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2018年8月 9日 (木)

カザフ音楽番外編

ゼアミdeワールド120回目の放送、水曜夜に終りました。
5日の本放送枠が今治の夏祭り「おんまく特番」になりましたので、今回はカザフスタンの音楽の番外編と言うことで進めます。今回の分は8日だけに放送されます。カザフの広大さを実感させるイギリスのTopic Recordsの「Songs from the Steppes - Kazakh Music Today」の未紹介音源からご紹介しますが、まず前回途中までになってしまいました19曲目からです。カザフ東部に近いアルタイやトゥヴァの影響かと思わせるホーメイ(トゥヴァの倍音唱法)が登場しますが、これはモンゴルやトゥヴァで国教のようになっているチベット仏教声楽の影響でしょうか。だみ声の倍音唱法は、強烈なインパクトがあります。

<19 Edil Huseinov / Altyn Altai 3分40秒>
Altyn Altai (kazakh folk song)


口琴は中央アジア諸国ではカザフやキルギスで盛んなようですが、シベリア南部のトゥヴァやアルタイ、世界最寒冷地ベルホヤンスクやオイミヤコンのあるシベリア東北部のサハなど、広大なシベリアの各地が中心と言って良いと思います。シベリアの音楽については、中国や韓国、モンゴルなど、東北アジアを取り上げる際に一緒にしたいと思います。この辺に回ってくるのは、何年か先になるかと思います。
20、21曲目と口琴の超絶技巧演奏が続きます。口琴ソロの20曲目と、途中からホーメイの出てくる21曲目を続けてどうぞ。演奏は先ほどと同じでEdil Huseinovです。

<20 Edil Huseinov / Tokym Kagar 1分43秒>
Tokym kagar (kazakh folk song)


<21 Edil Huseinov / Tulpar Shabyty 2分12秒>

22,23曲目にはバラライカのようなドンブラ演奏が入っていますが、アコーディオンも入ったスタイルはロシア的な感じもありまして、同時に旋律はオリエンタルな趣きがあります。これらの点で中央アジアのカザフやキルギスの音楽と、かなり違う感じに聞こえます。アコーディオン(あるいはバヤン?)奏者のAlexei Yefremenkoという名前は、ウクライナ系のようにも見えます。ドンブラ奏者はカザフ人のMarat Nukeevのようです。

<22 Alexei Yefremenko / Navoi Shark (feat.Marat Nukeev) 2分6秒>

<23 Alexei Yefremenko / Toi Bastar (feat.Marat Nukeev) 2分50秒>

24曲目には、何度も取り上げましたアック(白鳥)の、別な演奏家のドンブラ演奏も入っておりますので、そちらをおかけしたいと思います。白鳥を恋人の化身と知らず撃ち殺してしまう悲話の一種のように思いますが、この曲には後日談とか、裏の真意があるのでしょうか? 瀕死の白鳥をリアルに描写しながら、明るくも聞こえる不思議な曲です。Roza Zhangabylとは一味違う豪快さのある演奏です。

<24 Rustem Kulshebaev / Akku 2分19秒>

27曲目のコログリは、タイトルからは中央アジアのテュルク系の英雄叙事詩を連想しますが、これぞドンブラと言う感じの豪快な独奏が聞けます。これを聞かないとこの一枚を締めくくれないようにも思います。英雄叙事詩を表現した器楽曲キュイということでしょうか。

<27 Asylbek Akhatov / Korogly (feat.Edil Basygaraev) 1分49秒>
Kazakh Folk Music - Korogly


前々回にネットワークトラブルで音飛びしてしまいました14曲目のセキルトペという曲を、もう一度かけておきたいと思います。叙情的な7音音階で短音階のカザフやキルギスの女性歌のタイプで、独特な哀愁美がありまして、個人的には一番惹かれるタイプの歌です。

<14 Lara Tulenbaeva / Sekirtpe 2分47秒>

9曲目から3曲は、中国の琴のような楽器(チャング?)の漣のような音に始まる演奏で、前々回に9曲目をおかけしました。今回は11曲目のAk Ozenという曲をおかけしたいと思います。とても爽やかな一曲です。この曲を聴きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<11 Folk Ensemble of the Presidential Orchestra / Ak Ozen 3分15秒>
Ak Ozen (Kazakh folk song)

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