフ語でА??у к?й?(アック キュイ)と書かれていますので、間違いないと思いますが、コビュズとはかなり違う感じに聞こえます。これはドンブラの特徴か、彼女のアレンジか。そのどちらもありでしょうか。低音がとても心地良く響いています。 (放送では10秒ほどしかかけられませんでした)

この曲を聴きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<Аққу күйі 2分49秒>

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